2019年11月13日(水)に開催されたDevelopers Festa Sapporo 2019。
イベント概要
2019年度のテーマを「邁進Developer」として開催する、札幌市内最大級のITイベント「Developers Festa Sapporo」。
北海道内外からIT業界のトップエンジニアである講師陣をお招きし、Web・オープン系技術やクラウドなど、幅広いジャンルの最新情報や注目情報を発信していくイベントです。
今年は午後の2コマを聴講してきましたので、聴講メモに聴講後に調べた内容を加味してまとめます。
■今日から取り組めるIoTと「IoTライブデモ5連発」
松下 享平
株式会社ソラコム
テクノロジー・エバンジェリスト
IoTは「遠くに離れたモノや、現場で起こっている事をデジタル化」を実現する技術です。
デジタル化はゴールでは無く、むしろスタートラインであり、データが集まり活用できるようになって、始めて「役立つIoT」となるため、「デジタル化を開始するまでのスピード」が非常に重要となります。
本セッションではIoTへの取り組み方の紹介をライブデモを交えることで、今日から取り組む事ができるIoTをご紹介していきます。
▼雑感
午前中にはハンズオンも実施されていて大忙しだったのもあるのでしょうが、60分という限られた時間でのデモ5連発は綱渡りの連続で、最後は綱から落ちながらもウルトラCでフィニッシュしたのはさすがでした(笑)
デモは正直インパクトに欠ける内容ではありましたが、その分最初の取っ掛かりの一歩になりそうな実用的な内容でしたね。
▼発表スライド
Developers Festa Sapporo 2019 | 今日から取り組めるIoT と「IoT ライブデモ5連発」
▼前説
-
slidoで質問受け付けます!
- 内容ミチミチでそれどころじゃなかったですね...
- QRコードを読み取れば誰でもアクセスできて、主催者からの質問に答えたり、逆に質問できたりする仕組みで、なかなか面白そう
- 3年連続の登壇です
- 2017年:さあ、やろう!
- 2018年:作るな!作るんだ!
- "さあ、やろう!"とか"作るな!作るんだ!"と呼びかけたが本当にできるのか?を今年は見せたいんです! → IoTライブデモ5連発
▼「IoT」とは?
- "モノ"(センサー/デバイス)とクラウドをネットワークで繋ぐことで、
- モノやコトをデジタル化する
- IoTは「ビジネス変革」を実現
- 視えていなかった"コト"を視えるように
- 視えた"コト"を集めて活かす
▼お客様事例
- トーア紡コーポレーション
- 工場の電力使用量をオンデマンドで見える化
- SORACOM 導入事例:株式会社トーア紡コーポレーション
- 室町ケミカル
- カートリッジ式純水機にIoTシステムを加えることでビジネスを変革
- ふくや
- ふくやIoT
- ここ笑うところですwと仰っていた冗談のようでホントに作られた明太子の自動発注システム
- POCKETALK
▼SORACOM
- SORACOMは「IoT」の「つなぐ」を簡単に
- SORACOMのパラダイムシフト
- インターネットを通さず、直接"モノ"→クラウドに
- それによりセキュリティを担保
- クラウドはAWSを使っているそう
- 15,000以上のお客様、100万を超えるIoT回線
- グラフがスライドに出てきましたが、ここ数年での急成長ぶりがすごい!
