この記事はJAWS-UG(AWS Users Group – Japan) Advent Calendar 2023の12月16日の投稿です。
2023年もあとわずかとなりました。今年はどんな年だったでしょうか。今年を振り返ると、まさに「感謝謙虚前向き」の姿勢と気持ちがいろいろな形で出てきた年でした。それらをご紹介したいと思います。
AWSJ社内のコミュニティ支援
ユーザーコミュニティの支援については自分のような立場であれば仕事として対応していますが、AWSJの社員全員が仕事として対応できるわけではありません。出張(宿泊)が伴う勉強会への登壇を仕事として承認してもらうために、お客様訪問を合わせて行なうなどの対応をしてもらうケースもあります。
現在、登壇依頼がJAWS-UGの支部から私にきた場合は、社内Slackにあるユーザーコミュニティ支援チャンネルに紹介し対応できる社員を募集します。現在このチャンネルには180名弱の社員が参加しており、そのモチベーションはボランティアです。アマゾンにはOLPと呼ばれる信条があり、一番最初にくる「Customer Obsession」があります。多くの社員はこのCustomer Obsessionによりユーザーグループ、コミュニティへの支援をボランティアで行なってくれています。
昨年から今年にかけてコロナ禍空けで対面の地域勉強会も活発にリブートが始り、出張を伴う登壇依頼が増え、かつ、私自身のスケジュールでも複数の支部勉強会開催が重なることが多くなりました。この状況において、JAWS-UGをはじめとするユーザーコミュニティの社員によるサポートが継続できていることは本当に感謝しかありません。
オンライン配信を手伝ってくれる「配信部」爆誕
ユーザー勉強会のオンライン配信支援は、2020年のコロナ禍において配信の経験・知識がない支部の運営の負担を減らし、勉強会を継続してもらうために私が個人ではじめたものでした。オンライン勉強会開催の機運も高まり、オンラインでは参加上限もないおかげで2021年は過去最大の延べ26,124名の方々にお申込みいただけました。その後オンライン疲れ、ハイブリッド・オフライン勉強会への回帰がありますが、継続してオンライン勉強会とハイブリッド勉強会が開催されています。特にJAWS-UGの専門支部はオンラインまたはハイブリッド勉強会で全国各地のユーザーの参加機会を提供し、地域支部は対面による身近なネットワーキングを提供する特色が色濃くなっています。
そうなると私だけがオンライン配信サポートしている「SPOF」化が問題となってきました。もちろん病気や怪我による心配もありますが、それよりも活発な勉強会開催による「沼口のスケジュール調整」が難しくなってきていました。事実、そのタイミングで東京支部ランチ会のオンライン配信サポートをみのるんさんから提案されたのですが、さすがに頻繁・定期的に行なうことが見えていたので、みのるんさんに「スキトラはするので、ご自身で配信してほしい」をお願いしました。
同じころにSecurity-JAWSから2日間のハイブリッド勉強会の開催提案があり、配信支援の依頼がありましたが、2日間を一人で(!!)やるのは無理と正直に言いました。そこで配信に興味があるといっていた前原さんに配信サポートに入ってもらい、Security-JAWSメンバーと体制を組んで行ないました。その後、榊原さん、加藤さんといった方々が参加表明され、配信部として支部のオンライン配信を支援する体制を現在構築しています。
配信部ではこの記事のタイトルの「感謝謙虚前向き」にをタグラインにように使っています。
みなさんにはいろいろな想いがあるでしょうが、結果的に沼口のSPOF化を回避し、より柔軟にJAWS-UGの勉強会の開催を実現する、スケールする体制をJAWS-UGの中で有志が集ってつくってもらえることは、まさにコミュニティの強さであり、感謝しかありません。謙虚にして、前向きに考えていると、こうやって人が集ってくるのですね。
今年もすばらしい実績を残していただけそうです
実際のところXでハッシュタグ「#感謝謙虚前向き」に!と投稿しているときは、なんらかの事案などがあって「ぐぬぬぬ」となっている時です(笑)。そこで愚痴のひとつも言いたくなるところですが、ソーシャルで愚痴をいったところでなにも解決しない、その愚痴を見た人まで気分が悪くなるわけですから、それらを飲み込んで、感謝・謙虚・前向きに行こう!と自らに言っているんです。
多くのAWSの社員のみなさま、配信部のJAWS-UGのみなさま、各支部の運営のみなさま、そしてJAWS-UG事務局のメンバーのみなさまのおかげで、今年のJAWS-UG(+AWS Startup Community, Amplify Japan User Group含む)の活動は順調に伸びており、多くのユーザーの参加機会を提供していただけました。
地域支部のリブートが相次ぎ、かつ継続した開催を行なっていただいているので、勉強会・イベント開催回数は457回となりそうです。申込み人数においても今年JAWS DAYSがなかったにもかかわらず、昨年を超える22,548人になります。もちろん勉強会を企画してくれる支部運営メンバーの高いモチベーションがコアにありますが、各勉強会の登壇依頼へAWSJ社員が対応いただくことで地域の勉強会を支えてもらい、専門支部のオンライン配信のサポート依頼に対しては配信部のメンバーが対応することで開催回数を減らすことなく、多くの方に申込み・参加いただける環境をつくっています。
おわりに
感謝・謙虚・前向きに、という姿勢から、さまざま人の共感をえて、仲間があつまってくれているのは本当に、ここでも感謝しかありません。みなさまに支えられた2023年でした。ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。