3
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

こんにちは。Qiita初投稿です。
今年の2月にLPICのLevel1を取得しましたので、今更ながら学習記録を投稿します。
LPIC取得を目指している方の参考になれば幸いです。

自己紹介

私は新卒でIT企業に入社し、ネットワークエンジニアになりました。
大学でネットワークやインフラを専攻していたわけではなく、成り行きでネットワークの部署に配属され、成り行きでネットワークエンジニアになった感じです。
ネットワークの中でも特に物理レイヤも含むL3以下の設計構築を担当しており、プロダクトはCisco・AlaxalAがメインでした。
資格は、CCNA・CCNP(当時Routing & Switching)を取得しています。

2023年の夏ごろ、「ネットワークだけでなく、インフラ全般を経験したい」という想いから、転職を決意。2024年から新しい会社で働きはじめました。
そこではネットワークだけでなくサーバーやクラウドのスキルも求められるため、LinuxやAWSの学習に取り組んでいます。

本記事のねらい

本記事では、LPIC Level1取得までの学習記録を記しています。
記録を残すねらいとしては2つ考えています。

  • 自分の振り返り用
  • 他の未経験学習者の参考用

私と同じように、サーバー初学者でLPICの取得を目指す人の参考になれば幸いです。

試験の概要

LPICは、Linux Professional Institute Certificationの略で、Linuxシステム管理者向けの国際的な認定試験です。
Level 1ではLinuxの基本的な知識やコマンド操作、システム管理の基礎などが出題されます。101試験と102試験に分かれており、両方合格することで初めてlevel1に認定されます。
各試験それぞれ60問出題され、合格点は65%と言われています。

試験結果

  • 101試験
    2024年1月26日 640/800点で合格
    学習期間:2ヶ月
  • 102試験
    2024年2月21日 720/800点で合格
    学習期間:1ヶ月

教材

教材は、あずき本Ping-tを使いました。

あずき本は、正式名称『Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0』という参考書です。あずき色の表紙をしているからあずき本と言われているらしいです。
丁寧に解説されているのでインプット資料としては優秀だと思いますが、文字や実機ログが多くLinux初心者の私には難しく感じられました。

Ping-tは、WEB問題集です。多数の問題を取り揃えており、問題ごとの正解数管理、模擬試験機能を備えているうえ、解説が非常に丁寧で、アウトプットとしては最適です。ただし、102試験の問題集は課金が必要です。

また、学習環境としてPCにvirtualBoxをインストールし、Linuxサーバーを立ち上げました。

学習方法

学習は、101試験と102試験を一気に学習せず、まず101試験を学習し、受験して合格。その後102試験を学習して受験。というように二段階に分けて学習しました。

各試験の学習方法は以下のように行いました。

まず、あずき本を一周。この時すべてを理解しようとせず、「へー、こんな概念があるんだー」くらいの気持ちでインプットしました。各章の練習問題や確認問題も手をつけていません。

続いて、Ping-tで演習。Ping-tでは、単元につき問題が100〜300問ほど用意されており、問題ごとに一回正解でヒット、2回連続正解でコンボというフラグが立ちます。
単元ごとに、以下のサイクルで学習していました。

  1. フラグが未出題orヒットの問題を解き、解説を熟読して理解を深める。必要に応じて実機でコマンドを叩いて検証する
  2. 全ての問題をコンボにする
  3. 全問一気に解き直す。間違えた問題を復習する
  4. あずき本を読み、内容が理解できていることを確認する
  5. 次の単元へ進む

このように、インプットアウトプットを交互に繰り返し、全問理解できるようにしました。
試験に受かるだけなら実機を叩くのは不要だと思いますが、Linuxに馴染みのない人はやったほうが確実に身につきやすいと思います。

そして、全単元が終わった後は、模擬試験機能を使って演習をしました。全単元からランダムで60問出題されるため、文字通り本番の模試のように学習することができます。

ところで、Ping-tにはレベルという概念があり、

  • ヒット数10%ごとに1レベルアップ(全問ヒットでレベル10)
  • コンボ数10%ごとに1レベルアップ(全問ヒットでレベル10)
  • 模擬試験正答率80%超え1回ごとに1レベルアップ(10回達成でレベル10)
  • 模擬試験正答率90%超え1回ごとに1レベルアップ(10回達成でレベル10)

という具合にレベルが上がっていきます。
私はこれをレベル40になるまで学習しました。
101試験のレベル
102試験のレベル
※試験後に新しい問題が追加されているためレベルが少し下がっていました。

レベル40達成後は、試験当日まで模擬試験を解き続けました。ここまでくると模試100点満点も数回達成できていました。

ちなみに、これらの学習は主に片道45分の通勤電車の中で行っていました。リモートワークが主流になり通勤という概念が消えかけていますが、勉強の時間が確保できるのは良いですね。(在宅勤務だと勤務開始ギリギリまで寝てるので勉強時間が取れない)
自宅へ帰ってからも、隙間の時間を使って少しずつ学習していました。

試験本番

学習を終えて、いざ本番。仕事終わりにテストセンターで受けてきました。
問題はどちらの試験も、Ping-tそのままの問題が5割、Ping-tの応用で解ける問題が3割、Ping-tの重箱の隅をつつく問題が2割ほどでした。
海外ベンダー試験あるあるのおかしな日本語を危惧していましたが、綺麗に翻訳されていました。(某ネットワークベンダーの試験とは違いますね)
LPICは、試験終了と同時に採点され、すぐ合否が表示されます。解答提出ボタンを押す直前は不安で心臓バクバクでしたが、なんとか無事合格していました。

感想

Ping-tはスゴイ。この一言に尽きます。
参考書はあずき本ではなくお好みの教材を使えば良いと思いますが、ping-tは絶対に使った方が良いと思います。
ただ、Ping-tばかりやっていると、どうしても問題文と答えを暗記してしまったり、「問題文にこのワードがあったらこの答えだ」と覚えてしまったり、知識を習得するより試験に受かるためのテクニックが先行してしまいがちです。これは今回の私の反省点です。
私は資格を取ることも重要ですが、なにより資格を取る過程で勉強したことを実務で活用できるようになることが目的だと思っているので、もっと本質を理解して自分の血肉にする学習が必要だったと思います。

とはいえ、今回の勉強でLinuxがほんの少しわかるようになったし、資格を取ることでサーバーエンジニアのスタートラインに立てたという自信がついたので、取ってよかったなと思います。
この先、LPIC Level2以降やAWS認定資格など、勉強したいことはたくさんありますが、一つひとつ頑張って学習していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

3
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?