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ITエンジニアなら当然知っておきたいセキュリティ知識クイズ ~フリーWi-Fi編~

Last updated at Posted at 2024-06-24

はじめに

皆さん、セキュリティの知識に自信はありますか?
ITエンジニアであれば、最低限の知識は身につけなければいけません。

本記事では、セキュリティの中でも特に身近なフリーWi-Fiについての4択クイズを10問出題します。フリーWi-Fiの全てを知っているという方も、まだ自信がない方も、一度腕試しをして自分の理解度を正確に把握しましょう。

弊社Nucoでは、他にも様々なお役立ち記事を公開しています。よかったら、Organizationのページも覗いてみてください。
また、Nucoでは一緒に働く仲間も募集しています!興味をお持ちいただける方は、こちらまで。

問題

Q1. フリーWi-Fiに接続する際に推奨される最も基本的なセキュリティ対策はどれですか?

A) ブラウザの履歴を消す
B) パスワードを変更する
C) VPNを使用する
D) Wi-Fiをオンにする

答え
C) VPNを使用する

解説はこちら

Q2. フリーWi-Fiを使用する際に特に避けるべき行為はどれですか?

A) 動画のストリーミング
B) ソーシャルメディアの閲覧
C) インターネットバンキングの利用
D) 音楽のストリーミング

答え
C) インターネットバンキングの利用

解説はこちら

Q3. フリーWi-Fiに接続しているとき、通信内容を暗号化するために推奨されるプロトコルはどれですか?

A) HTTP
B) FTP
C) HTTPS
D) Telnet

答え
C) HTTPS

解説はこちら

Q4. Wi-Fiネットワーク上の通信を傍受する行為を指す用語はどれですか?

A) スプーフィング
B) スニッフィング
C) フィッシング
D) ジャミング

答え
B) スニッフィング

解説はこちら

Q5. Wi-Fiプロトコルの中で、デバイスの認証と暗号化において最も安全とされるのはどれですか?

A) EAP-FAST
B) WPA3-SAE
C) WEP
D) LEAP

答え
B) WPA3-SAE

解説はこちら

Q6. フリーWi-Fiを利用する際に、VPNの利用が推奨される主な理由はどれですか?

A) インターネット速度を向上させるため
B) データ通信を暗号化するため
C) ウェブサイトのアクセスを制限するため
D) 広告をブロックするため

答え
B) データ通信を暗号化するため

解説はこちら

Q7. 中間者攻撃とは主にどのような攻撃ですか?

A) ネットワークトラフィックを分析し、通信の隠蔽と改ざんを行う攻撃
B) 特定のIPアドレスに対して、大量のデータパケットを送りつける攻撃
C) 特定のウェブサイトを模倣して、ユーザーを騙してログイン情報を盗む攻撃
D) システムの脆弱性を利用して、管理者権限を取得する攻撃

答え
A) ネットワークトラフィックを分析し、通信の隠蔽と改ざんを行う攻撃

解説はこちら

Q8. フリーWi-FiにおけるSSLストリッピング攻撃とは何ですか?

A) HTTPS通信をHTTPにダウングレードする攻撃
B) ウェブサイトのデザインを改変する攻撃
C) トラフィックを暗号化する攻撃
D) 不正に入手したセッション情報で接続をハイジャックする攻撃

答え
A) HTTPS通信をHTTPにダウングレードする攻撃

解説はこちら

Q9. フリーWi-Fiにおけるクライアントアイソレーション機能の目的は何ですか?

A) ネットワーク内のデバイス間の通信を防止する
B) フリーWi-Fiの速度を向上させる
C) Wi-Fiネットワークの範囲を拡大する
D) 無線接続の安定性を向上させる

答え
A) ネットワーク内のデバイス間の通信を防止する

解説はこちら

Q10. 中間者攻撃を防止するために使用されるヘッダーはどれですか?

A) Content-Security-Policy
B) X-Frame-Options
C) Strict-Transport-Security
D) X-Content-Type-Options

答え
C) Strict-Transport-Security

解説はこちら

解説

Q1. フリーWi-Fiに接続する際に推奨される最も基本的なセキュリティ対策はどれですか?

A1. C) VPNを使用する

<解説>
VPNの使用は、フリーWi-Fiを使用する際の最も基本的かつ重要なセキュリティ対策です。VPN(Virtual Private Network)は、データ通信を暗号化し、インターネット上の安全な仮想的な専用線を通じてデータを送受信します。これにより、第三者による盗聴や改ざんを防ぎます。
スクリーンショット 2024-06-21 17.06.38.png

<その他の選択肢について>
A) ブラウザの履歴を消す: これはプライバシー保護には役立ちますが、フリーWi-Fiでの通信の安全性を確保することはできません。
B) パスワードを変更する: パスワード変更は重要ですが、フリーWi-Fi使用時の通信の安全性を直接確保するわけではありません。
D) Wi-Fiをオンにする: これはフリーWi-Fiに接続するための前提であり、セキュリティ対策とは言えません。

Q2. フリーWi-Fiを使用する際に特に避けるべき行為はどれですか?

