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UIデザイン学習の1歩目 「ウェブデザイン技能検定」についてポイントをまとめてみた。【学習編】

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学習の第1歩として、UIに関連する資格について調べてみた。

UIデザインに関する資格を調べると色彩検定やHTML5プロフェッショナル認定等の幾つかの資格が候補として挙がってきましたが、
今回私はその候補たちの中から「ウェブデザイン技能検定(3級)」を選びました。
理由は社内の奨励資格だったということと、初学者が学ぶ際にベースとなる知識から得られるという点で選定しました。

この記事では、実際にウェブデザイン技能検定を学習をしてみて分かった学習のポイントについてまとめたいと思います。
※3級はどなたでも受験可能ですが、2級は受験資格に2年以上の実務経験が必要です。

出題形式

試験は学科試験と実技試験の両方あり、両者の得点率がそれぞれ70点以上で合格となります。
試験時間は学科試験45分、実技試験60分です。
学科試験については、「正誤問題」と「選択問題(正しいものを選択)」の2種類の出題形式となり、
実務試験は、予め用意されているコードを見て指示に従い修正するという出題形式となっています。

出題内容とポイント

ウェブデザイン技能検定3級の試験細目は10分野あり、学習する中で感じたそれぞれのポイントとなる内容をまとめました。

なお、細目や試験概要は公式サイトの以下ページにて確認可能です。

ウェブデザイン技能検定公式サイト:試験要項

実技については毎回ほとんど同じような内容の問題が出題されるので、対策としては公式で公表されている過去問を見て作業イメージをつけるのが良さそうです。

ウェブデザイン技能検定公式サイト:過去問題の公表

1.インターネット概論

インターネットとは何か?というWEBデザインを学ぶ上での基礎的な知識について扱います。
OSI参照モデルに関して、第3層に値する情報はどれか?という選択問題が出題されることが多いので、こちらは覚えておいた方がよいです。

また、HTTP/HTTPS、FTP/SFTPの違いを問われることが多いので、暗号化技術を採用したプロトコルについても抑えておくと良さそうです。

2.ワールドワイドウェブ(WWW)法務

WEB関連の仕事に従事する際に必要となる知的財産権や産業財産権等の権利を扱います。
主に、著作権や商標登録に関する出題が多いイメージです。

個人情報の取り扱いについても基本的な考え方を抑えておくとGood。

3.ウェブデザイン技術

HTML/CSSとは何か?という基礎的な部分から、主要な要素の記載方法を扱います。

実技でもHTML/CSSの知識を問われる問題が出題されるため、HTMLにおけるa要素を使ったリンクの設定方法や、CSSでの色の指定方法・マージン/パディングなどの基本的な考え方は抑えておくとよいと思います。

4.ウェブ標準

ウェブアプリやサイトを開発する際の標準となるルールや規約を決める、「標準化団体」に関する内容を扱います。

HTMLやCSSの仕様を標準化する「W3C」という団体について主に理解できていれば問題ないかと思います。(過去問を見たところそこまで出題量も多くない様子…)

5.ウェブビジュアルデザイン

ウェブデザインのビジュアル部分を作成する際に必要となる、レイアウトに関する知識や色彩、画像フォーマットの種類/特徴について扱います。

GIF/JPEG/PNGに関する出題が多い傾向で、それぞれ「使える色数」「透過の可否」「可逆性/非可逆性の分類」は抑えておけるとよいかと思います。

色彩に関しては光の三原色の表現方法と、補色の関係性について理解できていればGood。

6.ウェブインフォメーションデザイン

インターフェースデザインやユーザビリティを向上させるために必要な知識を扱います。
ウェブ制作者がサイト設計時に情報を整理するためのサイトマップや、サイトに訪れたユーザーのためのナビゲーションなど、

インフォメーションデザインに必要な要素に関する出題が多いイメージです。

7.アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン

アクセシビリティに関しては「JIS X 8341-3:2016」という規格に関する内容がよく問われます。
規格で定められている文面の穴あき部分を回答する形式なので、一通り読んでおくとよいです。

また、ユニバーサルデザインは「障害の有無に関係なく全ての人に使いやすい」を目指しているという部分を理解できているか問われる問題が多い感覚です。

8.ウェブサイト設計・構築技術

ウェブサイトを実際に開発する際に必要となる手順・フローについて扱います。
細目にある「コミュニケーション」→「企画」→「プランニング」→「サイト設計」→「サイト構築」の各フェーズが何をするものなのかを理解できていればよいかと思います。

9.ウェブサイト運用・管理技術

ウェブサイトを効率的に開発するために使われるシステムや、サイト分析に関係する用語について問われることが多いです。

CMS(Content Management System)とは何の略称か?ページビューとは何の情報のことか?などの用語を抑えておけるとよいと思います。

10.安全衛生・作業環境構築

ウェブ関係の仕事に従事する際に必要となる、主に健康面に関する適切ね衛生管理・作業環境の知識を扱います。
「画面と部屋の明るさの差をなるべく無くして作業する」ということや、「休憩をこまめに挟んで体に負担が無いように気を付ける」といった基本的なことが問われることが多いので、

そのあたりの一般常識があれば特段対策は不要に感じました。

学習してみた感想

一通り内容を学習してみた結果一言で言うと、「ウェブデザインを学ぶすべての人に必要となる基礎的な情報を網羅的に習得することができる検定」だと思います。

ウェブ関連の業務に従事する人が必要となるセキュリティ面の話から、著作権等の法務領域を含め基礎的な知識を幅広く取り扱うため、UIデザインに興味のある人以外にも広く役に立つ知識が得られると感じました。

もちろん、HTMLやCSSといったフロントエンド開発に必要な言語に関する知識についても扱いますが、コーディングの知識といった点で言うとそこまで深くは扱わない印象です。
UIデザインの観点で言うと、ウェブに関する基礎的な内容からユーザビリティやアクセシビリティに関する内容の学習ができるのでその点が有益と思いました。

最後に

まだUIについては学習し始めたばかりですが、ウェブデザイン技能検定の学習を通して入り口となる基礎的な内容を学ぶことができました。
受験はこれからですが、同じようにUIデザインを学びたい方やこれから受験を考えている方のお役に立てば幸いです!

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