前回、GNS3VM上でvThunderを立ち上げました。が残念ながらGNS3VMでvThunderを起動する事はできても、まともにGUI操作する事はかなわずというくらいのレベルで操作遅延が発生しておりました。GNS3VMを別ホストで立ち上げようかと思いましたが、ボリューム種別がNFS非対応なようで我が家の貧弱なサーバではその夢もかなわずという状態であったため、致し方なくESXi上の仮想OSとしてvThunderを起動致しました。(いつか低速でないiSCSIのストレージが欲しい。。。)
という事で、今回はlicense認証が終了したvThunder on ESXi上でインタフェース設定を実施します。最終的には負荷分散を実施するところまで実施する予定で、検証構成は下記の通りとなります。
1. 環境
- vThunder:5.2.0 155
- ESXi: 7.0.2
2. 言語設定
管理画面を開き、画面右上の地球儀のようなマークをマウスを合わせ、「日本語」を選択すると、すぐに日本語に変わります。
3. インタフェース設定
管理画面上の「ネットワーク」から「インタフェース」をクリックします。デフォルトではShutdown状態になっていますので、左側のチェックボックスにチェックを入れて画面右側の「有効」ボタンをクリックします。
インタフェースの状態を示すマークが緑に変わっています。では、インタフェースにIPアドレスを設定します。画面右側の「編集」ボタンをクリックします。
画面が遷移します。画面上の「IP」セクション右側の「+」マークをクリックするとIPアドレスを設定できる項目が表示されます。アドレスとネットマスクに値をいれて、「アクション」項目下にある保存マークをクリックします。
設定が反映されたので、画面右したの「更新」ボタンをクリックします。
下記画面が同様の手順で二つのインタフェースにIPを設定した直後の画面となります。
4. 設定保存
何かしら設定変更すると、画面右上の「保存」マークが黄色に変わります。こちらをクリックして設定保存しましょう。
5. 動作確認
最後は動作確認です。対象の端末からそれぞれ、Pingによる疎通確認をしてみます。
#Windows11
ping 10.10.10.254
10.10.10.254 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
10.10.10.254 からの応答: バイト数 =32 時間 =14ms TTL=64
10.10.10.254 からの応答: バイト数 =32 時間 =14ms TTL=64
10.10.10.254 からの応答: バイト数 =32 時間 =11ms TTL=64
10.10.10.254 からの応答: バイト数 =32 時間 =9ms TTL=64
10.10.10.254 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
最小 = 9ms、最大 = 14ms、平均 = 12ms
#WebServer01
PING 10.10.20.254 (10.10.20.254) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 10.10.20.254: icmp_seq=1 ttl=64 time=14.8 ms
64 bytes from 10.10.20.254: icmp_seq=2 ttl=64 time=13.7 ms
64 bytes from 10.10.20.254: icmp_seq=3 ttl=64 time=11.9 ms
64 bytes from 10.10.20.254: icmp_seq=4 ttl=64 time=11.0 ms
^C
--- 10.10.20.254 ping statistics ---
4 packets transmitted, 4 received, 0% packet loss, time 3003ms
rtt min/avg/max/mdev = 11.010/12.883/14.816/1.479 ms
無事疎通できている事が分かります。続いてvThunder上でコマンドを発行してみます。
vThunder>show config interface
!Section configuration: 150 bytes
!
interface ethernet 1
enable
ip address 10.10.10.254 255.255.255.0
!
interface ethernet 2
enable
ip address 10.10.20.254 255.255.255.0
!
vThunder>
vThunder>show interfaces brief
Port Link Dupl Speed Trunk Vlan MAC IP Address IPs Flags Name
-----------------------------------------------------------------------------------------
mgmt Up Full 1000 N/A N/A 0050.568c.a41f 10.2.0.192/24 1
1 Up Full 10000 none 1 0050.568c.8279 10.10.10.254/24 1
2 Up Full 10000 none 1 0050.568c.2e49 10.10.20.254/24 1
Global Throughput:1352 bits/sec (169 bytes/sec)
Throughput:1352 bits/sec (169 bytes/sec)
vThunder>
vThunder>ping 10.10.10.100
PING 10.10.10.100 (10.10.10.100) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 10.10.10.100: icmp_seq=1 ttl=64 time=26.3 ms
64 bytes from 10.10.10.100: icmp_seq=2 ttl=64 time=13.2 ms
64 bytes from 10.10.10.100: icmp_seq=3 ttl=64 time=11.9 ms
64 bytes from 10.10.10.100: icmp_seq=4 ttl=64 time=12.3 ms
^C
--- 10.10.10.100 ping statistics ---
4 packets transmitted, 4 received, 0% packet loss, time 3001ms
rtt min/avg/max/mdev = 11.996/15.985/26.331/5.989 ms
vThunder>
vThunder>
vThunder>ping 10.10.20.1
PING 10.10.20.1 (10.10.20.1) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 10.10.20.1: icmp_seq=1 ttl=64 time=8.45 ms
64 bytes from 10.10.20.1: icmp_seq=2 ttl=64 time=11.0 ms
64 bytes from 10.10.20.1: icmp_seq=3 ttl=64 time=14.1 ms
64 bytes from 10.10.20.1: icmp_seq=4 ttl=64 time=9.07 ms
^C
--- 10.10.20.1 ping statistics ---
4 packets transmitted, 4 received, 0% packet loss, time 3003ms
rtt min/avg/max/mdev = 8.455/10.664/14.102/2.203 ms
vThunderのコマンドで設定確認、インタフェースステータス確認およびPingによる疎通確認をしてみました。いずれも正常に動作している事が分かります。
6. その他
次回は負荷分散対象のホスト登録など実施していきます。