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FUJITSUAdvent Calendar 2018

Day 6

ChatOpsで最新版のOSSのデプロイを行う

Posted at

FUJITSU Advent Calendar 6日目

初めて参加します。このエントリは個人の立場で書いております。

ChatOpsで最新版のOSSのデプロイを行う

本日は、Mattermostを利用したChatOpsのご紹介です。構築の詳細は省きますが、システム構成の全体像をご紹介します。

作業背景

私達のチームでは、コミュニケーションツールとしてMattermostを利用しています。そこで、コミニュケーションツールとしてだけでなく、業務作業をChatでできないかと思い、検証も兼ねて実装しました。最後の方には、ChatOpsの課題やそれに対する私なりの意見も書いております。皆さんのご意見もいただけると、嬉しいです。

具体的な内容について

以下が具体的な内容です。

  1. OSS(今回はmattermost)のリリース情報を監視し、最新バージョンがリリースされていればMattermostで通知を行います。
  2. その際に、独自カスタマイズを行ったDocker Imageの作成および、デプロイを行うかをユーザに問いかけます。
  3. ユーザは、任意の操作を選択します。

以下が簡単なシステム構成図です。

システム構成図.png

以降、システム構成図にある手順について、一つずつご紹介していきます。

①RSS取得

OSSはGitHubで公開されていることがほとんどかと思います。GitHub上のリリース情報は、リリースページのURL末尾に、.atomをつけることでRSS化して参照することができます。これをcronなどで定期的に監視します。

https://github.com/mattermost/mattermost-docker/releases.atom

//github.com/mattermost/mattermost-docker/releases.atom
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<feed xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom" xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" xml:lang="en-US">
  <id>tag:github.com,2008:https://github.com/mattermost/mattermost-docker/releases</id>
  <link type="text/html" rel="alternate" href="https://github.com/mattermost/mattermost-docker/releases"/>
  <link type="application/atom+xml" rel="self" href="https://github.com/mattermost/mattermost-docker/releases.atom"/>
  <title>Release notes from mattermost-docker</title>
  <updated>2018-11-16T04:18:11+09:00</updated>
  <entry>
    <id>tag:github.com,2008:Repository/47103470/5.5.0</id>
    <updated>2018-11-16T04:20:31+09:00</updated>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://github.com/mattermost/mattermost-docker/releases/tag/5.5.0"/>
    <title>5.5.0</title>
    <content type="html">&lt;p&gt;Merge pull request &lt;a class=&quot;issue-link js-issue-link&quot; href=&quot;https://github.com/mattermost/mattermost-docker/pull/338&quot;&gt;#338&lt;/a&gt; from cpanato/5.5.0&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;Bump to 5.5.0&lt;/p&gt;</content>
    <author>
      <name>pichouk</name>
    </author>
    <media:thumbnail height="30" width="30" url="https://avatars2.githubusercontent.com/u/8401692?s=60&amp;v=4"/>
  </entry>
  <entry>
    <id>tag:github.com,2008:Repository/47103470/5.4.0</id>
    <updated>2018-10-17T03:50:38+09:00</updated>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://github.com/mattermost/mattermost-docker/releases/tag/5.4.0"/>
    <title>5.4.0</title>
    <content>No content.</content>
    <author>
      <name>pichouk</name>
    </author>
    <media:thumbnail height="30" width="30" url="https://avatars2.githubusercontent.com/u/8401692?s=60&amp;v=4"/>
  </entry>
  <entry>
    <id>tag:github.com,2008:Repository/47103470/5.3.1</id>
    <updated>2018-09-19T17:25:26+09:00</updated>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://github.com/mattermost/mattermost-docker/releases/tag/5.3.1"/>
    <title>5.3.1</title>
    <content>No content.</content>
    <author>
      <name>pichouk</name>
    </author>
    <media:thumbnail height="30" width="30" url="https://avatars2.githubusercontent.com/u/8401692?s=60&amp;v=4"/>
  </entry>
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</feed>

②RSS解析

RSSを解析して、最新バージョンがリリースされているか確認します。私は、hubotを利用しているので、Node.jsのライブラリであるrequestを利用してHTTPリクエストを投げてRSSを取得し、parse-rssを利用して解析をおこないました。前回のリリース情報に関しては、単純にテキストファイルに書き込んで保存するようにしました。

