Developers Summit 2021
この記事は、2021/02/18-19に開催されたDevelopers Summit 2021のレポートです。
チーム参加してきました
aslead Agile のチーム「オキザリス」にて参加してきました。
チーム5人中、4人で参加して、その場で実況しつつ、記事も作っています。
登壇者
鈴木 裕介さん
エンジニアとメンタルヘルス
エンジニアのメンタルリスクは平均の3倍とも
ストレスとは
もともと物理学の用語で、物体から影響を受け、歪んでしまうこと。
これは人間にも当てはまる。
ストレスにさらされると、身体にどんな影響があるのか
1.副腎皮質の増大
2.リンパ組織の肥大化
3.胃腸の潰瘍
ストレスの3段階
1.警告反抗期
・やばいと感じる
2.抵抗期
・気持ちは大丈夫と思う(体は身構えている)
3.疲弊期
・やっぱもうダメ
ストレスが問題になるのはストレス反応が自覚されないから
目に見えないものなので、自覚しにくい
ストレス反応
心理面でのストレス反応
・イライラしたりする
行動面でのストレス反応
・些細なミスが増える
身体面でのストレス反応
・体に不調を覚える
"morning headeache"は鬱のサイン
朝の頭痛の30%は鬱が原因
不調はまず「体のサイン」に気付くのが大事
食欲不振や、睡眠障害など。冬などは仮眠傾向が増える。
主な心理的ストレッサー
カタストロフィ
ライフイベント
デイリーハッスルズ
ストレス・マグニチュード
様々なライフイベントに点数をつけ、1年間で累積150点で約50%の人が、
累積300点で約80%の人が鬱になる。
注意すべきは「デイリーハッスルズ」
日々の積み重ねなので、気づきにくい。
些細なことの積み重ねは、心身的にダメージを与える。
デイリーハッスルズの代表「腰痛」
・腰痛対策に大事なのは「体操」
・前傾姿勢による、負債の積み重ね
前傾姿勢によってずれた「髄核」を、
体を後ろにそらすことで元に戻す。
腰痛の意外な「危険因子」
・職場での対人関係のストレスが強い
・仕事に対する満足度が低い
・上司のサポートがない
など
メンタルヘルスの低下で、アドレナリンなどの分泌が減り、
痛みに過敏になる。
同じような刺激でも、それがストレッサーにならないこともある
ストレッサーには個人差がある
個性によってストレッサーは異なる
A.凝縮性(こだわりの強さ、責任感)
・自由がない、行動制限など
B.受容性(やさしさ、面倒見の良さ)
・過度な期待をされたときなど
C.弁別性(白黒つける、合理性)
D.拡散性(枠から飛び出る力、攻め)
E.保全性(枠を維持する力、守り)
エンジニアに多い因子「弁別性」
無駄なく合理的に判断し進めようとする
「証拠は?」「要は?」が口癖で、無駄やリターンが嫌い
「受容」vs「弁別」のミスコミュニケーション
「受容」と「弁別」はミスコミュニケーションが多い
日本人の上位55%が「受容性」、上位22%が「弁別性」
ストレスマネジメントの本質は「コーピング」
ストレスに対応する意図的に行う「自分助け」の行動。
コーピングレパートリーは多ければ多いほどいい。
ポイント
気力・体力が低い時は「小粒な」コーピングを使う。
あらかじめコーピングリストを作る。
まとめ
・エンジニアはメンタルヘルスリスクが高い
・メンタル不調のサインとして、体の不調に注意
・変化はすべからくストレスである
・デイリーハッスルズに注意
感想
自分が認識していなくても、ストレスを感じていることがあることが分かった。
一度、自分が本当に大丈夫なのか見直してみるのもいいのかもしれない。