年末に統計検定2級を満点で合格することができました。どこかに勉強方法を残したいと思い、こちらに書かせていただきます。初めて記事を書くので、見にくいところなどあるかと思いますが、ご容赦ください。
この記事では、高校1~2年で学ぶ数学をある程度知っている方が主な対象となります。箱ひげ図や二項定理を聞いたことがない方にはあまり参考にならないかもしれないです。
統計検定2級について
統計検定2級は、大学基礎課程(1、2年)で習得すべき内容が問われます。
また、CBT方式で1年を通していつでも受験が可能であり、一度不合格になっても7日経過すれば再度挑戦することができます。
受験料は7000円ですが、学生であれば、学割で5000円になります。
統計検定2級勉強前の私
統計学については、大学で講義があったものの、ほとんど意味が分からないまま終わってしまいました。高校数学Ⅰのデータの分析もなんとなくしか覚えていません。
どうしても年内に資格が欲しかったので、1か月という期間で勉強しました。
使った参考書、学習サイト
1. 基礎から学ぶ統計学
最近出版された本なので、この本を推しているサイトが少なかったりしますが、Amazonの口コミを見て購入することにしました。北海道大学の名物講義を書籍化したものとなっており、非常に分かりやすかったです。私自身、データの分散や相関係数の求め方を完全に忘れている状態からスタートしましたが、この本で、分散や相関係数について本質的に理解することができました。また、第1種、第2種の過誤、自由度、母平均の95%信頼区間の導出など、統計検定2級に頻出の内容をインプットすることができました。
11章の多重比較のみ、統計検定2級の範囲外なので飛ばして大丈夫だと思います。
2. 日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2014〜2015年],[2011〜2013年]
基礎から学ぶ統計学を1周した段階(およそ12日)で、過去問に取り組みました。過去問の年代が古いと思うかもしれませんが、とけたろうさんのブログにもあるように、この年代を中心にやって損はないと思います。もし、演習量に不安があれば、2016〜2017年,2018〜2021年とやってみてください(ただし、最新の2021年6月はしない方が良い)。
進め方ですが、過去問の解き始めはなかなか解けない問題が出てくると思います。また、基礎から学ぶ統計学には載っていないカイ2乗分布や、重回帰分析なども問題として出題されます。なので、慣れるまでは時間を計らず解くようにしていました。基礎から学ぶ統計学を見返しても出てこない内容は、統計学の時間 統計WEBで知識を補完しました。
ある程度、慣れてきた(3年分くらいやった)ら、時間を計って解きました。この時は、大体7割位の正答率でした。過去問を1周したら、間違えた問題や解説を見ながら解いた問題のみ、解き直しました。また、本番はラミネート加工されたA4サイズの計算用紙2枚に、水性のペンで書くことを要求されることが多いので、水性のペンで計算結果を書く練習をしました。
3. 統計検定2級チートシート
直前期は、とけたろうさんの【完全網羅】統計検定2級チートシートを確認して、知識の漏れがないか確認しました。
~参考書、学習サイトについてまとめ~
基礎から学ぶ統計学と過去問を中心に使っていました。過去問をやったときに基礎から学ぶ統計学に載っていない部分だけ統計学の時間で補完していました。
大まかな勉強スケジュール
勉強開始(12/2)~12/15 :基礎から学ぶ統計学を1周読む。6,7割くらいの理解。
12/16~試験前日(12/28):過去問中心。分からないところは、基礎から学ぶ統計学か統計学の時間で確認。過去問の解説が分かりにくい時は、統計学の時間に全部ではないですが、分かりやすい解説が載っているので参考にしていました。
試験当日
試験当日は、自分で予約した会場に行き、会場のパソコンで選択肢を選んだり、数値を入力する形式でした。守秘義務があるので、出題内容について明かすことはできませんが、過去問と類似した問題も思っていたよりも出てきたので、過去問は多くの年数をこなす方がよいのかなと思いました。初見の問題も、過去問でいろんな問題に触れることで「この解法を使ったら良さそうだな」と気づけるようになると思います。
当日の戦略としては、初見で解けなさそうor時間がかかりそうだと思ったものは飛ばして、後で解くようにしました。終了30秒前に解き終わったので、見直す時間はとれなかったです。
まとめと今後について
今回、運よく満点が取れましたが、それ以上に統計の知識がしっかりと身についたなと感じられる1か月でした。統計検定2級では、90%(85%?)以上の正答率で合格すると、合格証とともに最優秀成績賞として賞状をもらえます。
今後については、Pythonを使ったデータ分析に興味があるので、SIGNATEやKaggleで実践的なことに取り組んでいきたいです。社会人になって、もし業務で必要になれば統計検定準一級の勉強もしたいと思っています。