Windows7にGitを導入した時のメモです。
私の環境
- Windows 7 Professional SP1 64bit
- Git for Windows 2.7.2 64bit(ダウンロード元:https://git-for-windows.github.io/ )
- Gitのインストールにはインストーラ(Git-2.7.2-64-bit.exe)を使用。
目的
Gitの設定ファイル(.gitconfig)やSSH鍵(.ssh)は、ホームディレクトリに保存されます。
Git Bash起動時の作業ディレクトリもデフォルトではホームディレクトリです。
Windows7では通常、ホームディレクトリは「C:\Users\ユーザ名\」です。
でも、このディレクトリの直下にごちゃごちゃファイルを置かれるのはちと気持ち悪い。
そこで、これらのディレクトリを自分好みのものに変更しよう、というのがこの記事の目的です。
方法
概要
ホームディレクトリの変更は、環境変数HOMEの値を書き換えることで行います。
しかし、コントロールパネル等から環境変数を書き換えてしまうと、他のアプリケーションの動作に悪影響する可能性があります。
そこで、Windowsのコマンドプロンプト(cmd.exe)のsetコマンドを用いて、Git Bashを使用するときにのみ環境変数HOMEを書き換えるようにします。
条件
アプリケーションは次のディレクトリにインストールされているとします。
- Git C:\Program files\Git\
- コマンドプロンプト C:\Windows\System32\
ホームディレクトリと作業ディレクトリは、次のように変更するとします。
- ホームディレクトリ D:\GitSettings\
- Git Bash起動時の作業ディレクトリ D:\Projects\
※上記は例なので、各々の環境に合わせて適宜読み替えてください。
手順
- スタートメニュー→すべてのプログラム→Git→Git Bash と辿り、Git Bashを右クリックします。
- 現れるコンテキストメニューから「プロパティ」をクリックします。
- ダイアログ「Git Bashのプロパティ」が開きます。
- ダイアログの「ショートカット」タブを開きます。
- 「リンク先(T)」欄を「C:\Windows\System32\cmd.exe /c "set HOME=D:\GitSettings&"C:\Program Files\Git\bin\sh.exe" --login -i"」とします。
- 「作業フォルダー(S)」欄を「D:\Projects」とします。
- [適用(A)]ボタン、[OK]ボタンを押し、ダイアログを閉じます。
- 設定完了です。
これで、スタートメニューからGit Bashを起動する限り、設定ファイルはD:\GitSettings\に保存され、Git Bash起動時の作業ディレクトリはD:\Projects\になります。
いちいちスタートメニューを辿るのが面倒という方は、上記設定をした後に、
- スタートメニューのGit Bashを右クリック
- コンテキストメニューから「タスクバーに表示する(K)」を選択
して、タスクバーにショートカットを置いてもよいでしょう。
(※タスクバーにショートカットを置いてから上記の設定をしても、設定は引き継がれません)
参考文献
Yamamoto's Laboratoryの「バージョン管理(git)」の記事中の「Git Bash の設定」の項を参考にしました。