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LispAdvent Calendar 2019

Day 18

Lispで調べるルービックキューブ

Last updated at Posted at 2019-12-17

この記事は Lisp Advent Calendar 2019の18日目の記事です。


TL;DR

  • 前半は、ルービックキューブ(ただし、$ 2 \times 2 \times 2 $)を解く(6面が揃える)仕組みを説明します。
  • 後半で、解くために必要な手順を調べるcommon lispのプログラムを説明します。
  • なお、この記事は第9回関西Lispユーザ会の発表内容に加筆修正したものになります。

ルービックキューブ

ご存知の方も多いと思いますが、ルービックキューブは立体パズルの一つです。立体パズルの中でも老舗に近いものではないかと思います。通常ルービックキューブと言えば、$ 3 \times 3 \times 3 $ ですが、ここでは簡便のため$ 2 \times 2 \times 2 $ を扱います。以下、ルービックキューブや数学的記述などは群論の味わいを元ネタに使っています。

基本的な考え

達人は10秒もあれば、解く(6面を揃える)ことができますが、その様子を見ていても、何をしているのか判らない人が多いでしょう。そのため、ルービックキューブを解くことは大変難しいことのように思えますが、単に解く(時間をかけてもよい)のであれば、それほど難しいことではありません。

$ 2 \times 2 \times 2 $のルービックキューブは三色の小方体八個から構成されています。八個の小方体が位置と向きがどう変わっていくかを考えます。この際、ルービックキューブの向きを固定して考えます。次の図では、オレンジの面を前、白の面を上になるようにルービックキューブの向きにしたものです。

cube-move-photo.png

この状態で、前面、後面、右面、左面、上面、下面を時計回りに90度回す手順をそれぞれF、B、R、L、U、Dとします。90度回す手順の組み合せを表わすには$\circ$を使います。例えば、右面を90度回した後に上面を90度回す手順は$R \circ U$となります(結果は次の図)。

RU.png

ここでいくつかの決め事をしておきます。

  • 全く何も操作しないことを$E$とします(たし算での0、かけ算での1の相当)。
  • 180度回すことは、90度回すことを2回実施することなので、$R \circ R$ (右面を180度の場合)ですが、これを$R^2$と表わします。
  • 反時計回りに90度回すことは270度回すことになりますが、$R^{-1}$と表わします1

これらより、$$R \circ R^{-1} = E$$ や $$R^{4} = E$$となります。


さて、唐突ですが、6面が揃った状態で
$$R \circ U \circ R^{-1} \circ U^{-1} \circ F^{-1} \circ U^{-1} \circ F$$
という手順を実施すると、次の図になります。

swap.png

6面全てが見えているのでないので、判りにくいとは思いますが、下の4つの小方体は最初の状態と同じです。上の4つ小方体は、右側の二つは入れ替わっています(手前のは向きは変わっています)。左側の手前は変化せず、奥の小方体は向きは変わっていますが、位置は変わっていません(この図だけでは判りにくいとは思いますが)。このように、二つの小方体の位置を交換する手順が存在します。また、全て小方体の位置を動かさず向きのみを変える手順も存在します。

二つの小方体の位置を交換する手順を繰返していくことで、全ての小方体を元の位置に戻すことができます。その後、向きを変える手順を繰返していくと最終的にルービップキューブを解くことができまます。すなわち、ルービックキュープを解くためには、

  • 位置を変える手順
  • 向きを変える手順

の二つだけを知っていればよいのです。たった二つです。簡単でしょう。

このような手順を求めるのが今回の目標です。

位置と向き

位置の変化を示すために、各小方体に番号を与えます。向きの変化を示すために、上面の下面に印を付けておきます。この印を基準参照印と呼びます。次の図では白(上面)と黄(下面)にシールを付けています。

position.png

位置については、番号がどう移動したかにより判断します。上図から、$R$を実行すると、

  • $ 1 \to 3$
  • $ 2 \to 1$
  • $ 3 \to 4$
  • $ 4 \to 2$

と移動します。これは数学では置換と呼び、次のように表現します。

    \left(
    \begin{array}{cccccccc}
    1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & 7 & 8 \\\\
    3 & 1 & 4 & 2 & 5 & 6 & 7 & 8 
    \end{array}
    \right)