③バージョンの更新情報を通知 / ④image作成問いかけ / ⑤応答 / ⑥job呼び出し / ⑧結果応答

OSSにバージョンの更新があると、以下のようにMattermostに通知が来るようにしました。

release_info.PNG

**【ちょっと待った】**をクリックすると。。。

release_info2.PNG

jenkinsのおじさんが反応してくれます。【作成する】をクリックすると、jenkinsのjobを実行するためのHTTPリクエストが送信されて、イメージ作成jobが実行されます。

create_image.PNG

某黄色いネズミ的な生き物が、jobの状態をMattermostに通知してくれます。アスキーアートやってみたかっただけです。

⑦jobの実行

jobの処理の流れを簡単にご紹介します。

  1. OSSのリポジトリを、jenkinsのワークディレクトリにcloneします。
  2. sedやawkを使って、独自カスタマイズを加えます。
  3. 編集後のDockerファイルの静的検査を行います。検査にはhadolintを用いました。jenkinsの画面からは以下のように見えます。
![hadolint.PNG](https://qiita-image-store.s3.amazonaws.com/0/62976/86fd7281-d342-0842-dfc6-55f2b3507f16.png)
  1. プライベートのGitlabにDockerfileなどをcommit, pushします。
  2. Dockerfileから Docker Image を作成します。
  3. プライベートのregistryにpushします。
    * Rancherから簡単にコンテナのデプロイができるように、事前にimageをpushしておきます。

⑨デプロイの問いかけ / ⑩応答

jenkinsでjobの実行が成功すると、以下のように、新しく作成したimageからコンテナをデプロイするかをMattermostで聞きます。

deploy.PNG

**【デプロイする】**をクリックすると、RancherのAPI経由で、kubernetesクラスタにコンテナが払い出されます。永続化ボリュームの作成などの細かい部分は作りきれませんでしたが、コンテナの払い出し部分のHTTPリクエストの例だけご紹介します。

data.json
{
    "containers": [{
        "allowPrivilegeEscalation": false,
        "image": <イメージの指定>,
        "imagePullPolicy": "IfNotPresent",
        "initContainer": false,
        "name": <コンテナの名前>,
        "privileged": false,
        "readOnly": false,
        "resources": {
            "type": "/v3/project/schemas/resourceRequirements"
        },
        "restartCount": 0,
        "runAsNonRoot": false,
        "stdin": true,
        "stdinOnce": false,
        "terminationMessagePath": "/dev/termination-log",
        "terminationMessagePolicy": "File",
        "tty": true,
        "type": "/v3/project/schemas/container"
    }],
    "name": <コンテナの名前>,
    "namespaceId": <名前空間の指定>
}

# curl -k -v -H "Accept: application/json" -H "Content-type: application/json" -u <Rancher APIのAPI Key情報> -X POST -d @data.json  https://<RancherサーバIP>/v3/project/<プロジェクトID>/workloads

⑪デプロイ指示 / ⑫image pull / ⑬コンテナデプロイ

Mattermostから、Rancher API経由でkubernetesクラスタへ、コンテナの払い出し指示が行われると、kubernetesクラスタがregistryからイメージをpullしてデプロイを行います。

deploy2.PNG

ほとんど隠れてますが、Rancherから確認するとデプロイされていることが確認できました。

以上で、検証は終了です。

ChatOpsのメリット

  • imageの作成から、デプロイまでボタン一つでできるので簡単。スキルがなくても同じ品質の作業が可能
  • Chatに参加しているメンバーが、オペレーションを確認できる。
  • 楽しい!!

ChatOpsのデメリット

  • 簡単にデプロイできるので、誤ってデプロイしてしまいそう
    • 対策として考えたのは
      • 一度ダイレクトメッセージで、承認者への承認を挟む
      • デプロイまでのステップを、何段階か挟む
  • mattermostは、slackに比べてできることが少ない
    • アップデートで少しずつ改善されているよう

今後

次は、コンテナの監視などを行って、問題が起こったらMattermostに通知するなど、王道の使い方を実装したいと思います。

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