この記事は半分ネタです。面白半分で聞いてください。
こんにちは。ぬこすけです。
最近 Qiita Engineer Festa 2023 が開催されていて、特に Organization 対抗戦が盛り上がっていたようです。
そういった中で @Yametaro さんから次のような記事が投稿されました。
詳しくは記事をご覧いただきたいのですが、簡単に言うと「 Organization 同士のいいね(組織票)多くて Qiita のトレンド埋め尽くされてね? 」という感じです。
この記事は SNS 上でも話題になり賛否両論を生みました。
私自身も以前から「トレンドの記事、 Organization 同士でいいねしまくってトレンド乗っけてるんじゃないかこれ」と思っていて、思わずツイートをしてしまいました。
が、ツイートをした直後に「 組織票も悪いことでもないよなぁ 」という気持ちにもなりました。
例えば同僚が会社の Slack で「 Qiita で記事投稿しました!」と共有されると、やっぱり「いいね」は押したくなります。
「何か良い解決策ないかな〜」と考えた結果、「 Qiita を三国志にしよう 」という結論に私はなりました!笑
何が問題?
そもそも今回の組織票が多いというのは何が問題なのでしょうか?
問題の捉え方は人それぞれですが、私は「 Organization 同士のいいね(組織票)が多いことにより特定の人物へのいいねが集まることで Qiita のトレンドが埋め尽くされ、個人の力で頑張っている人がトレンドから弾き出される 」ことだと思います。
- 組織票でいいねを稼いだ記事たちが、デイリートレンドを埋め尽くしてしまう
- 本当に人気のある記事が、デイリートレンドに載らなくなってしまう
- 普段から熱心に記事を書いている人が、トレンドから弾き出されてしまう
- デイリートレンドが「同僚からいいねしてもらった人ランキング」になっている
やめ太郎さんの記事に書いてあることと同じですね。
そしてこの組織票をめぐる問題の厄介なところは あちら立てればこちらが立たぬ と言う状態でもあるということです。
「あちら立てればこちらが立たぬ」状態を図にすると上のような感じです。
縦軸の 「組織派」というのは所属する組織による利益を享受している人 、横軸の 「個人派」というのはその逆で組織による利益を享受していない人 です。
例えば、会社の同僚から積極的にいいねを貰えているひとは「組織派」、組織には所属しているけど特に同僚からいいね貰ってなかったり、個人で頑張っている人は「個人派」です。
この組織派と個人派の利益は互いにトレードオフで、どちらかの利益を優先するとどちらかが不利益を生じます。
組織の力をフル活用すれば組織派の利益を生みますが、個人派は不利益になります。
今回の組織票の問題が最たる例ではないでしょうか。
赤い点のように今回の場合は組織票によって組織派の利益が高く、個人派の利益が低い状態で、 Qiita のトレンドが組織派で埋め尽くされているわけです。
解決策として「 同 Organization同士でのいいねはノーカウントにしよう! 」と言う話がありました。
これは 組織派の利益を低くして、個人派の利益を高めるようにする、という折衷案 です。
企業ぐるみでスパムのごとく大量にアカウント作っていいね押しまくる、みたいな不健全な組織票が横行しているのであれば良いかもしれませんが、普通に同僚の頑張りに対していいねを押しているのにそれが無効扱いになるというのも難しいところです。
その他の案としては例えば「 Qiita のトレンドを Organization による投稿とそれ以外の投稿数が等しく表示(例えば半分ずつ)されるようにアルゴリズムを調整する」とかでしょうか。
しかし、これも組織派の利益を低くして、個人派の利益を高めるようにする折衷案です。
折衷案以外に解決方法はないのでしょうか?
そもそも 「個人派/組織派」という分け方をしているから互いに「あちら立てればこちらが立たぬ」状態になっているので、いっそのこと全員を「個人派」か「組織派」にふり分ける というのも一つの発想かと思います。
Organization 廃止、全員個人でがんばれ!