8個の要素の置換全体を「8次の置換群」と呼び、$S_8$と記します。また、左側の小方体($5,6,7,8$)は位置が変わっていないことも判ります(当然ですが)。

向きについては、移動先において基準参照印から、(時計回りで)120度の何倍分ひねられているかを考えます2

  • $1$は元の$3$の基準参照印から240度ひねられているので2
  • $2$は元の$1$の基準参照印から120度ひねられているので1
  • 左側の位置が変わっていない小方体は、向きも変化していないので0

となります。8個の小方体のひねりをまとめて次のように表わします。

$$(2,1,1,2,0,0,0,0)$$
これの全体は3を法とする加法群の8次のベクトルとなり、$C_3^8$と記します。

手順の演算

以下の説明は非常に天下り的です(証明はしないということ、証明については群論の味わい 補題 11.1.3参照)。

$\mathit{g},\mathit{h}$をルービックキューブの手順とする。手順に対応する置換を$\rho$ 、向きを$\mathit{v}$とする。手順$\mathit{g}$を実行後に手順$\mathit{h}$を実行する手順は、$g \circ h$で表わされ、

  • 小方体の並び換えは $\rho(g) \circ \rho(h) $ (置換の積)
  • 小方体の向きは $\vec{v}(g) + \rho(g)^{-1}(\vec{v}(h))$

となります。

$R \circ F$を例に具体的に計算します。

RF.png

位置の計算
F.png

\rho(R) = \left(
    \begin{array}{cccccccc}
    1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & 7 & 8 \\
    3 & 1 & 4 & 2 & 5 & 6 & 7 & 8 
    \end{array}
    \right)
\rho(F) = \left(
    \begin{array}{cccccccc}
    1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & 7 & 8 \\
    8 & 2 & 1 & 4 & 3 & 6 & 7 & 5 
    \end{array}
    \right)
\rho(R \circ F) = \rho(R) \circ \rho(F) = \left(
    \begin{array}{cccccccc}
    1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & 7 & 8 \\
    1 & 8 & 4 & 2 & 3 & 6 & 7 & 5 
    \end{array}
    \right)

向きの計算
R-inverse.png

\rho(R)^{-1} = \rho(R^{-1}) = \left(
    \begin{array}{cccccccc}
    1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & 7 & 8 \\
    2 & 4 & 1 & 3 & 5 & 6 & 7 & 8 
    \end{array}
    \right)
    \vec{v}(F) = (1,0,2,0,1,0,0,2)
\begin{eqnarray}    
\rho(R)^{-1}(\vec{v}(F)) = \left(
    \begin{array}{cccccccc}
    1 & 2 & 3 & 4 & 5 & 6 & 7 & 8 \\
    2 & 4 & 1 & 3 & 5 & 6 & 7 & 8 
    \end{array}
    \right)
    ((1,0,2,0,1,0,0,2)) \\
= (2,1,0,0,1,0,0,2)
\end{eqnarray}    
\vec{v}(R) = (2,1,1,2,0,0,0,0)
\begin{eqnarray} 
    \vec{v}(R) + \rho(R)^{-1}(\vec{v}(F)) = (2,1,1,2,0,0,0,0) + (2,1,0,0,1,0,0,\
2) \\ 
    = (4,2,1,2,1,0,0,2) \\ 
    = (1,2,1,2,1,0,0,2)
\end{eqnarray}

Lispによる実装

ここからLisp Advent Calendarらしくなります。

ある手順を実行すると、位置($S_8$)と向き($C_3^8$)が決まるので、ルービックキューブの手順を表現するために、この二つを要素と持てばよいことが判ります。CLOSを使って、クラスrubik2とします。

(defclass rubik2 ()
  ((vertex
    :initarg :vertex
    :documentation "頂点の位置(置換)")
   (v-twist
    :initarg :v-twist
    :documentation "頂点の向き(ベクトル)"))
  (:documentation "ルービップキューブの手順(2*2*2)"))  

(defmethod print-object ((obj rubik2) stream)
  (format stream "#vertex:~a,twist :~a"
          (slot-value obj 'vertex)
          (slot-value obj 'v-twist)))

vertexは置換です。置換もクラスにします。

(defclass permutation () 
  ((row
    :initarg :row))
  (:documentation "置換の上段が1 2 ...と固定した場合の下段とする"))

(defmethod print-object ((obj permutation) stream)
  (format stream "~a" (slot-value obj 'row)))

