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SESに戻ってみて感じたこと

Last updated at Posted at 2024-10-14

SESに戻ってみて感じたこと

本記事のターゲット層

  • SESの立場が大変だと感じている人
  • SESが人売りに感じてしまっている人
  • SESが合っていないと思っている人
  • SESで働く意義が分からない人

1. はじめに

SESから抜けたときには気づくことができなかったことがあります。
それは、人材を求める企業側には採用ではなく、SESで人材を求める理由があるということです。
「SES事業とは、人材リソースを欲している企業に提供することである。」これにも色々な捉え方があるということですね。

単純に作業量を補充したい場合もあることでしょう。
しかしこれは面談のときにステップ数を質問してきたり、メンバー構成が若かったりするのですぐに分かります。

しかし、結構多いなと感じている事例が2つあります。
1つ目は外からの刺激が欲しい外から情報を仕入れたい
2つ目は開示している情報以外にも実は欲している人材がある
これは面談において転職活動をするときのように自己アピールをすることで明確に感じ取れました。

2. "外からの刺激が欲しい"、"外から情報を仕入れたい"とは

いまの現場でとてもよく感じていて、SESをやってきた時代にも感じていたことが一つあります。
それは必ずしも”分かっていて仕事が進んでいるわけではない”ということです。
何もわかっていない、だけど仕事だから進めなければいけない。
「さてどうしよう!!」というときですね。

「外でいろんな経験を積んで、場合によっては外に人脈がある人材」。
これがSES人材の強みというわけです。

だから初めて挑戦する仕事にはSES人材を優先して使う。
少なくともいまの現場ではその傾向を強く感じます。

おかげでアサインして半年経過しましたが、Azure上で動いているサーバーレスシステムの機能開発、AWS上で動いているサーバーレスシステムの調査、Googleタグマネージャーのスクリプトの改修などなど、幅広く経験を積むことが出来てホクホクしています。しかもどれもやってことがありません。
(あと、やったことないことをバンバンやらせても体調を崩すことなくサクサク仕事できていて、喜んで仕事しているので任せやすいと感じて頂いているのだと思っています。日報でもウェーイとかウレシイとかいってますし)

そして同時に、ノウハウをドキュメントとして残すように求められるわけですね。

いま社内にいる人材では対応が難しい場合もあることでしょう。

その理由ですが、事業会社が募集してくる人材数と、SES会社が募集してくる人材数では、SES会社が募集したときに集まる人材のほうが多く、技術力が高い人も多いんですよ。これは事業会社にいた経験だけではなく、いまの現場の人事の人から得た情報と照らし合わせてみても精度の高い情報だと思います。

あとは1企業で採用により人を集めるよりも、複数企業から集めることができるSESのほうが求めている人材の的中率が高いのもあるかもしれません。

そのため、リソース的には正社員だけでも問題ないけれども、一人だけはSES人材を入れておこうという動きもあるのだと思います。


ついでに言うと、社員は慣れたことをやりたがってしまう場合もあるかもしれませんね。人を動かすことは難しいので、そうした人材に慣れていないことを任せることは大変難しいです。

3. 開示している情報以外にも"実は欲している人材がある"

これは情シスで責任者をやっている経験から気づいたのですが、実は以下のことが言えます
(1). 会社で認められている人数よりも、部署が欲している人数の方が多い。
会社で許可を受けている部署への補充人数 < 部署が求めている人数

つまり、常に人が足りていないことを感じるように調整されているわけですね。
ぴったりにすると業務効率化をする努力や、仕事を多くこなす努力をしなくなるからでしょうね。

(2). 開示している情報より、さらに多くの人材が不足している
これは(1)と似ていますが、全くことなります。

プログラマが欲しいけど、SNSもやりたい、WebサーバーもAWS上に立てたい。
だけど、会社からは一人までと言われている。
この中で現実的に市場にいそうなのはどんな人材だ?

と、こう悩むわけです。部門責任者としては。
その結果、必要最低限必要な人材で市場にいそうなのは”プログラマ”だ!!となるわけですね。
(部門責任者は開発しか知らず、Webマーケティングも分からなければ、SNSの運用も知らない場合もあることでしょう)

さて、SESの面談でアピールするとき、募集要項通りのアピールをする30代人材と、
募集要項以外に"SNS経験あります、Webマーケティングをしたことがあってカスタマージャーニーを作ったことがあって、Azureならイチから構築したことがあります"という40代後半人材と、企業はどちらに注目をするでしょうか?

私が面談を担当するならば後者に注目をします。
で、ついでに40代に質問をすることでしょう。
「実はSNSもやりたいと思っていて悩んでいたんですよ。若い人の教育とかも経験ありますか?人に説明することは上手ですか?」と。
ハイ、と答えたら確度高いでしょうね。

ちなみに、SES面談で多くの企業が私の思惑通りの反応をしていました。
「あれもできますか?これもできますか?これを任せられますか?」と

上位会社の営業の方も、「自分のスキルを売り物としてアピールできるSEの方は非常に少ない」と言っていたので、それができるだけでも強みになると思います。
(私が営業マンになったつもりになって、自分がいかに役に立てるか、困ったことを解決することに役立つかアピールしたことを見て)

アピールすることで得られるメリット?もちろん入りたいと思った現場にピタッと入りやすくなります。

※注意
SNSの話は分かりやすい例として挙げているだけです。
自己アピールの仕方は色々あると思います。
”誰かが困っているときに助けるタイプで、周囲の業務をサポートすることが上手です”
”会話することが好きで、誰かが煮詰まっていたとき声をかけて肩の力を抜くようにしています。体調不良対策にもなると思っています”
”C#だけじゃなくてReactにも関心を持っていて、Todoアプリを作ってGithubに上げています”
などですかね。

ちなみに”なんでもやります”でもいいですけど、スキルシートに言われたことを何でも挑戦してきた証拠が見えてこないといけないです。

何らかのAPIに着目したり、作業内容に着目する手もあるかもしれません。
→重要なポイントは、相手が開示している情報から以下の3点を洗い出し、そこから何を伝えれば相手に刺さるのか見つけ出すことです (かなり高度話をしています)
 (1)相手がどのような人材を求めているか
 (2)何をして欲しいのか(何に利益を感じるか)
 (3)どのような人物像を求めているか

4. まとめ

いまの現場で、"自分だけちょっとハードル高いこと任されてない?"って疑問に思っている人はいませんか?
"周囲より厳しいこと言われてるんだけど・・・"って思うことはありますか?

それは"あなた"が人より仕事を頑張っていて、周囲より力量があると思われている証拠です。
頑張りすぎないように(ここが重要)注意しつつ、期待に応えられる人材になれるといいですね。

そうすることで市場価値の高い人材になれるだけではなく、そのメリットは自分のやりたい現場につきやすくなることです。
(もちろん給与に反映されることが一番いいと思います)

挑戦すること自体に慣れると、新しく挑戦するときにも効率よく動けるようになります。

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