re:Invent 2024でAWS独自の生成AIモデル『Amazon Nova』が発表された。
公表されている情報はまだ多くない印象だが、少し確認をしてみようと思う。
Amazon Novaシリーズ
Amazon Novaシリーズのモデルには以下があるらしい。(2024年12月時点)
2025年には最高性能のマルチモーダルモデル『Amazon Nova Premier』が提供予定とのこと。
モデル名 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
Amazon Nova Micro | - テキスト専用の高速モデル - 低コスト、低遅延 - コンテキストサイズは128k - 200以上の言語対応 |
- テキスト生成、翻訳、分類 - コード補完 - 簡単な数学的推論 |
Amazon Nova Lite | - テキスト、画像、動画の入力に対応するマルチモーダルモデル - 低コストで高速処理 - コンテキストサイズは300k - 最大30分の動画処理可能 |
- 文書解析、顧客対応 - 視覚的質問応答 - 複数のモダリティデータ処理 |
Amazon Nova Pro | - 高精度・高速・コストバランスに優れたマルチモーダルモデル - コンテキストサイズは300k - 15,000行超のコード処理可能 |
- 動画要約、質問応答 - 数学的推論 - 複雑なソフトウェア開発 |
Amazon Nova Canvas | - 高品質な画像生成 - 色彩やレイアウトの詳細制御 - 背景削除やインペイント、アウトペイント対応 |
- 広告コンテンツ制作 - クリエイティブデザイン |
Amazon Nova Reel | - 高品質な動画生成 - カメラモーション制御可能 - テキストや画像から動画生成 |
- 動画コンテンツ制作 |
AWSのBedrockで利用可能な他社のモデルと比較すると、同等の性能を保ちつつも、コストをしっかり抑えられるというメリットがありそう。(弊社の@ihsadat さんの記事を引用)
今後のリリース予定
2025年には音声の入力に対して音声で回答する「Amazon Nova Speech-to-Speech」や、マルチモーダルな入力に対してマルチモーダルな回答を生成する「Amazon Nova Any-to-Any」というものがリリース予定らしい。
これまでは欲しい回答の種類(テキスト/画像/音声)ごとにAIモデルを使い分ける必要があったが、「Amazon Nova Any-to-Any」の登場でオールインワンになったりするのだろうか…。