3Dプリンタの用意
MPCNCを作るには3Dプリンタが必要です。
もちろん木材を使って似た形状を作成しても、強度が保てれば大丈夫です。
木製の自作CNCを作っている方もいますので、3Dプリンタの購入意欲が無い方は
検索して参考にしてみても良いと思います。
最近ではそこそこ大きめの3Dプリンタでもかなり安く購入できます。
20x20x20cm程度であれば2〜3万円台程度で購入できると思います。
必ずフィラメントを溶解させて積層するFDM方式のものを使用してください。
3Dプリンタはホームセンターで時間貸ししてたりもしますが、
必ず出力を失敗するので3万円ぐらいのものを購入したほうが安上がりです。
今回使用した3Dプリンタ
(というかこれしかもって無いです…)
デアゴスティーニidbox!![]() |
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(以下に換装) ・E3D HEMERA エクストルーダー ・Voron Design Mobius Extruder (2つ目のエクストルーダー) ・E3D Chimera+ ・BonsaiLabo BS-01ヒートベット ・E3D Hardened Steel Nozzle |
デュアルノズルに改造してあり、2つ目の
エクストルーダーもついていますが使用していません。
idbox!は現在は販売されていませんが、
ヤフオクなどで完成品がが意外と安く売ってたりします。
ヤフオクで競り落とす場合は、デアゴスティーニの
冊子部分が付属していることを必ず確認してください。
この冊子は3Dプリンタの仕組みを理解する上でかなりの情報量がありますので、
落札品が壊れていたとしても、この冊子があるだけで自分で直せます。
それとできればヒートベット化されている方が良いです。
3Dプリンタを使用する上での注意
僕はidbox!を使用しましたが、この3Dプリンタは
ArduinoとRAMPS1.4というコントローラーで出来ています。
このRAMPS1.4けっこう壊れやすく、
RAMPS1.5かRAMPS1.6あたりをAmazonかaliexpress、
banggoodなどで予備を購入しておくことをおすすめします。
休みなく沢山出力するのと、idbox!の排熱の甘さでヤられます。
他の3Dプリンタを購入された方はおそらく大丈夫だと思いますので
一応安心してもらって大丈夫だと思います。
そもそもボードが違ったりします。
![]() |
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未使用のRAMPS1.5とぶっ壊れたRAMPS1.4(赤)とRAMPS1.6 そしてそう、もう一つあるのです…今載ってるヤツが… |
idbox!のコントローラボードがヤられたときの不具合としては以下になりやすいです。
・ステッピングモーターのどれかが回らなくなる
・ヒートベットかサーミスタの温度がわからなくなる
・ヒートベットかサーミスタの温度が上がらなくなる
使用したフィラメント
フィラメントはすべてPETGを使用してました。
・Prusament Prusa Orange PETG
・サインスマート PETG (色々カラー違い)
・RepRapper PETG (色々カラー違い)
※PETGは熱耐性も強く、積層時に反りにくく剛性もあり粘度もありABSとPLAの良いとこ取りをしたような素材ですので、マシン全体が治具のようなCNCを作るにはもってこいです。
MPCNCデータ
※ここの情報はオリジナルサイトからの引用で日本ローカライズしています。
今回作るburlyのリンク先です
https://docs.v1engineering.com/mpcnc/burly/
MPCNCはthingiverseという有名な3Dデータの共有サイトで配信されています。
https://www.thingiverse.com/
種類としてはスチールパイプのサイズに合わせてC,F,Jの3種類存在します。
ダウンロード - パイプサイズ23.5mm (“C”) パーツファイル
ダウンロード - パイプサイズ25mm (“F”) パーツファイル
ダウンロード - パイプサイズ25.4mm (“J”) パーツファイル
強化パーツ
以下の強化パーツにはじめから換装させました
ダウンロード - Fタイプ フットパーツ
ダウンロード - 強化パーツ ←こちらは「RollerPlate.stl」のみ使用しています。
僕は25mmパイプを使用したのでFを選びました。手に入りやすいスチールパイプを選んでください。
たわみの少ないもののほうが精度が上がりますので、強化パイプや同サイズのシャフトでも良いですが、値段はそれなりに上がります。
またシャフトや内部の梁に隙間の無い強化パイプを使うと、パイプと違い配線を内部に通せないので、線を上に釣ったりと余計な作業や出費も必要になります。
3Dプリンタで作成するパーツは必ず必要なので、スチールパイプやボルト、ベアリングなどの金物類を揃える前に作ってしまって大丈夫です。
その上で実際に作りたいMPCNCのサイズを決めて金物類を購入しましょう。
次回は金物類の調達になります。
次回 金物類の調達