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ITpro EXPO 2016 in 札幌 セミナー参加メモ

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ITpro EXPO 2016 in 札幌

2016-07-01_013959228_EC331_iOS.jpg

7/1の方だけ行ってきました。
仕事の成果に直接結びつくことはないけど、いろいろヒントをもらえて刺激になるので年一回はこういうの受けてインプットするの大事かなと思う。


~地方創生を支援するクラウド利活用~Salesforceで実現する住民と行政がつながる新しいカタチ

セールスフォース・ドットコム
エンタープライズ営業本部 公共営業部 部長 小暮 剛史 氏
千葉市
市民局 市民自治推進部 広報広聴課 課長 松島 隆一 氏


■Salesforce導入実績
 ・中央省庁:100件
 ・地方自治体:220件
 ・LGWAN(地方公共団体を相互に接続する行政専用のネットワーク)経由
 ・APPLIC(地域情報プラットフォーム)対応

■ちばレポ(ちば市民協働レポート)
 ・IODD(International Open Data Day)2013をきっかけに生まれたサービス
 ・わずか5ヶ月で運用開始

 ・ちばレポとは
 ・ちばレポ:ちば市民協働レポート |レポートを見る/する

○行政を取り巻く環境の変化
 ・行政が何でもやる時代は終わり
  少子高齢化、経済成長望めない→予算枠は増えない
 ・これからは市民によって支えられる街へ
  市民の参画によりきめ細かいニーズにこたえる
  そのために行政と同じ情報を市民に持ってもらう必要

街を知る→街を好きになる→街に参加する

○オープンガバメントへのチャレンジ
 ・ICTの活用により行政が保有していた情報を共有→オープンデータ
 ・政策決定や公共サービスの提供に際し、市民が参画→ちばレポ

○ちばレポのコンセプト
 ①地域による課題発見(道路、公園の不具合等)
 ②市民によるレポート(スマホのGPS、カメラを使ったレポート)
 ③行政または市民協働による解決

 これまで→通報した住民と受取った行政担当だけのクローズな情報
 これから→可視化、共有化でオープンになる

○システム構成
 ちばレポ(スマホアプリ)
 ちばレポ業務管理システム(統合CRM)
 ちばレポWebサイト

○ちばレポの実際
 ・レポーター登録数:4000弱
  →伸び悩み
 ・男女比8:2
 ・30~50代で8割弱
   →30~50代男性の構成比が61%
    →これまでの市政未参画層

 ・アクティブレポーター20%弱
  →少ない(ウェザーリポートは70%)

 ・サポーター活動
  →ちばレポ上でイベントとして立ち上げてボランティア募る

○行政運営の効率化
 ・個別管理から一括管理へ

○ちばレポと個別通報の割合1:9
 →浸透していない

○課題
 ・レポーターの拡大
 ・アクティブユーザーの増加
 ・市民協働活動の定着・活性化
 ・活用範囲の拡大

2016年3月公開レポートのデータをオープン化

 https://www.city.chiba.jp/shimin/shimin/kohokocho/chibarepo_opendata.html

○ちばレポは
 ①市民と行政の新しいチャネルを提供
 ②市民と行政の協働の機会を創出
 ③行政運営の効率化を実現

○ちばレポの合言葉

市民と共に育てる永遠のβ版

以上


クラウドで実現するビジネスを創造するワークスタイル改革

日本マイクロソフト
Office 365 エンタープライズ グループ部長 松田 誠 氏


・設立40年
・創業時の目標:全ての机にパソコンを
 →達成
・新しい目標に
 →地球上のすべての人がたくさんのことができるように
・ビルゲイツは社長ではなくなった

■ワークスタイル変革

 ・一億総活躍のための働き方変革
 ・多様な働き方 + イノベーションを生み出す環境
 ・人口ボーナス期→人口オーナス期(人口構成の変化が経済にマイナスになる→少子高齢化)

 労働生産性→先進7カ国中19年連続最下位
 →特にホワイトカラーが低い

 ビジネスの成長
 ↑      ↑
広義の生産性 イノベーション
 ↑      ↑
 風土、文化の改革
    ↑
  働き方変革

○日本マイクロソフトの取り組み

 ・課題
  - 労働生産性
  - コスト効率
  - 風土/文化面

 ・成果主義を多面的に
  - ビジネスへのインパクト
  - 周りの人への貢献
  ☆ どれだけ、人の成果を活用したか

 ・コアタイムなくした(4月末)
 ・オフィス環境改善のため、5年で4回も家具を買い直した

 ・ワークスタイル変革にはクラウドが不可欠
  →いつでもどこでも誰とでも
   デモ:アメリカの同僚とチャット→Skype

 ・作業の効率化→チームワークの効率化→テレワーク(今ココ)→モダンワークスタイル(これから)

 Office Delve
 Office Delve とは

 アナリティクスで成果を出している社員をモデルに出来る

まとめ

クラウドが「変化への対応力」を支える

以上


クラウドユーザー企業としての富士ゼロックスの取り組み~ハイブリッド、グローバル、マルチクラウドへの挑戦~

富士ゼロックス
ソリューション・サービス開発本部 クラウド統括 黒須 義一 氏


コピー機単体だと右肩下がりになってきている
 →クラウドへの取り組み

AWS 導入だけなら1ヶ月、社内調整に半年

・オンプレとクラウドは二者択一ではない
 →顧客情報などのセキュアなものはオンプレで

・クラウド導入
 →寄り添う場所が必要
  →Fuji Xerox Cloud Design Pattern

・クラウド導入でコストが下がった
 →コストインパクトが経営者を動かす

・これから
 - プライベートクラウド→SDNにトライ中
 - パブリッククラウド→マルチ化(AWS、Google)