▼IoTライブデモ5連発
いずれもSORACOMのサービスを使用した簡易デモでした。
1.SORACOM LTE-M Button + SORACOM Harvest Dataで位置情報の取得と可視化
LTE-M ButtonでのボタンアクションがLTM-M通信でHarvest Dataに蓄積され、それがSORACOMユーザーコンソール上で可視化できるという内容でした。
そこそこの精度で位置情報も取得できるのがいいですね。
2.Wio LTE を用いたセンサー情報の取得と可視化
- 課題認識
- 現場のデジタル化の課題
- デジタル化の自動化・省力化
超音波測距センサーが検知した一番近い物体への距離を取得していたようで、それをSORACOMユーザーコンソール上で可視化という流れでした。
3.SORACOM Lagoonでダッシュボードを共有する
- 課題認識
- SORACOMのアカウントを持っていない人にも可視化されたデータを共有したい
前のデモでSORACOMユーザーコンソール上で可視化した内容をSORACOM Lagoonで共有するという流れ
4.SORACOM Funkを用いたクラウド連携
- 課題認識
- できる限りシンプルにクラウド連携したい
クラウドサービスのFunctionを直接実行するサービスで、デモではAzure Functionsを呼び出して、結果をwebhook.siteに出力していました。
(AWS Lambdaもデモ予定だったようですが・・・)
5.SORACOM Napterでオンデマンドリモートアクセス
- 課題認識
- 簡単にセキュアに必要な時だけリモートアクセスしたい
当初予定では持参してきたラズパイがアクセス対象でしたが、、、
持っているSIMが多すぎてラズパイに挿しているのがどれかわからな~い!(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
(ハズキ〇ーペのCM風にお読みくださいw)
とのことで、急遽ご自宅?のガレージにあるカメラ機能のあるデバイスが対象になり、むしろそちらの方がインパクトあるんじゃ?と感じましたw
▼締め
- IoTは現場が全て
- IoTビジネスの公式
- 対象数×利用頻度=効果
- 検証段階では利用頻度に重点
- 事業化段階では対象数に重点
以上
■Microsoft Azure 最新アップデート~開発者向けサービスを中心に~
佐藤 直生
日本マイクロソフト株式会社
Azureテクノロジスト
Microsoftが提供するパブリック クラウド プラットフォーム「Microsoft Azure」は、継続的に機能強化を続けています。
本セッションでは、開発者の皆さんがパブリック クラウド、Azureを活用するためのきっかけとなるように、Azureの最近のアップデートを、デモを交えつつ、ぎゅっと凝縮してお伝えします。
コンテナー/Kubernetes、DevOps、AI (人工知能)/ML (機械学習) に関連するAzureサービスを取り上げる予定です。お楽しみに!
▼雑感
こういう開発者向け講演らしい、Azureの最新Updateに浅く広く触れる内容でした。
札幌市は北海道では群を抜いた中心地とは言え、首都圏と比べると情報過疎と言ってもいいぐらいですから、生の声でこういう最新ほやほやの話しが聞ける機会があるのは貴重ですね。
私の琴線に触れるような内容がなかったのは残念。
▼発表スライド
[Developers Festa Sapporo 2019] Azure Updates - Ignite 2019
▼前説
- 今月?から所属がMicrosoft本社になりました
- Microsoft Ignite 2019から、主に開発者向けのAzure Updateをピックアップしてお話しします
調べてみたら、Microsoft Ignite 2019は11月4日~8日に開催されたばかりなんですね。
スライドは140枚越えですが、その中からポイントを絞っての発表内容でした。
▼Azure Hybrid
- Azre ArcがPreview公開された
- (ざっくりいうと)Azureと同じように他のクラウド環境、オンプレミス環境などを管理できるようになる機能
- Azure Arc use cases
- Manage VMs and Kubernetes at scale
- Run Azure data services anywhere
- Organize, govern, and secure across environments
▼Dev Tools and DevOps
- Visual Studio Online がPublic Preview公開
- ブラウザ上で動くVisual Studio Code
▼Azure FarmBeats
- (ざっくりいうと)農家向けに特化したマネージドサービス
▼Data + Analytics
- SQL Server 2019
- GENERALLY AVAILABLE(一般提供開始)
- Big Data Clusters
- Big Dataの操作をより柔軟に
- Azure Hyperscale Databases
- Azure Cosmos DB
- グローバルなスケールアウト
- Autopilot
- Azure Synapse Analytics
- RDBMSとNoSQLの統合
▼Azure AI momentum
- Personalizer
- Speech
▼Let's recap what's new...
- Visual Studio
- Visual Studio Online
- Live Share
- Microsoft Azure
- Functions
- Premium Plan(コールドスタートなしなど)
- Azure Spring Cloud(Spring Bootのマネージドサービス)
- Functions
- Your tools Your languages Your apps
- 好きな開発者ツール 好きな言語でアプリを作れるというのをAzureで実現できる?という話しのようでした
以上