#はじめに
この記事はリンク情報システムの「2021新春アドベントカレンダー Tech Connect」のリレー記事です。
engineer.hanzomonのグループメンバーによってリレーされます。
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15日目担当の@o-changです。
私はいつでもdiscord!!!
#やりたいこと
discordにはユーザー同士で直接やり取りできる、DM機能があります。
勿論botでもこの機能を使用することができます。
前回の記事で少し触った程度だったので、備忘録的にまとめておこうと思います。
ソースコード自体はシンプルに、botとやりとりする機能を実装してみます。
#開発環境
言語:Python3
ライブラリ:discord.py
discord.pyを使用して実装します。
botそのものについては前々回、
Cogについては前回を参照してください。
#実装
メッセージを受け取った「イベント」として実行する場合と、
「コマンド」としてメッセージを受け取る場合の実装例を両方載っています。
仕組みは共通ですので、自身のbotに併せた実装をしてみてください。
###botの本体(イベント)
# コマンド拡張機能
from discord.ext import commands
# discordのAPI
import discord
# DmCogの取り込み(./cogsにファイルを置いています)
import cogs.DmCog as DmCog
# コマンドプレフィックスを設定
bot = commands.Bot(command_prefix='$')
# bot起動時に発生するイベント
@bot.event
async def on_ready():
print('-----')
print(bot.user.name)
print(bot.user.id)
print('-----')
text = f'Logged on as {bot.user}!'
GameCog.setup(bot)
channel = bot.get_channel(チャンネルID(数値))
await channel.send('start success')
async def on_message(message):
# botの発言は無視する(無限ループ回避)
if message.author.bot:
return
elif message.content == '':
await message.author.send('「$hello」 と送信してね!')
# botの起動
bot.run('botのアクセストークン(文字列)')
###DmCogクラス(Commandコグ)
# exitの実装
import sys
# コグクラス
class DmCog(commands.Cog):
# DmCogクラスのコンストラクタ。Botを受取り、インスタンス変数として保持。
def __init__(self, bot):
self.bot = bot
# 起動確認のコマンド
@commands.command()
async def test(self, message):
await message.channel.send('test ok')
# 終了コマンド
@commands.command()
async def shutdown(self, message):
await message.channel.send("shutdown bot")
sys.exit()
# 簡単な応答をする
@commands.command()
async def hello(self, message):
if (type(message.channel) == discord.DMChannel) and (client.user == message.channel.me):
await message.author.send("World!")
else:
await message.channel.send("DMで送信してね!")
# Bot本体側からコグを読み込む際に呼び出される関数。メンバ関数ではないです。
def setup(bot):
# cogクラスにbotを渡してインスタンス化
bot.add_cog(DmCog(bot))
#解説
###①特定のユーザーにDMを送信する方法
受け取ったメッセージのauthorにユーザー情報が入っているので、sendメソッドを利用してDMを送信できます。
簡単にですが、送信先の指定方法をまとめておきます。
message.channel.send(txt) # メッセージが入力された場所(テキストチャネル)に送信する
message.author.send(txt) # メッセージの送信者にDMを送信する
channel.send(txt) # 任意のチャンネルIDを使用してchannel
# (番外編)
txt = f'{message.author.mention} Hey!'
message.channel.send(txt) # 送信者にメンションを送ることができる。author.send()との比較用。
###②DMを受け取る方法
discordのbotにコマンドを送る場合、botが入っているサーバーやbotのDMなど、botにメッセージを読み取る権限がある場所ならどこでもOKです。
そのため、他のコマンドと基本的に同様の記述方法で問題ありません。
受け取ったコマンドの詳細を確認することで、DMが使用されているか否かを判断します。
・「コマンドが送信された場所はDMである」
・「そのDMは、bot自身のDMである」
ことを確認し、DMでコマンドを受け取ったと判断していています。
追加で送信ユーザーの確認を「if(message.author() == ○○)」で行うと、特定のユーザーからのDMのみに反応することもできそうです。
#おわりに
時勢柄、様々なオンラインツールに注目が集まっていますが、離れたご友人とコミュニケーションを取る場所としてdiscordを利用してみては如何でしょうか?
個人的にはチャットの自由さが気に入ってます。
Markdown形式で記述できるのが非常に楽しい…!
是非ご友人を誘って一度使ってみてください!
そして面白くて便利なbotを実装して、ヒーローになりましょう!(。-`ω-)
リンク情報システム株式会社では一緒に働く仲間を随時募集しています!
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