心掛けていること

①フラットな姿勢を保つ
②導入より使いこなしに重きを置く
③マインドを内外に発信していく

以上


技術者がいま知っておくべき、クラウド時代の業務システム開発

サイボウズ
kintone プロダクトマネージャー 伊佐 政隆 氏
ラジカルブリッジ
代表 斎藤 栄 氏


○サイボウズ
 グループウェアが主要事業
 売り上げより利用者数に拘る
 伊佐氏→kintone責任者

○kintone
 効果的と思えるシステムを一緒に作ろう
 ドラッグ&ドロップ + API
 契約社数4,500社超

○業務システム開発の実態
 開発した機能の64%がほとんど使われてない
 このままでは生き残れない!

○ラジカルブリッジ
 ・札幌の会社
  ラジカルブリッジ ~ ITでみんなに“WAKU WAKU”を ~
 ・kintoneでのアプリ構築、カスタマイズ業務
 ・斎藤氏→クラウドおじさん
 ・どこでもコールセンター→kintone + twilio
 ・ベストチーム365→お客様の目の前でアプリを作る
  - 対面開発→その場で開発、確認。リモートもあり(Skype)
  - 反復型開発→devOpsなど
  - 納品のない受託開発→大枠の目標のみ決めて開始、週次で確認・軌道修正→アジャイルチック?
  - お客様との共同開発→お客さまで作れない部分を作る

 ・クラウド時代の開発
  - 少数精鋭
  - 分業型→プロフェッショナルサービス

○kintoneを学ぶ
 kintone university
 http://www.ictcom.jp/training/kintone-university/
 kintone devCamp
 http://kintonedevcamp.connpass.com/
 kintone Cafe
 http://kintonecafe.com/

○引き起こされる変化
 ・小さなチームで大きな仕事
 ・システム開発の地産地消
 ・楽しく仕事ができる

以上


オープンデータの動向と今後:国内外のオープンデータの動向と札幌観光オープンデータの取組を紹介

東京大学 大学院情報学環 教授
YRPユビキタス・ネットワーキング研究所 副所長
札幌オープンデータ協議会 会長
越塚 登 氏


このセッションが飛び抜けて面白かったです。
内容自体興味深かったのはもちろんですが、スピーカーの越塚さんがとにかく楽しそうに喋っているのにいつの間にか引き込まれてました。
時間制限なかったらあと1時間ぐらいは喋ってたと思いますw

○情報公開≠オープンデータ
 情報公開→人に公開
 オープンデータ→プログラムに公開

○笑い話
 政府はもっとオープンデータに取り組まないと( ゚∀゚)o彡°
  →先生やってますよ(`∀´)ドヤッ
   →官報(PDF版)を公開してます
    →ヽ(・ω・)/ズコー

○国内の動向

 ・総務省|ICT利活用の促進|オープンデータ戦略の推進
 ・DATA GO JP

 ・自治体のオープンデータ活用
  オープンデータに取り組んでいない都道府県の方が少数派になっている

 ・オープンデータ | OpenGovLab

○世界の動向
 ・先進国はほとんど取り組んでいる。
 ・日本は世界の中で見ると取り組みとしては遅れている。

 USA
 https://www.data.gov/

 UK
 https://data.gov.uk/

○日本でのオープンデータの活用

・3.11(東日本大震災)が契機になった。
 - 東京電力の電力利用パーセンテージ
  →公開されている情報から電力状況を可視化するアプリを有志が作り始めた
   →最初は電力状況のグラフ画像から
    →オープンデータを東電が公開
     →ここまでが7~10日の間に起きた変化
      →政府、自治体が作るとなると数カ月は少なくても掛かる

・Probe Car(自治体通行実績情報マップ)
 http://www.google.org/crisisresponse/japan
 東日本大震災時は公開まで数カ月掛かったが先日に熊本地震では数日で公開された
 カーナビのGPS情報→個人情報の問題があり災害時限定になっている

・海外の例
 ・シカゴ 除雪が完了した道路の地図
  →札幌にあるとよいのでは

 ・London City Dashboard
  http://citydashboard.org/london/
  →監視カメラもオープンデータ化

 ・予測警備(米国)
  http://blog.worldtimes.co.jp/archives/51862910.html

 ・公共交通のオープンデータ
  →日本は遅れている
   東京メトロ、オープンデータ活用コンテスト
   http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/689437.html

○オープンデータの意義
 ・官民連携
  官:オープンデータとOpen API
  民:オープンデータを活用したアプリ

○札幌オープンデータ

札幌オープンデータ協議会
http://sapporo.odcity.org/association/

札幌市「さっぽろ雪まつり」「FISジャンプワールドカップ2016」来場者向けに“おもてなし”ビーコン実証実験を実施! | BeaconLabo
http://beaconlabo.com/2016/01/2057/

ココシル札幌
http://apps-sapporo.odcity.org/ja/kokosil-sapporo.html
http://home.sapporo.kokosil.net/ja/

札幌ICT活用プラットフォーム検討会
→設立なう(2016/7/1)

「札幌市ICT活用プラットフォーム検討会」/札幌市
http://www.city.sapporo.jp/kikaku/ictplan/platform/index.html

以上


全体を通しての所感

・クラウド、オープンデータの流れはもう止められない
・誰がやるべき→できる人が自らやる
・行政は市民との協働・協創の加速でスリムになっていく

以上

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