置換や手順の演算($\circ$)をgenericなメソッドで実装します。名前は*_とします。$\rho(g)^{-1}(\vec{v}(h))$を$\rho(g)^{-1} \circ \vec{v}(h)$と考えて、*_とします。また、演算の結果は新しいインスタンスを作成することにします。

(defmethod *_ ((x permutation) (y permutation))
  (let ((p1 (slot-value x 'row))
        (p2 (slot-value y 'row)))
    (make-instance 'permutation
                   :row (loop for l in p1 collect (nth (1- l) p2)))))

(defmethod *_ ((x permutation) lst)
  "リスト lstに 置換 xを適用する"
  (with-slots (row) x
    (loop repeat (length row)
        for i from 1
          collect (nth (position i row) lst))))

(defmethod *_ ((x rubik2) (y rubik2))
  (let ((move1 (slot-value x 'vertex))
        (move2 (slot-value y 'vertex))
        (twist1 (slot-value x 'v-twist))
        (twist2 (slot-value y 'v-twist)))
    (make-instance 'rubik2
                   :vertex (*_ move1 move2)
                   :v-twist (mod3 twist1
                                  (*_ (inverse move1) twist2)))))

$R^{-1}$などの逆演算もinverseという名前のgenericなメソッドで実装します。

(defmethod inverse ((x permutation))
  (with-slots (row) x
    (make-instance 'permutation
                   :row (loop repeat (length row)                               
                              for i from 1
                              collect (1+ (position i row))))))

(defmethod inverse ((obj rubik2))
  (with-slots (vertex v-twist) obj
    (make-instance 'rubik2
                   :vertex (inverse vertex)
                   :v-twist v-twist)))

手順の逆演算では、向きは変わりません。$U$と$D$について考えると、90度単位で、どれだけ(max3ですが)回しても基準参照印の付け方から、向きが変わることはありません。それ以外の面についても、180度回しても向きが変わることはありません。$R^{-1}$は$R$を180度回したものになりますから、手順の逆演算では向きは変わらないことが判ります。

$E,R,U,F$を事前に定義します3

(defvar E (make-instance 'rubik2
                         :vertex (make-instance 'permutation :row '(1 2 3 4 5 6 7 8))                                 
                         :v-twist '(0 0 0 0 0 0 0 0)))

(defvar R (make-instance 'rubik2
                         :vertex (make-instance 'permutation :row '(3 1 4 2 5 6 7 8))
                         :v-twist '(2 1 1 2 0 0 0 0)))

(defvar U (make-instance 'rubik2
                         :vertex (make-instance 'permutation :row '(1 2 5 3 6 4 7 8))
                         :v-twist '(0 0 0 0 0 0 0 0)))

(defvar F (make-instance 'rubik2
                         :vertex (make-instance 'permutation :row '(8 2 1 4 3 6 7 5))
                         :v-twist '(1 0 2 0 1 0 0 2)))

$R \circ U \circ R^{-1} \circ U^{-1} \circ F^{-1} \circ U^{-1} \circ F$を計算してみます。

CL-USER> (reduce #'*_ (list R U (inverse R) (inverse U) (inverse F)
                           (inverse U) F))
#vertex:(1 2 4 3 5 6 7 8),twist :(0 0 0 1 0 2 0 0)

3と4が入れ替わり、3は(4の位置で)120度、6は(6の位置で)240度、向きが変わっています。合っているようです。

手順を調べる

手数を決め、その総手順について調べるという単純な方法を用います4

数え上げる

(R 1)は$R$、 (R 2)は$R^2$、(R 3)は$R^{-1}$とする。これらを1手順とみなして、数え上げる関数enumerateを考える。 (R 1) (U 1) (F 1)の2手順の結果は次のようになる。

CL-USER> (loop for k being the hash-key in (enumerate '((R 1) (U 1) (F 1)) 2)
               do
                  (format t "~a~%" k))
((R 2))
((R 1) (U 1))
((R 1) (F 1))
((U 1) (R 1))
((U 2))
((U 1) (F 1))
((F 1) (R 1))
((F 1) (U 1))
((F 2))
NIL

計算途中で同一手順のダブリをなくすために、手順をハッシュ表のキーとして扱っている5。このためenumerateの結果もハッシュ表。

(defun enumerate (items num)
  "itemsの要素同士のnum個の組合せをhash表で返す"
  (flet ((init-hash ()
           (loop with dp-hash = (make-hash-table :test #'equal);
                 for k in items
                 do (setf (gethash (list k) dp-hash) nil)
                 finally (return dp-hash))))
    (if items
        (loop for i from 1 to num
              for result = (init-hash) then (direct-product-hash result items)
              finally (return result)))))

