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Griffin Technology NA16029 PowerMate on Linux

Last updated at Posted at 2021-06-19

powermate.jpg

7年も前に購入した古い製品ですが紹介させていただきます(※ Discontinued になっています)

リモートワーク生活になってから、自宅の開発環境で音量のコントロールをする機会が増えました。ビデオ会議とか動画視聴、音楽を聴いたりする場合など、様々な場面で頻繁に必要となる操作なので、専用のデバイスがあるとたいへん楽ちんになります

Linux を普段使いしていますので、デバイスはその環境で動作可能である必要があり、この製品はその条件を満たしています。 非公式ながらドライバが公開 されており、適切に設定すればちゃんと動くのです

類似品 は販売されていますが、 Linux で使えるかどうかが肝心です。この記事執筆時点では動作成功が報告されている類似品は見当たりませんでした。ですので自分自身で動作確認できている PowerMate は貴重ということになります

質感や使用感はよいものです。金属製で見た目や触り心地もよく、長期使用していますがガタも出ていません。ボリュームの回転は適度な感触があり、引っかかったり鳴いたりすることもなく快適(高級オーディオであるとか、きっちりグリスアップされたカメラレンズのヘリコイドと比べたら安っぽいかもしれませんが)

ボリュームツマミだけのシンプルな見た目ながら、次の操作が可能

  1. 時計回り
  2. 反時計回り
  3. 押下
  4. 押下(長押し)
  5. 時計回り(押し回し)
  6. 反時計回り(押し回し)

そしてこの ドライバ が大変良くできておりまして、上記それぞれの操作に対して任意のコマンドを割り当てることができ、音量の上下に留まらない多彩な操作を可能にさせてくれます
更に ツマミの回転角に対する変化量 や、何ミリ秒以上を長押し扱いとするか も微調整可能。もはや文句のつけようが無いと言っても過言ではない。ありがたいことです:smile:

例えば このように設定 しまして、次のようになります

test.gif

(※ mpv でサンプルメディアファイル再生 -> ドライバ起動 -> 押下x2で停止/再開 -> 時計回り/半時計回りで音量調整)

音量だけでなく、再生中のメディアプレーヤに対してよく使う操作をこのデバイスに集約することで、いちいちメディアプレーヤのウィンドウとの間を往復する手間が省けます(再生/停止、曲送り等)。同じことはキーボード・ショートカットを駆使すればわりと高速に出来はしますが、やっぱり楽な方の味をしめてしまうとそっちがいいとなってしまう。

自動車の運転中もですが、音量調整や曲送りのボタンがハンドルに組み込まれていて目線の移動や手を離す所作を要しないで制御できるのと、センターコンソールに手を伸ばさなくてはいけないのとでは面倒くささが違います
一見ちょっとした事のようですが、実は大きな違いなんですよ。よりよいユーザー体験の提供を生業とする側としても、このようなことには常に敏感でなくてはいけません(:point_left:なんだこいつ偉そうに笑)

課題はやはり代替品の調達です。冒頭で述べたように Discontinued になっていて、中古の出物も見当たりません。かと言って今購入可能な他社商品は比肩するどうかもわからない。ともかく、既に所有している個体は大切に使っていこうと思います

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