色々と試した結果、Chrome Bookでもディアボロの大冒険を動かすことができると判明したので、導入手順をまとめてみます。
手順1 Linux環境を立ち上げる
・ユーザー名はなんでも構いません。ターミナルに表示される文章が変わるだけです。
手順2 Wineをインストールする
32ビット アーキテクチャの有効化とWineリポジトリのGPGキー追加
Linuxの立ち上げ完了後、自動的にターミナルが起動するので、そこに以下の文を打ち込みます。
sudo dpkg --add-architecture i386
sudo mkdir -pm755 /etc/apt/keyrings
sudo wget -O /etc/apt/keyrings/winehq-archive.key https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
ターミナルへのコピペは Ctrl
+Shift
+enter
キーです(環境によって違うかも?)
Wineリポジトリの追加とキャッシュのアップデート
完了したら、次に以下の文をターミナルに打ち込みます。
sudo wget -NP /etc/apt/sources.list.d/ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/dists/jammy/winehq-jammy.sources
sudo apt update
・ここもそこそこ時間がかかります。
Wineのインストール
次にこれを打ち込みます。
sudo apt install --install-recommends winehq-stable
・Do you want to continue?[Y/n]
はY
もしくはenter
キーを押すこと。
バージョンの確認
インストールが上手く行ったかを確認します。
wine --version
winecfgによる確認
グラフィック等の確認をします。
winecfg
・「wine-mono」がないとの小画面が出るので、「インストール」ボタンを押します。
・ここでフリーズするので、ctrl
+C
で一度処理を止めます。
(2024/9/13追記:再度試したところ目立ったエラーは発生しませんでした。 何もなければそのまま進めてOK。)
・再度winecfg
を入力し、こんな画面が表示されていればインストールは完了です。
手順3 フォントをインストールする
・wineを入れただけではフォントがすべて豆腐になってしまうので、フォントをインストールします。
以下のコードをターミナルに打ち込みます。
sudo apt-get install -y task-japanese task-japanese-desktop
sudo dpkg-reconfigure locales
sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
・5分ほど待つとなんか色々出てきます。所謂ロケールというやつです。
・↓
や↑
キーで操作できるので、スクロールしてja_JP.UTF-8 UTF-8
を探します。
・こいつをインストールしましょう。
・色々出てきますが、初期状態のままでOK。
・ターミナルに次の文を打ち込み、ディアボロの大冒険を起動してみます。
LC_ALL=ja_JP.utf8 wine diavo.exe
wineコマンドはカレントディレクトリにある〇〇.exeを起動する仕組みになっています。フォルダ等にディアボロの大冒険を配置している場合はcd
等で移動してからコマンドを入力しましょう。
面倒な場合はroot直下にぶちまければOKです。
・無事フォントのインストールが完了しました。
・これでディアボロの大冒険をChrome Bookで遊ぶことができます。
EX BGMを流せるようにする
・上記の作業だけでディアボロの大冒険を遊ぶこと自体は可能ですが、wineにはBGMを流す機能がデフォルトでは備わっていないため、diavo.exeが「midiが存在しない」と勘違いをし、BGMが切り替わるタイミングでこのようなポップアップが出ます。
・大変鬱陶しいので、これも直してしまいましょう。
プラグインを導入する
ターミナルに以下の文を打ち込みます。
sudo apt install gstreamer1.0-plugins-good:i386
・Y
またはenter
。
・ディアボロの大冒険を再起動し、dataフォルダ内に適切なmidiを配置していれば、音がなるはずです。
ここで注意してほしいのは、この手順で入れたプラグインはあくまでmp3を流せるようにするためのものであり、midiそのものは鳴らせないという点です。
そのため、一度midiをmp3に変換し、それを〇〇.midにリネームするという面倒な手順を踏む必要があります。
動作状況
・屋敷幽霊まで一通りプレイしましたが、特にバグ等は起きませんでした。
・(天国は未検証、ver0.16-12 The run)
・但し、BGMには時折ノイズが入ります。またLinux環境構築にあたってChrome Bookの容量を10Gほど食っています。
・初めはBGM抜きで遊んでいましたが、店に出入りするだけで一々ポップアップが入るので大変鬱陶しかったためプラグインを導入しました。その際のmidiのリネーム作業もかなり時間がかかりました。
・総じてwindowsでプレイできる環境があるのなら、そちらでプレイしたほうが良いと感じました。