A2. C) インターネットバンキングの利用

<解説>
インターネットバンキングは、お金に関わる個人情報がたくさん詰まっています。そのような個人情報や財務情報が攻撃者に盗まれるリスクが高まるため、フリーWi-Fiのような不特定多数が利用するネットワークで使用するべきではありません。

<その他の選択肢について>
A) 動画のストリーミング: これ自体は大きなセキュリティリスクではありませんが、データ使用量が多いので通信速度に影響を与えることがあります。
B) ソーシャルメディアの閲覧: 公開情報の閲覧は比較的安全ですが、ログイン情報や個人メッセージのやり取りには注意が必要です。
D) 音楽のストリーミング: 動画同様、セキュリティリスクは低いですが、データ使用量が多いです。

Q3. フリーWi-Fiに接続しているとき、通信内容を暗号化するために推奨されるプロトコルはどれですか?

A3. C) HTTPS

<解説>
HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)は、通信内容を暗号化し、データの機密性と整合性を保護するプロトコルです。これにより、フリーWi-Fi使用時でも通信が第三者によって盗聴や改ざんされるリスクが低減します。
「https:~」から始まるホームページアドレスが表示され、ブラウザのアドレスバーに「鍵」アイコンが表示されているかどうかで確認できます。
スクリーンショット 2024-06-21 16.50.25.png

<その他の選択肢について>
A) HTTP: 暗号化されていないプロトコルであり、通信内容が平文で送信されるため、盗聴されやすいです。
B) FTP: ファイル転送プロトコルであり、標準では暗号化されていません。SFTPやFTPSなどの暗号化されたバージョンを使用することが推奨されます。
D) Telnet: ネットワークを介して機器を遠隔操作するためのアプリケーション層プロトコルです。通信が暗号化されていないため、SSHの使用が推奨されます。

Q4. Wi-Fiネットワーク上の通信を傍受する行為を指す用語はどれですか?

A4. B) スニッフィング

<解説>
スニッフィングは、ネットワーク上の通信の内容を盗聴する行為です。攻撃者はネットワーク内のデータパケットを傍受し、内容を解析して情報を盗み出します。

スクリーンショット 2024-06-15 17.29.34.png

スニッフィング対策として、通信内容の暗号化や安全なプロトコル(HTTPS、SSH、VPN)の使用が推奨されます。また、セキュアなWi-Fi設定(WPA3など)も有効です。

<その他の選択肢について>
A) スプーフィング: 通信者を偽装する行為で、攻撃者が別のIPアドレスなどになりすまして通信を行います。
C) フィッシング: 偽のウェブサイトやメールを使用して、ユーザーから機密情報を騙し取る行為です。
D) ジャミング: 無線通信を妨害する行為で、Wi-Fiの信号を妨げることで通信を不安定にします。

Q5. Wi-Fiプロトコルの中で、デバイスの認証と暗号化において最も安全とされるのはどれですか?

A5. B) WPA3-SAE

<解説>
WPA3-SAEは、現在最も安全とされるWi-Fiプロトコルです。WPA3-SAEでは、強化された認証方式(SAE:Simultaneous Authentication of Equals)を使用し、セキュリティ強度が向上しています。
また、「Forward Secrecy」などの機能もあり、過去のセッションデータが流出してもそれが解読されるリスクが低減されています。これにより、過去の通信の安全性も守られます。

<その他の選択肢について>
A) EAP-FAST: Ciscoが開発した、WPA3などで用いられる認証プロトコルEAP(Extensible Authentication Protocol)の認証方式の一つです。
C) WEP: 古いプロトコルであり、脆弱性が多く、容易に破られるため使用は推奨されません。
D) LEAP: Ciscoが開発したEAPプロトコルの一種で、古くから使用されていますが、現在では脆弱性が指摘されておりセキュリティは不十分です。

Q6. フリーWi-Fiを利用する際に、VPNの利用が推奨される主な理由はどれですか?

A6. B) データ通信を暗号化するため

<解説>
VPNはデータ通信を暗号化するため、使用されます。A1の解説でも記述したとおり、データを暗号化して安全な仮想的な専用線を通じて送信するため、第三者による盗聴や改ざんを防ぎます。

<その他の選択肢について>
A) インターネット速度を向上させるため: VPNは通常、通信速度をわずかに低下させる可能性があります。
C) ウェブサイトのアクセスを制限するため: VPNはアクセス制限を回避するために使われることが多いです。
D) 広告をブロックするため: VPN自体には広告ブロック機能はありませんが、いくつかのVPNサービスは追加機能として提供しています。

Q7. 中間者攻撃とは主にどのような攻撃ですか?

