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LTspiceのAC解析結果をgnuplotで扱えるように整形する(その1)

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はじめに

LTspiceでAC解析を行い、結果をテキストファイルに出力すると、余計な文字が入っています。
gnuplotでグラフ化できるフォーマットに整形します。

LTspiceシミュレーション回路

とりあえず以下の回路で解析します。
私はLTspiceのテーマにdraculaを使っているので色が変ですがご了承ください。
LTspiceの回路図やコマンドについては詳しい記事がいっぱいあるのでここでは省略します。
AC1.png

結果の確認とテキストファイル出力

SaveText.png
コンデンサの両端電圧を見てみます。
データ処理の例なのでデータ自体に意味はありません。気にしないでください。
図のようにメニューをたどってデータをテキストファイルに出力します。
図そのままの Polar. (dB,deg) を選びます。
SaveTextData.png

テキストファイルの整形

AC1d.png
データファイルの中身です。
カッコとかdBとか、文字化けしていますが「°」記号が入っています。
このままだとgnuplotやExcelで扱うのは難しいため、sedの出番です。

acedit.sed
1d
s/(//g
s/dB,/ /g
s/.)//g

複数の文字列置換を一度にできるので、Windows使いであってもsedは手放せません。
1行目のコメントは単に消しています。#を頭に付けてもいいでしょう。
タブとスペースが混在しているのは今のところ気にしなくてもよさそうです。

まとめ

LTspiceのAC解析結果から余分な文字を取る方法を紹介しました。
データ出力時に Cartesian: re,im を選ぶとこのような整形は不要な一方、換算が必要なので手間は同じです。
本記事では以下のソフトウェアを使用しました。
有用なソフトの開発者に感謝します。

  • LTspice XII(x64) (17.0.37.0)
  • sed (GNU sed) 4.9
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