カスタマイズというか要するにdebianであるような「ネットワークインストール」で,
liveではなくて自分好みのデスクトップ環境を構築しようという自分の作業メモです。
使用例と少し解説
警告とかエラーチェックとかほとんどせずにメディアに書き込みますのでご注意ください
作業する ubuntu 20.04(jp) の上で以下をcloneします。
https://github.com/numeru55/ubuntu_custom_install
$ sudo ./format.sh /dev/sdb # パーティショニング
$ sudo ./build.sh /dev/sdb # 環境構築 時間がかかる
ディスクは,/dev/sdb1 = 200MのESP領域を確保し,残り /dev/sdb2 をext4にしてrootを構築します。
/dev/sdb2に以下の環境がインストールされます。
- Ubuntu 20.04 focalベース gnomeデスクトップ環境「最小インストール」状態
- 私のMacBookで必要なBroadcom WiFiドライバー
- chrome等,私好みのパッケージ
- ubuntu Japanese Team のパッケージ
https://www.ubuntulinux.jp/japanese
自分のMacBookProで起動可能なメディアができることを確認しました。
- grub-efi で起動できるようにセットアップします。
つまづきの経緯や言い訳など
debootstrap とパッケージインストールだけでは完成しない
自分がいかに無知だったかを思い知りました...
以下を思い切り参考にさせて頂きました。
- https://nomunomu.hateblo.jp/entry/2018/10/19/002805
- https://jkbys.net/ubuntu-20-10-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E-remix%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90%E7%94%A8%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%88
- https://github.com/mvallim/live-custom-ubuntu-from-scratch
/etc/fstab
を作る必要がある
デバイスを明示して,/=rootがどこにあるのかを示さなくてはいけないのでした。UUIDを調べて/etc/fstab
を作り出すようにスクリプトを書きました。
localeやキーボード設定等
基本日本語なので,いろいろなweb記事を参照させてもらい,インストール時には聞かれないようにbuild.sh
に記載しました。
キーボード設定はスマートな方法がわからず,結局設定済みのファイルを記述してコピーすることで無理やり解決させました。
userの追加
インストール時に指定しない場合,初回起動時に尋ねられる動作になるようです。私好みなのでそのままにしていますが,build.sh
内で指定することもできます。該当箇所のコメント部分を参照願います。
「自動でログインするようにインストールする」手法がわかりませんでしたが,問題なしとして放置しています m(_ _)m
sudo
時に「名前の解決ができません」と怒られる
以下に感謝です!
grub.cfgの修正
直接の修正は推奨されないようですが... しかたありません。私のMacでは,メニューエントリーが表示されなかったり,うんと小さい文字になったりします。やむを得ず,それっぽく書き込むことにしました。
時間がかかります...
手持ちの32G USBメディアでは,1時間弱かかりました。さすがに全パッケージをaptしてインストールスクリプトを実行して,というのは時間がかかりますね。
\etc\fstab
の修正は必要ですが,書き込みが速いメディアに構築してまるごとコピーする,という回避策があります(完全な言い訳)
感想など
「デスクトップ環境構築」というのは一般ではそれほど頻度が高い作業ではないのでしょう。
すくなくともfocalのインストールメディアには,「最小インストール」というのが選べて,とりあえずそれを選択して,あとから自分の好きなカスタマイズを施すほうが多分時間もかからないし確実かもしれません。
それでも,それが趣味のような私にとってはいい勉強になったと思いました。
更新
- 最初の記事ではrEFIndを使っていましたが,grubを使うように変更しました。
- Makefileを使う方法から,(formatを除き)1本のスクリプトで完結するようにしました。