A7. A) ネットワークトラフィックを分析し、通信の隠蔽と改ざんを行う攻撃

<解説>
ネットワークトラフィックを分析し、通信の隠蔽と改ざんを行う攻撃は、中間者攻撃(MITM)の典型的な手法です。攻撃者は通信経路に割り込み、送受信されるデータを傍受し、場合によっては改ざんすることで、機密情報を盗みます。
スクリーンショット 2024-06-15 17.32.13.png
中間者攻撃を防ぐためには、HTTPSやVPNの使用、セキュリティ証明書の確認などが有効です。

<その他の選択肢について>
B) 特定のIPアドレスに対して、大量のデータパケットを送りつける攻撃: これはDDoS攻撃です。ターゲットシステムを過負荷にしてサービスを停止させます。
C) 特定のウェブサイトを模倣して、ユーザーを騙してログイン情報を盗む攻撃: これはフィッシング攻撃です。ユーザーを偽サイトに誘導し、ログイン情報を盗む手法です。
D) システムの脆弱性を利用して、管理者権限を取得する攻撃: これはエクスプロイト攻撃です。脆弱性を利用してシステムに不正アクセスします。

Q8. フリーWi-FiにおけるSSLストリッピング攻撃とは何ですか?

A8. A) HTTPS通信をHTTPにダウングレードする攻撃

<解説>
SSLストリッピング攻撃とは、ユーザと通信先のサーバ双方に気づかれることなくHTTPS通信をHTTPにダウングレードさせる、中間者攻撃の一つです。攻撃者はHTTPS接続をHTTP接続に変換し、暗号化されていない通信を傍受します。
スクリーンショット 2024-06-21 17.19.43.png
SSLストリッピング攻撃に対抗するためには、HSTS(HTTP Strict Transport Security)を導入することが推奨されます。これにより、ブラウザは常にHTTPS接続を強制します。

<その他の選択肢について>
B) ウェブサイトのデザインを改変する攻撃: これはウェブサイトの改ざんに関連する行為です。
C) トラフィックを暗号化する攻撃: これは一般的な攻撃ではなく、防御手段としての技術です。
D) 不正に入手したセッション情報で接続をハイジャックする攻撃: これはセッションハイジャックです。本人になりすましてさまざまな操作を実行できます。

Q9. フリーWi-Fiにおけるクライアントアイソレーション機能の目的は何ですか?

A9. A) ネットワーク内のデバイス間の通信を防止する

<解説>
ネットワーク内のデバイス間の通信を防止するのがクライアントアイソレーション機能の目的です。これにより、同じネットワーク上の他のデバイスからの攻撃や不正アクセスを防ぐことができます。

<その他の選択肢について>
B) フリーWi-Fiの速度を向上させる: クライアントアイソレーションは速度向上に直接関与しません。
C) Wi-Fiネットワークの範囲を拡大する: これはリピーターやエクステンダーの役割です。
D) 無線接続の安定性を向上させる: 安定性向上はクライアントアイソレーションの直接の目的ではありません。

Q10. 中間者攻撃を防止するために使用されるヘッダーはどれですか?

A10. C) Strict-Transport-Security

<解説>
Strict-Transport-Security(HSTS)は、中間者攻撃を防止するために使用されるHTTPヘッダーです。このヘッダーは、ブラウザに対してサイトへの接続を常にHTTPSで行うよう指示します。そのため、SSLストリッピング攻撃を効果的に防ぎます。

<その他の選択肢について>
A) Content-Security-Policy: サイトのコンテンツの読み込みを制御し、クロスサイトスクリプティング(XSS)などを防ぐためのヘッダーです。
B) X-Frame-Options: 外部サイトの表示制限を行うHTTPレスポンスヘッダーです。悪意のあるサイトを見えなくしてユーザーにクリックさせる、クリックジャッキング攻撃を防ぐために使用されます。
D) X-Content-Type-Options: コンテンツタイプのスニッフィングを防止し、クロスサイトスクリプティング(XSS)を防ぐためのヘッダーです。

クロスサイトスクリプティング(XSS)
Webサイトの脆弱性を利用し、HTMLに悪質なスクリプトを埋め込む攻撃。例えば、偽のログインフォームに誘導されて入力した個人情報を盗み取られる可能性があります。

まとめ

「ITエンジニアなら当然知っておきたいセキュリティ知識クイズ~フリーWi-Fi編~」いかがだったでしょうか。全問正解できた方はいらっしゃいますか?

フリーWi-Fiを安全に利用するためには、さまざまなセキュリティ対策が重要です。Wi-Fi利用時のセキュリティリスクを最小限に抑え、安心してインターネットを利用できる環境を構築しましょう。また、セキュリティは技術的な知識だけでなく日々の意識と習慣によっても強化されるため、常に最新の情報をキャッチアップし続けていきましょう。

弊社Nucoでは、他にも様々なお役立ち記事を公開しています。よかったら、Organizationのページも覗いてみてください。
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