はじめに
株式会社NTTデータ テクノロジーコンサルティング事業本部 の nttd-daichoj です。
先日セルフサービス分析プラットフォームAlteryxの認定資格であるAlteryx Designer Advancedに合格しました!
他の方の記事は試験改訂前に受験されているものが多かったため、今回はAlteryx Designer Advanced合格体験記(2025年3月版)について記載します。
注意
- 2025年3月時点の情報を元に記載しています。
Alteryxの資格について
Alteryx Designerの資格は「Alteryx Designer Core」「Alteryx Designer Advanced」「Alteryx Designer Expert」「Alteryx Predictive Master」の計4種類の資格があります。
難易度
Core:初心者Advanced:中級~上級者
Expert、Predictive Master:プロ
受験料
Core:無料Advanced:無料
Expert、Predictive Master:有料
受験方法
オンライン受験条件
Coreを取得していないと、Advancedは受験不可何度も受験可能(1度落ちたら1週間後に受験可能)
有効期限
2年間試験時間
2.5時間言語
英語のみ※筆者がCoreを受験した際は日本語がなかったが、現在はCoreのみ日本語での受験も可能で、Advanced含むそれ以外の試験は英語のみとなる
問題数
51問(うち3問は実際にワークフローを作成する問題)試験範囲
以下PrepGuideの4ページを参照してください。正規表現や空間分析の問題がよく出題された気がします。
合格最低点
他の方の記事を参照すると、以前は正答率80%のようでしたが、現在公式サイトでの記載が見つけられませんでした。筆者の学習前のスキルセット
元々応用情報技術者やE資格など、ITや機械学習の基本的な資格・知識は有しており、Alteryxを利用開始してから1か月ほどでCoreを取得しました。そこから1年間弱、月数時間程度、継続的に利用していたので、よく使う基本的なツール(結合やフォーミュラ)は理解できていました。ただ、空間分析やレポーティングなどのツールは、業務で利用する機会がなく、理解が浅い状態でした。学習方法
インタラクティブレッスン
理解している範囲の復習も兼ねて、Alteryxコミュニティのインタラクティブレッスンの全コースを受講しました。 理解しているツールでも、細かい設定やツールごとの使い分けや、特に正規表現については本コンテンツで基礎を固めることができました。
ウィークリーチャレンジ
特に普段業務で利用していない空間分析系やAdvancedのラベル付きの問題を中心に解きました。解いた後に公式の回答を参照するとともに、コメント欄でプロの方々の解法を参照して、理解を深めました。
理解していないツールをググる、サンプルを参照する
上記ウィークリーチャレンジの回答で出てきた初見のツールは、ググったり、Designerの「例を開く」から用途や設定などを確認しました。ラーニングパスを解く
ラーニングパスの練習問題を解きました。実際に本番同様にデータをダウンロードし、ワークフローを作成した上で、回答する問題もあるので、是非解いた方が良いです。
※ワークフロー作成問題について、私は複数行フォーミュラツールを利用し、日時でソートした前後の行のみ比較して解いたため、選択肢にない数値が回答として出てきました。以下の通り、最寄り地点検索ツールを利用することで、前後以外の行も参照して回答する必要があります。
このように、本番の実践問題では、どのツールをどのように使うべきか、方針を立ててから取り組む必要があるのですが、その方針が間違っていると正解に辿りつかないか、辿り着いたとしても大幅な時間のロスになる可能性が高いです。
そのため、試験範囲に関連するツールの用途は網羅的に理解しておく必要があります。
結果
なんとか合格しました!(おそらくギリギリです)試験後は各カテゴリの正答率が登録したメールアドレスに送られてきますので、確認してみてください。
試験の所感
・実践問題3問のうち1問が、最後まで悩んだので、おそらく間違ってる(配点の高い実践問題を落としたので低い正答率になった)・実践問題と全体の見直しに時間を費やしたので、2.5時間があっという間だった
・普段使う機会があまりない空間分析の正答率がやはり低かった
・正規表現の問題がよく出た
・DeepLの翻訳機能は神(キャプチャを取得すれば瞬時に翻訳してくれる)
・受験時は2画面以上必須(問題+Designer or Webサイト)
振り返り
今回、Advanced取得のために、Alteryxコミュニティのインタラクティブレッスンやウィークリーチャレンジなど、Alteryx社が提供しているコンテンツを中心に学習しました。もちろん、自社内の課題を解決するテーマを推進しながらスキル習得するなど、自己流の学習方法もあると思いますが、網羅的に学習したい方は、筆者のようにAlteryx社のコンテンツを活用いただくのが良いと思います。また、Core取得時には「処理が動けば良い、自分が使えれば良い」という視点でしかワークフローを作成できていなかったのですが、Advancedの学習・受験を通して、特にマクロ・分析アプリなど、「ほかの人が利用しやすいようにするにはどうすべきか」という観点でワークフローを作成する意識が芽生えました。ここがCoreとAdvancedの一番の違いかな、と個人的には思ってます。
おわりに
正答率は低いですが、なんとか1発合格できました!
合格したことももちろん大事ですが、普段使わない空間分析のツールなど、試験を通して、改めて自分の弱点を発見できたことが、一番の収穫かなと思います。
今後も引き続きウィークリーチャレンジでスキルを磨きつつ、いつかExpertに挑戦する予定です!
この試験は何回でも受験可能なので、一度落ちたからと言って諦めることなく、挑戦してみてください。
本ブログが皆様の参考になれば嬉しいです!
仲間募集
NTTデータ テクノロジーコンサルティング事業本部 では、以下の職種を募集しています。1. クラウド技術を活用したデータ分析プラットフォームの開発・構築(ITアーキテクト/クラウドエンジニア)
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