(defun direct-product-hash (prev items)
  "prev(hash表)のキーにitemsをつなぐことで直積を計算する。結果はhash表"
  (if (null items)
      prev
      (loop for x being the hash-key in prev
            with result = (make-hash-table :test #'equal)
            do
               (loop for y in items
                     for head = (butlast x)
                     for tail = (shrink (car (last x)) y)
                     if (or head tail)
                     do (setf (gethash `(,@head ,@tail) result) nil))
            finally (return result))))               

(defun shrink (x y)
  "xとyが同じ面であれば、回転を足す。"
  (if (eq (side x) (side y))
      (let ((rot (mod4 (rot x) (rot y))))
        (unless (zerop rot)
          (list (list (side x) rot))))
      (list x y)))

(defun side (x)
  "ex. xが(R 3)ならRを返す"
  (first x))

(defun rot (x)
  "ex. xが(R 3)なら3を返す"
  (second x))

mod4の定義は後で示します。

インスタンスに変換

数え上げの結果として、((R 3) (U 1) (R 2) (F 1))のようなリストですが、
手順を調べるにはインスタンスに変換させることが必要。

(defun repeat (symbol n)
  (make-list n :initial-element symbol))

(defun pairs->move-list (pair-list)
  (loop for pair in pair-list
        append (repeat (first pair) (second pair))))

実行例

CL-USER> (pairs->move-list '((R 3) (U 1) (R 2) (F 1)))
(R R R U R R F)

数え上げて、インスタンスに変換するためのマクロ。

(defmacro moves->obj ((&rest move-list) n)
  (let ((seed (loop for i from 1 to 3
                    append (mapcar #'(lambda (x) (list x i))
                                   move-list))))
    `(flet ((sym->obj (sym)
              (cond ,@(loop for m in move-list
                          collect `((eq sym ',m) ,m)))))
       (loop for pairs being the hash-key in (enumerate ',seed ,n)
             collect (list pairs 
                           (loop for m in (pairs->move-list pairs)
                                 collect (sym->obj m)))))))

マクロ展開結果。

CL-USER> (macroexpand-1 '(moves->obj (R U F) 7))
(FLET ((SYM->OBJ (SYM)
         (COND ((EQ SYM 'R) R) ((EQ SYM 'U) U) ((EQ SYM 'F) F))))
  (LOOP FOR PAIRS BEING THE HASH-KEY IN (ENUMERATE
                                         '((R 1) (U 1) (F 1) (R 2) (U 2)
                                           (F 2) (R 3) (U 3) (F 3))
                                         7)
        COLLECT (LIST PAIRS
                      (LOOP FOR M IN (PAIRS->MOVE-LIST PAIRS)
                            COLLECT (SYM->OBJ M)))))
T

7手順を調べる

先に実行例を示します。

CL-USER> (time
          (length
           (setq *move7* (moves->obj (R U F) 7))))
Evaluation took:
  323.743 seconds of real time
  323.473099 seconds of total run time (322.747987 user, 0.725112 system)
  [ Run times consist of 3.051 seconds GC time, and 320.423 seconds non-GC time. ]
  99.92% CPU
  466,191,771,282 processor cycles
  585,900,976 bytes consed
  
503883
CL-USER> (time (length (setq *fix7*
                             (loop for x in *move7*
                                   for move = (reduce #'*_ (second x))
                                   if (and (fix-p move '(1 2 7 8))
                                           (not (=_ move E))
                                           (not (=_ move U))
                                           (not (=_ move (*_ U U)))
                                           (not (=_ move (inverse U))))
                                   collect x))))
Evaluation took:
  58.583 seconds of real time
  58.584552 seconds of total run time (58.412399 user, 0.172153 system)
  [ Run times consist of 1.153 seconds GC time, and 57.432 seconds non-GC time. ]
  100.00% CPU
  24 lambdas converted
  84,359,374,794 processor cycles
  4,470,724,848 bytes consed
  
