はじめに
2023年3月31日付でCTOを退任しました@noriakiutsu こと宇都宮です。
今回は自分のキャリアにおいてCTOというエグゼクティブ職となってから
これまでのステージと違い会社経営に直接携わる為に
どのようにして必要な知識、知見を習得したか?
という事を10年20年後エグゼクティブ職を目指す後世に伝えていければと思います。
まず読書
本を読み知らなかった事を知る、これに尽きると思います。
ではエグゼクティブ職が直面する不確実性の高い業務に対しどのような知識を
限られた時間の中で仕入れていけば良いのでしょうか?
良書と一般的に呼ばれる本が読者に適しているかどうかはレビューサイトの存在があれど、ある程度読んでいかないと分からない所も厄介です。
早く脳の記録領域に直接情報を書き込む技術が求められます。
選書方法
そこで重要になってくるのが本の効果的な選び方です。
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キュレーターに頼る
これは自分がDJ をやっていたので完全な経験則なのですが
媒体を通じたアウトプット(すなわちDJならDJMixや曲のセレクトであり本なら公開された書評や選書)を
継続的にしてきた人達は総じてその媒体の重度消費者であり情報提供者であります。
そのキュレーターのセレクトや人となりに何かしらシンパシーを感じとる事ができれば
キュレーターから提供される情報を信頼して選書を行えば本の選択を完全に謝る事は避けられるでしょう。
私はあんちぽさんこと栗林健太郎氏のCTOとして歩まれたキャリアと豊富な知識の源泉を氏の実際に読んで選んだマネジャーのための100冊という記事で知り、殆どの本を図書館で借りて現在も通読中です。
また最初にIT技術者として仕事を始めたばかりの頃
チームリーダーが共有してくださった『伽藍とバザール』を読みfreewareとOSSの存在に衝撃を受けて以来
山形浩生氏の書評や翻訳記事、翻訳書籍を20年以上読み続けています。
あとは気に入った本の著者がSNSを運用されている場合フォローしておくと
著者が参考文献や読んでよかった本を紹介してくれたりするのでそれも参考になりますね。 -
自分でdigる
これは月に数万円書籍購入予算を設け、定期的に電子書籍やオライリーの物理本を購入してますが
いざエグゼクティブ職(ただし企業ステージに依存)での実践に応用できそうな本に巡り合うまでのコスパとタイパが見合わないと思います。
そして積読本が増え続けていく...
最後に
ソフトウェアはもはや社会を実装しています。
その為現代社会がどのように今の形になったのか、社会が抱えるペインは何なのか
なぜこのような世界で生かされているのか?と言うような歴史や哲学的な問いを追求し
その上で技術的素養を活かし何ができるのか?何を提供できるのか?を問い続けて行く事が
技術経営者に対し不変的に求められる事であると考えます。
10年20年後そのような立場を目指す後世の人々に何かしら響くものがあれば幸いです。
おまけ
後世にこの曲達も送ります。
OK 余裕