＃17　Google ChatにSlackのリマインダーを転送してみた

Posted at 2024-07-31

はじめに

今回は、Slackに設定したリマインダーをGoogle Chat に転送する方法を紹介します。
Google Chat でいい感じのリマインダーアプリを探していたのですが、時刻を1分単位で指定できなかったり繰り返し設定がしづらかったりと、なかなかSlackのような使い勝手のいいリマインダーが見つからなかったため、いっそSlackのリマインダーを Google Chat に転送することにしました。

なお、本記事の方法にはGoogle Workspaceのご利用が必要です。

構成

Slack → GAS(Google Apps Script) → Google Chat

Slack Events API を使用して Slack 上のイベントを検知し、GAS経由でGoogle Chat に転送します。
今回は、Slack の bot ユーザーが参加したチャンネルでの投稿をすべて転送する設定にしています。
本当は bot ユーザーへのDMに反応するようにしたかったのですが、Slack のリマインダーはbot相手のDMに対しては設定できなかったためこのような設定にしました。

実装

Google Chat, GAS, Slack の順で設定していきます。

Google Chat の Webhook URLを発行

転送先にしたいGoogle Chat スペースで、上部の下矢印から、アプリと統合を選択

2. `Webhook を管理` をクリック (Google Workspace のアカウントでないとボタンが押せません)

3. 名前を入力(なんでもOK)、保存をクリック

4. URLが発行されるのでコピー

GASで転送処理をデプロイ

GAS で以下のコードをコピペ

function  doPost(e) { 

        const  params = JSON.parse(e.postData.getDataAsString());

        // 有効性チェック用
        if (params.type === "url_verification") {
        return  ContentService.createTextOutput(params.challenge);
        }

        // Google Chatに転送
        const  webhookurl = '{さっきコピーしたGoogle ChatのWebhook URL}';
        const  data = {
                'text': params.event.text
        };
        const  options = {
                'method': 'post',
                'headers' : {
                        'Content-Type': 'application/json; charset=UTF-8'
                },
                'payload': JSON.stringify(data)
        };
        UrlFetchApp.fetch(webhookurl, options);
}

Slackからイベントが通知されたとき(POST通信を受け取ったとき)に自動的に「doPost」という関数が呼び出されるため、関数名を変更すると動かなくなります。
Slackは、イベントが起きた時にまずダミーのリクエストをしてURLが有効かを検証します。有効であることを示すため、リクエスト内のchallengeパラメータを返す必要があります。