220
CL-USER> (loop for (pairs o-list) in *fix7*
               for obj = (reduce #'*_ o-list)
               if (=_ obj '(1 2 4 3 5 6 7 8))
               do
                  (format t "~a~% ~a~%" (pairs->formula pairs) obj))
R*U*R^(-1)*U^(-1)*F^(-1)*U^(-1)*F
 #vertex:(1 2 4 3 5 6 7 8),twist :(0 0 0 1 0 2 0 0)
F*R^(-1)*F^(-1)*U^(-1)*R^(-1)*U*R
 #vertex:(1 2 4 3 5 6 7 8),twist :(0 0 0 1 2 0 0 0)
R^(-1)*U^(-1)*R*U*F*R*F^(-1)
 #vertex:(1 2 4 3 5 6 7 8),twist :(0 0 2 0 1 0 0 0)
F^(-1)*U*F*U*R*U^(-1)*R^(-1)
 #vertex:(1 2 4 3 5 6 7 8),twist :(0 0 2 0 0 1 0 0)
NIL
CL-USER> (loop for (pair o-list) in *fix7*
               for obj = (reduce #'*_ o-list)
               if (not (find 2 (slot-value obj 'v-twist)))
               do
                  (format t "~a~% ~a~%"
                          (pairs->formula pair) obj))
R*U*R^2*U^(-1)*R^2*U*R
 #vertex:(1 2 5 3 6 4 7 8),twist :(0 0 1 1 0 1 0 0)
R*U*R^(-1)*U*R*U^2*R^(-1)
 #vertex:(1 2 6 5 4 3 7 8),twist :(0 0 1 1 0 1 0 0)
R*F*U^2*F^(-1)*R^2*F*R
 #vertex:(1 2 5 3 6 4 7 8),twist :(0 0 1 0 1 1 0 0)
R*F*U^(-1)*F*R*F^2*R^(-1)
 #vertex:(1 2 6 5 4 3 7 8),twist :(0 0 1 0 1 1 0 0)
R*U^(-1)*R^(-1)*F*R^(-1)*F^(-1)*R
 #vertex:(1 2 6 5 3 4 7 8),twist :(0 0 1 1 0 1 0 0)
R*F^(-1)*U^(-1)*F*R^(-1)*U^(-1)*R
 #vertex:(1 2 5 6 4 3 7 8),twist :(0 0 1 0 1 1 0 0)
F*R*F^2*R^(-1)*U^2*R*F
 #vertex:(1 2 5 3 6 4 7 8),twist :(0 0 0 1 1 1 0 0)
F*R*F^(-1)*U*F*R^2*F^(-1)
 #vertex:(1 2 6 5 4 3 7 8),twist :(0 0 0 1 1 1 0 0)
F*U*F^2*U^(-1)*F^2*U*F
 #vertex:(1 2 5 3 6 4 7 8),twist :(0 0 1 1 1 0 0 0)
F*U*F^(-1)*U*F*U^2*F^(-1)
 #vertex:(1 2 6 5 4 3 7 8),twist :(0 0 1 1 1 0 0 0)
F*R^(-1)*F^(-1)*R*F^(-1)*U^(-1)*F
 #vertex:(1 2 4 5 6 3 7 8),twist :(0 0 0 1 1 1 0 0)
F*U^(-1)*F^(-1)*R*U^(-1)*R^(-1)*F
 #vertex:(1 2 6 3 4 5 7 8),twist :(0 0 1 1 1 0 0 0)
R^(-1)*U^2*R*U*R^(-1)*U*R
 #vertex:(1 2 6 5 4 3 7 8),twist :(0 0 0 1 1 1 0 0)
R^(-1)*F^2*R*U*R^(-1)*F*R
 #vertex:(1 2 6 5 4 3 7 8),twist :(0 0 1 1 1 0 0 0)
F^(-1)*R^2*F*R*U^(-1)*R*F
 #vertex:(1 2 6 5 4 3 7 8),twist :(0 0 1 0 1 1 0 0)
F^(-1)*U^2*F*U*F^(-1)*U*F
 #vertex:(1 2 6 5 4 3 7 8),twist :(0 0 1 1 0 1 0 0)
NIL

訳あって、ここまでで投稿します。後で、説明とソースを追加します。

  1. 通常のルービップキューブの解法解説では$R'$と表記しています。

  2. 群論の味わいでは、「移動先において基準参照印に合わせるためひねる角度」を考えてます。

  3. $R$を定義すれば、残りの二つは計算できそうな気はしますが。

  4. もっとスマートな方法はあるはずですが。

  5. 値を持たないハッシュ表というのは邪道か?

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