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Ubuntu on WSL2でのDocker Engineの最短インストール手順

Last updated at Posted at 2023-02-05

概要

WSL2のUbuntu環境にDocker Engineをインストールする手順を端的に紹介します。

WSL2のインストール

こちらページの手順でWSL2をインストールします。

実際のコマンドとしては以下の通りで、WSLやUbuntuのインストール等の一通りの処理が実行されます。

PowerShell
wsl --install -d Ubuntu

Docker Engineのインストール

インストールしたWSLを起動し、以下の手順でDocker Engineをインストールします。

Docker Engineのインストールスクリプトの実行

下記の "Install using the convenience script" に記載されているインストール用スクリプトを用いてインストールします。

実際のコマンドとしては以下の2つです。

Bash
curl -fsSL https://get.docker.com -o get-docker.sh
sudo sh get-docker.sh

WSL環境で上記のコマンドを実行した場合、以下のようにDocker Desktop for Windowsの利用を推奨するメッセージが表示されますが、そのまま待機するとインストールが進められます。

WSL DETECTED: We recommend using Docker Desktop for Windows.
Please get Docker Desktop from https://www.docker.com/products/docker-desktop

ルート以外のユーザーでdockerコマンドを利用する設定を加える

上記でDocker Engineのインストールは完了ですが、ルートユーザー以外から実行できるように以下の設定を加えます。

実際のコマンドとしては以下のコマンドだけです。

Bash
sudo usermod -aG docker $USER

systemdの有効化

2023/09/23 追記
下記のドキュメントにも記載の通り、現在ではUbuntuを含めた多くのディストリビューションにおいて既定でsystemdが有効化されているようです。 /etc/wsl.conf に既にオプションが記載されていればOKです。

こちらのページの記載の通り、systemdを有効化するオプションを追加します。

具体的には、vim等を使って/etc/wsl.conf にsystemdを有効化するオプションを以下の通り記述します。

Bash
sudo vi /etc/wsl.conf
/etc/wsl.conf
[boot]
systemd=true

WSLの再起動

ここまでの設定を反映させるため、WSLを再起動します。WSLを閉じ、PowerShellで以下のコマンドを実行します。

PowerShell
wsl --shutdown

Dockerの実行確認

再度WSLを起動し、以下のコマンドでdockerが実行できるかどうか確認します。

Bash
docker run hello-world

以下のようなメッセージが表示されればインストールは完了です。

Hello from Docker!
This message shows that your installation appears to be working correctly.

関連文献

筆者のブログにもWSL2でのDocker Engineのインストール方法や関連情報、DockerでのPyTorch環境の構築方法を掲載しています。

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