Qiita から Organization を廃止しましょう。
そうすれば組織票もクソもないです。
もしかしたら会社内では組織票としていいねしているかもしれませんが、 Organization を廃止した以上、次のような組織票の計測はできません。
(やめ太郎さんの記事より引用)
計測もできない以上、外からは組織票をしているかは知るよしもないので、問題提起もされないでしょう。
(本質的にそれが健全かはさておき)
もちろん、この案は極端で現実的ではありません。
Organization があるからこそ Qiita が盛り上がっているのも事実でしょう。
では、全員を「組織派」にぶち込む案はどうでしょうか?
みんな仲良し Qiita 共和国
Qiita の Organization は「 Qiita 共和国」のみ。
全員 Qiita 共和国にぶちこみます。
Qiita 共和国同士のいいねは組織票です。
みんな仲良くいいねし合いましょう!
平和的な解決です。
正当な組織票による利益をみんなが享受できます。
とまあ冗談なんですけど、この案ももちろん極端で現実的ではありません。
競うべき Organization がなく盛り上がりも欠けるでしょう。
今の話は 1 つのグループにみんなをぶち込むという発想でした。
これをもうちょっと現実的な案に落とし込んでみます。
三国時代へ
やっとこの記事のタイトルにつながります笑
Qiita の Organization を「魏/呉/蜀(三国志の国名)」の 3 つにします。
まあ正直三国志でなくとも、「紅白戦」だったり「ポケモンの赤青緑」とかでも良いです。
ポイントとしては「 いくつかのグループに全員をぶちこむ 」という点です。
Organization が多くの場合、所属会社とイコールですが、会社という括りではなく「魏/呉/蜀」という括りに分け、全員がどれかに、かつ均等にぶちこみます。
Organization 対抗戦というのがありますが、これは 三国志大戦 に名前を変えます。
三国で争ってもらいます。
すると何が起きるのでしょうか。
今まで 個人派だった人は組織票の利益を享受することができます。
同じ国同士、応援のためにもいいねを押すのも増えるでしょう。
今まで 組織派だった人も組織票の利益を享受できます。
これまでは Organization(≒ 会社)からのいいねをもらえましたが、それだけでなく同じ国の仲間からもいいねは増えるでしょう。
もちろん、デメリットもいくつかあるかもしれません。
例えば「違う国同士でいいねし合わないのでは?」ということもあります。
同じ会社の中でも A さんは魏、 B さんは呉、というように所属組織が分かれます。
国が違くとも同僚同士でのいいねはありそうです。
他のデメリットとしては「テックブランディングがしづらくなる」というのもあるかもしれません。
今までは Organization の多くは会社とイコールなので、例えば会社の人が書いた記事がトレンドに乗ればそれがテックブランディングに直接的に繋がるわけです。
三国志の設計次第ではありますが、例えば所属する会社名は今まで通り公表で良いかなと思います。
「魏/呉/蜀」というそれぞれのランキングで同じ会社でランクインするとまたテックブランディングにも繋がりそうです。
(それはそれでまた「組織票かぁ?」と疑われそうですけど笑)
というわけで三国志案を提言します!笑
まとめ
Qiitaを三国志にしましょう。
まあ半分ネタです笑。
この組織票の問題というのはなかなか難しいところではありますし、解決策というのも色々とあると思います。
この記事では 「組織派」と「個人派」という括りで問題を捉えて、全員を「組織派」にぶちこむ、という発想 をしました。
もちろん全員を「個人派」にする中でも良い案はあるかもしれませんし、「組織派」と「個人派」を両立させた中で互いに利益を得られるようなブレークスルー的な発想もあるかもしれません。
そもそも「組織派」と「個人派」という括り以外でも問題を捉えられるかもしれません。
いずれにせよ、「同 Organization 同士でのいいねは、ノーカウント」以外にもダイナミックな選択肢がある、ということです。
ダイナミックすぎましたけど笑 by ぬこすけ