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Webの基礎知識① ティム・バーナーズ・リーを起点に学ぶ

Last updated at Posted at 2021-08-05

Webエンジニアなら誰もが知るべき基礎知識

・インターネットって何?
・wwwとの関係は?
・どうやって情報がやりとりされているの?

これらはWebエンジニアにとっては答えられて当たり前の知識ですが、
本記事ではWebの創始者、ティム・バーナーズ・リーに焦点を当てながら、Webの基本的な技術についておさらいしていきます。

who is ティム・バーナーズ・リー

ティム・バーナーズ・リー(Timothy "Tim" John Berners-Lee)は1955年生まれの計算機科学者です。
Webの創始者ってんだからそりゃコンピュータ・サイエンスに関わってて当然な感じですが、
しかし、オックスフォード大学時代の彼は計算機科学ではなく物理学を専攻していました。

とはいえコンピュータに対する情熱と知識は持っていたようで、
1970年代中頃には、はんだごてと中古テレビ、M6800プロセッサなどを組み合わせてPCを自作しています。
更に、在学中に学内のコンピュータをハッキングして使用禁止にされたこともありました。

tim
ファンキーですね。

大学卒業後は電話会社や個人コンサルタントとして働いた後、
1980年にCERNへソフトウェア技術のコンサルタントとして在籍します。
CERNはラージハドロンコライダーたんを所有する組織として有名ですね。
image.png

話はティムに戻りますが、彼はわずか6ヶ月でCERNから離れます。
しかし、その間に個人開発の一環としてランダムに他の文書同士を連結できる仕組みENQUIREを考案します。
この案は現代使われているWWWの概念の基礎となるものです。

数年後にCERNに復帰した彼は、CERN内の情報にアクセスするためのグローバルハイパーテキストプロジェクトの提案を公式に行いました。
ハイパーテキスト、なんか聞いたことありますね。
そして上司のマイク・センドロールや同僚のロバート・カイリューの支援を受けて、
より具体化した提案書 "WorldWideWeb: Proposal for a HyperText Project" を提出します。これが所謂**WWW(World Wide Web)**ですね。

WWWって結局なんなの

WWWは「他の研究者たちの論文を相互にリンクして読みてえなあ」って目的から作られました。

もとよりCERNは素粒子に関する研究を行っているところで、その研究には長い年月を要します。
たくさんの研究者が立ち代わり入れ替わりするので、研究データへスムーズにアクセスする仕組みがほしかったんですね。

WWW上では文章は**ハイパーテキスト(Hyper-Text)でやりとりされ、
それぞれが
ハイパーリンク(Hyper-Link)**で相互に繋がっているという状態です。
(当時WWW上でやり取りできるのはもっぱら文章だけでした。学術的な論文のやりとりを目的としていたためです)

これが現代のWebの始まりです

ちなみにWorld Wide Webの由来は、**「世界中に広がる情報網がクモの巣に見える」**という理由からです。
この辺詳しくは意外と知らないWebの歴史を参照
image.png
(こういうの見たことあるよね。 iStock

世界初のWebサーバとブラウザ

しかも彼は、同年に世界初のWebサーバ「httpd」と世界初のウェブブラウザ・HTMLエディタであるWorldWideWebを構築します
(おまけに世界最初のウェブサイト http://info.cern.ch/ を公開しています)

ティムすげえ・・・。
tim

彼はその後マサチューセッツ工科大学に着任し、 **World Wide Web Consortium(W3C)**を設立してWWWの仕様や指針、標準技術を策定・開発を進めています。
また、次世代のWeb技術として、Semantic Web(セマンティックウェブ)技術の標準化を進めています。

Web普及のきっかけ

画期的なWWWのシステムは1993年に無償で開放されました。
今では当たり前のWebですが、当時は文章のみのやりとりに限定されていたことや、接続回線の影響で一般家庭まで普及というわけには行きませんでした。

ここで関わってくるのが、インターネットです。

が、今回はここで終わりにします。
次回(あれば)に続きます。

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