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社内でAWS BuilderCards対戦しました

Last updated at Posted at 2024-11-28

本記事の要約

株式会社 ONE COMPATHの並木です。

先日、JAWS-UG千葉支部主催「AWS BuilderCards体験会」に参加をさせて頂きました。
体験会で日本語版AWS BuilderCardsを配布頂く機会がありました。

本記事では、AWS BuilderCardsの概要と戦略、カード内容に関する考察とONE COMPATH社内で実施したAWS BuilderCards対戦会について紹介をさせて頂きます。

AWS BuilderCardsの概要

AWS BuilderCardsとは以下の特徴を持ったアナログゲームです。

  • AWSの各サービスを組み合わせて戦う対戦型カードゲーム(物理)
  • 各サービスを組み合わせて高ポイント獲得(コストとクレジット)を狙う
  • ポイントを使用し勝利条件であるWell-Architected Cardを誰よりも多く手に入れる
  • 対象年齢:12歳以上、プレイヤー数:2人~4人

ビルディングブロックの考え方に則りクラウドのベストプラクティス(Well-Architected)となるようにAWSの各サービスを組み合わせていきます。

詳細なゲームルール

AWS BuilderCardsに関する詳細なゲームルールやこのゲームの趣旨につきましては既に充実した数多くの投稿や動画が公開されている為、本投稿では割愛をさせて頂きます。
以下のURLをご参考下さい。

AWS BuilderCards日本語化プロジェクトは詳細なゲームルール解説の他、専用ビルダーズマットのデータ配布も行ってくれています。是非ダウンロードしましょう!

戦略

AWS BuilderCardsで有利にゲームを進める(Well-Architectedなアーキテクチャを構築する)為のゲーム戦略を3つ考えてみました。

"戦略"と記載しましたがAWS BuilderCardsはカードゲーム自体が目的ではありません。ゲームを通じてAWSの学習を進め、プレイヤー同士で議論し相互のコミュニケーションやチームビルディングに生かす事が重要です。

エフェクトを狙おう

戦略1.png

  • エフェクト(ビルダーカードが持つ特殊効果)を積極的に狙っていきましょう
  • エフェクトを発動する事が出来ると獲得ポイントや追加効果が大幅に強化されゲームを有利に進める事が出来ます
  • 自身の手札の内訳を如何にして連携出来るビルドカードに増やしていくかが重要です

購入タイミングに注意しよう

戦略2.png

  • 勝利条件であるWell-Architected Cardは2種類あります
  • 1ptのWell-Architected Cardはクレジット3、3ptのWell-Architected Cardはクレジット8が必要です
  • ゲーム序盤は獲得出来るクレジットが少ない為、最初から少しづつWell-Architected Cardを購入するのか、ポイントがインフレ化するゲーム後半で爆買いするのかプレイスタイルの好みが分かれる所になります

効率的な購入を心がけよう

戦略3.png

  • MarketplaceからビルドカードやWell-Architected Cardを効率的に購入しましょう
  • Marketplaceから購入出来るカードはデフォルトで1枚です
  • 「購入回数プラス1」の追加効果を得ている場合、ポイントが許す限りMarketplaceからカードを2枚 購入出来ます
  • ポイント(コストやクレジット)を多く獲得する事も重要ですが、獲得したポイントをMarketplaceで効率的に使用出来るかも重要になります

ビルダーカードの種類

AWS BuilderCardsに含まれるビルダーカードはAWSのサービスを12種類のカテゴリで分類しています。どの様な種類や特徴があるのか簡単ですが12種類のカテゴリ毎に紹介をさせて頂きます。

各カードの特徴や強さは主観です。

Compute

  • カード内容
    • EC2、Lambda、Autoscaling
  • 特徴
    • バランスの良さが際立つゲームの主役!
    • 同一カテゴリ同士の相性も良く、積極的に購入しましょう
    • 購入回数を増やせる組み合わせが少ない点はネック

Database

  • カード内容
    • RDS、Aurora、DynamoDB、ElastiCache
  • 特徴
    • エフェクトを発動させ易く攻撃起点が多彩なチャンスメイカー
    • 多種類のDatabaseを手札にし連携出来る幅を狙っていきましょう
    • 連携が出来ないと決定打に欠ける可能性大

Containers

  • カード内容
    • Fargate、EKS、ECS
  • 特徴
    • EC2、Analyticsとの連携で化ける準主役です
    • エフェクト可能な連携が多く購入して損はありません
    • Fargate単体ではcontainers扱いとならない点ご注意

Networking & Content delivery

  • カード内容
    • VPC、Route53、CloudFront、ELB
  • 特徴
    • 良い意味でも悪い意味でも伸び悩む性能を持ったカードです
    • 他カテゴリのカードとの連携にやや難があり、獲得ポイントについてもイマイチ
    • ELB以外は全体的に微妙な印象です

Strage

  • カード内容
    • EFS、S3
  • 特徴
    • 少ない連携でPointを多く獲得可能なポイントゲッター
    • EC2、 Analyticsを所持している場合は積極的に購入していきましょう
    • Analyticsとの相性は抜群!

