背景・本稿で紹介する記事

Bot Channels Registration や Web App Bot が非推奨となり、新しいシンプルな Azure Bot が出てきました。といっても、Bot Channels Registration とほぼお同じようなものと思うとイメージしやすいです。(既存の Bot Service リソースは引き続き機能すると現状は下記に明記されてますのであくまで今後作る方々向けの記事です)

Azure Bot リソースは Bot Channels Registration と同様に、別途 Azure App Service 等のホスト環境に Bot Framework SDK を用いた Bot アプリを公開しておく必要があります。

今回、Azure Portal 上で新しい Azure Bot リソースを利用し、Visual Studio (VS) で C# (ASP.NET Core) の Echo Bot の GitHub サンプルアプリをデプロイするまでの一連の手順をご紹介します。

前提

有効な Azure サブスクリプションがある
Visual Studio がインストール済み

1. Azure Bot リソースを作成する

以下の “Azure Bot リソースを作成する” の手順で Azure ボットというリソースを作成します。

Azure Bot Service を使用してボットを作成する - Bot Service | Microsoft Docs

Azure Bot リソース作成ボタン押下後、以下のリソース作成中もしくは作成完了後のデプロイ画面が出ます。左パネルの [入力] を選択します。

入力パネル画面から msAppId と msAppPassword を控えておきます。

2. C# (.NET Core) のシンプルな Echo Bot をローカル環境にダウンロードし開く

以下の GitHub リポジトリから Echo Bot のソースをダウンロードし、botbuilder-samples/samples/csharp_dotnetcore/02.echo-bot を開きます。

\02.echo-bot フォルダ内のソリューションファイル EchoBot.sln を Visual Studio (VS) で開きます。

BotBuilder-Samples/samples/csharp_dotnetcore/02.echo-bot at main · microsoft/BotBuilder-Samples (github.com)

3. Echo Bot を App Service にデプロイ

以下の手順を参考に、上記の Echo Bot アプリを VS 経由で Azure App Service に新規作成・デプロイします。

Azure App Service に発行する - Visual Studio (Windows) | Microsoft Docs

4. Azure Bot のエンドポイント情報の設定 / 構成の設定

上記で新規作成され Bot アプリがデプロイされた Azure App Service の URL を控えます。
具体的には Azure Portal 上の App Service リソースの [概要] パネルの URL をコピーします。

上記の URL をコピーしたまま、最初に作成した Azure ボットリソースに再度移動します。
上記の App Service の URL 末尾に "/api/messages/" を加えたものを以下のように
Azure ボットリソースの [構成] の [メッセージエンドポイント] に入力します。
下部の [適用] ボタンで適用します。