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MPCNC作成のためのお話(その2)-パーツ作成-

Last updated at Posted at 2021-01-27

3Dプリンタの用意

MPCNCを作るには3Dプリンタが必要です。
もちろん木材を使って似た形状を作成しても、強度が保てれば大丈夫です。
木製の自作CNCを作っている方もいますので、3Dプリンタの購入意欲が無い方は
検索して参考にしてみても良いと思います。

最近ではそこそこ大きめの3Dプリンタでもかなり安く購入できます。
20x20x20cm程度であれば2〜3万円台程度で購入できると思います。
必ずフィラメントを溶解させて積層するFDM方式のものを使用してください。

3Dプリンタはホームセンターで時間貸ししてたりもしますが、
必ず出力を失敗するので3万円ぐらいのものを購入したほうが安上がりです。

今回使用した3Dプリンタ

(というかこれしかもって無いです…)

デアゴスティーニidbox!
idbox!改
(以下に換装)
・E3D HEMERA エクストルーダー
・Voron Design Mobius Extruder (2つ目のエクストルーダー)
・E3D Chimera+
・BonsaiLabo BS-01ヒートベット
・E3D Hardened Steel Nozzle

デュアルノズルに改造してあり、2つ目の
エクストルーダーもついていますが使用していません。
idbox!は現在は販売されていませんが、
ヤフオクなどで完成品がが意外と安く売ってたりします。
ヤフオクで競り落とす場合は、デアゴスティーニの
冊子部分が付属していることを必ず確認してください。

この冊子は3Dプリンタの仕組みを理解する上でかなりの情報量がありますので、
落札品が壊れていたとしても、この冊子があるだけで自分で直せます。
それとできればヒートベット化されている方が良いです。

3Dプリンタを使用する上での注意

僕はidbox!を使用しましたが、この3Dプリンタは
ArduinoとRAMPS1.4というコントローラーで出来ています。

このRAMPS1.4けっこう壊れやすく、
RAMPS1.5かRAMPS1.6あたりをAmazonかaliexpress、
banggoodなどで予備を購入しておくことをおすすめします。
休みなく沢山出力するのと、idbox!の排熱の甘さでヤられます。

他の3Dプリンタを購入された方はおそらく大丈夫だと思いますので
一応安心してもらって大丈夫だと思います。
そもそもボードが違ったりします。

idbox!改
未使用のRAMPS1.5とぶっ壊れたRAMPS1.4(赤)とRAMPS1.6
そしてそう、もう一つあるのです…今載ってるヤツが…

idbox!のコントローラボードがヤられたときの不具合としては以下になりやすいです。
・ステッピングモーターのどれかが回らなくなる
・ヒートベットかサーミスタの温度がわからなくなる
・ヒートベットかサーミスタの温度が上がらなくなる

使用したフィラメント

フィラメントはすべてPETGを使用してました。
・Prusament Prusa Orange PETG
・サインスマート PETG (色々カラー違い)
・RepRapper PETG (色々カラー違い)

※PETGは熱耐性も強く、積層時に反りにくく剛性もあり粘度もありABSとPLAの良いとこ取りをしたような素材ですので、マシン全体が治具のようなCNCを作るにはもってこいです。

MPCNCデータ

※ここの情報はオリジナルサイトからの引用で日本ローカライズしています。

今回作るburlyのリンク先です
https://docs.v1engineering.com/mpcnc/burly/
MPCNCはthingiverseという有名な3Dデータの共有サイトで配信されています。
https://www.thingiverse.com/

種類としてはスチールパイプのサイズに合わせてC,F,Jの3種類存在します。
ダウンロード - パイプサイズ23.5mm (“C”) パーツファイル
ダウンロード - パイプサイズ25mm (“F”) パーツファイル
ダウンロード - パイプサイズ25.4mm (“J”) パーツファイル

強化パーツ
以下の強化パーツにはじめから換装させました
ダウンロード - Fタイプ フットパーツ
ダウンロード - 強化パーツ ←こちらは「RollerPlate.stl」のみ使用しています。

僕は25mmパイプを使用したのでFを選びました。手に入りやすいスチールパイプを選んでください。
たわみの少ないもののほうが精度が上がりますので、強化パイプや同サイズのシャフトでも良いですが、値段はそれなりに上がります。
またシャフトや内部の梁に隙間の無い強化パイプを使うと、パイプと違い配線を内部に通せないので、線を上に釣ったりと余計な作業や出費も必要になります。

3Dプリンタで作成するパーツは必ず必要なので、スチールパイプやボルト、ベアリングなどの金物類を揃える前に作ってしまって大丈夫です。
その上で実際に作りたいMPCNCのサイズを決めて金物類を購入しましょう。

次回は金物類の調達になります。

次回 金物類の調達

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