Application integration

  • カード内容
    • API Gateway、EventBridge、SNS、SQS、Step Functions
  • 特徴
    • エフェクトを発動する事で高い継戦能力を発揮する赤い援兵
    • compute、containersと一緒に購入する事を推奨します
    • どのカードとも連携出来るEventBridgeは強力

Analytics

  • カード内容
    • Athena、Kinesis Data Firehose、Kinesis Data Streams、OpenSearch、RedShift
  • 特徴
    • 幅広く他カテゴリと連携可能なオールラウンダーです
    • Point獲得特化スタイル、補助効果特化スタイルと柔軟に戦い方を選べます
    • Networkingとは相性はあまりよろしくありません

Management & Governance

  • カード内容
    • CloudFormation、CloudTrail、Cloudwatch、System Manager、Well-Architected Tool
  • 特徴
    • 補助効果でイニシアチブをとるサポーター役
    • 手札にビルダーカードが増えてくるゲーム中盤以降に真価を発揮します
    • Cloudwatchは異質の存在。積極的に購入をお勧めします

Security,Identity & Complaiance

  • カード内容
    • IAM
  • 特徴
    • 1枚でエフェクトが発動する独立系勢力
    • 1枚でエフェクトを発動できますが、やや力不足感が否めません
    • 購入の検討はゲーム中盤以降でよいと思います

Cloud financial management

  • カード内容
    • Cost Management
  • 特徴
    • 1枚でエフェクトが発動する独立系勢力
    • 手札に購入回数を増やせる組み合わせが少ない場合は是非欲しいカードです
    • ここぞというゲーム中盤以降に利用しましょう

Developer tools

  • カード内容
    • CDK
  • 特徴
    • 1枚でエフェクトが発動する独立系勢力
    • とても強力なエフェクトを持つカードですがゲーム序盤は不要
    • 手札にビルダーカードが増えてくるゲーム中盤以降に真価を発揮します

AWS Marketplace

  • カード内容
    • Marketplace
  • 特徴
    • EC2との連携でエフェクトが発動可能ですが、やや力不足感が否めません
    • ゲーム中盤で且つ他に欲しいカードがMarketplaceにない場合購入する程度でよいと思います

社内で対戦

実際にONE COMPATH社内の同部署メンバーでAWS BuilderCardsの対戦会をしました。今回、対戦会に参加してくれたメンバーはAWS実務歴や好きなAWSサービスがバラバラで、ゲームとして成り立つか不安でした。が、いざゲームを開始してみると問題なく進める事が出来ました。

試合内容

参加メンバーは

  • EC2やLambdaといった高ポイントを狙えるカードの収集に全振りしたパワープレイ
  • Lambdaを起点としてRDSやStep Functions等と連携に注力
  • ビルドスペースのデッキ圧縮の重要性に最速で気づく
    といった各々のプレイスタイルでAWSアーキテクチャの構築に勤しんでおりました。

EC2がMarketplaceの山札に出されると我先に買い占めようとしたり、手札のビルダーカードのエフェクト欄を見てどのサービスと連携が出来るのかを慎重に吟味したり、「VPCは今いらないなぁ・・・誰か購入して」とか「Lambda買占め、止めてもらっていいですか」等、業務でAWSに触れる機会が少ないプレイヤーであっても自然とAWS感溢れるコメントが出たりとても楽しい対戦となりました。

試合結果

image.png

最終的には主催した私が最下位でした・・・。ナゼ
今回はONE COMPATH社内の同部署メンバーでAWS BuilderCardsの対戦会をしましたが、他部署のメンバー間で対戦するのもおもしろいのではと感じました。

おわりに

  • 重複しますがAWS BuilderCardsはカードゲーム自体が目的ではありません
  • ゲームを通じて以下の事を実現する事が重要です
    • プレイヤー同士で議論、相談する
    • 相互のコミュニケーションやチームビルディングに生かす
  • AWS BuilderCardsで対戦する事により「名前は聞いた事があるけど詳細は知らないサービスを調べてみよう」というAWSに関する学習起点のきっかけが出来ました
  • JAWS-UG千葉支部主催「AWS BuilderCards体験会」でセキュリティ編、第二弾も製作中の情報を伺いましたので続編も楽しみですね!

最後となりましたが「AWS BuilderCards」の日本語版並びに専用ビルダーズマットを製作して下さいましたAWS BuilderCards日本語化プロジェクトのメンバーの皆様に心より感謝申し上げます。

参考

https://aws.amazon.com/jp/builders-flash/202405/japanese-builder-cards/
https://github.com/jaws-ug/AWS-BuilderCards-Japanese
https://jawsug-chiba.connpass.com/event/327490/

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