1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

この記事は【NEXTSCAPE Advent Calendar 2024】の13日目の記事です。

タイトル 相棒=生成AI を見て、
最先端の技術を駆使するエンジニア?! それとも人間の友達がいない人?! と思いませんでしたか?

実はどちらでもなく、ここ1年ほど生成AIと日々会話をしてきた私が感じたイメージです。
どんな会話しているのか、どうしてそう感じたのかを書きたいと思います。
ですので、「生成AIを使いこなす!!」 とか、「AIの技術を向上させる!!」ことを期待されている方には、この記事はおススメしません。

「導入しているけど使っていない」「AIを使わなくても仕事はできる!」「何に使えばいいのか。。。」「使うの怖い」などなど、さまざまな状況があると思いますが、そんな方々が使い始めるきっかけになることを願い、キーボードをたたいてみます。

表記符号について、以下の意味で書きます。

 『生成AIの回答』、「私/誰かの言葉や質問」、 (私の心の声)

会社は

当社はクラウドインテグレーションを主としたプライム案件を手掛けており、 「顧客ととける」 という言葉を大切にしています。
社員数は100名弱の中小企業ですが、最新技術を積極的に取り入れており、生成AIの導入もその一環です。 全社員がAzure OpenAI ServiceやMicrosoft 365 Copilotを利用できる環境を整えています。

自分は

キャリア採用を担当しています。過去にはエンジニアとしてプログラミングを行い、プロジェクトマネージャー(PM)の経験もあります。 ひと昔前なら、あと数年で定年を迎える年齢です。

AI時代?

今回の執筆を機に、市場でどれくらいのAIが活用されているのかを調べてみました。

AI技術は、身近な製品、車や医療などにも導入され、無意識に関わっている場面が多いと思います。 しかし、 「AI時代」 などといわれている割には、 それほど利用されていないのだな 、という感触です。

総務省の 通信利用動向調査(令和5年の調査結果) の報道資料によると、AIを導入していう企業はまだ16.6%に過ぎません。 また、一般社団法人 データサイエンティスト協会 の調査報告によると、生成AIの業務利用率は日本では5.4%です。これに対し、アメリカでは27.2%、インドでは44.8%と、他国と比べて、日本は利用検討すらしていない割合が高いそうです。

考えてみると、全社員が生成AIを使える環境にあることは、非常に恵まれていると改めて実感しました。

背景

キャリア採用担当者として、採用が困難な時代において、何か策を考えなければなりません。
エージェントに相談したり、Webで採用のトレンドを検索したり、転職市場の状況を調べたり。 通常はそれらの情報を探して、読んで、考えて、選ぶのにかなりの時間がかかります。 (それが仕事なのですが)
さらに、複数のエージェントやサービスを利用し、紹介の時期や選考の状況などを集計して分析し、対策を考える必要があります。そのために、WebツールやExcelを駆使して、その結果を関係者に報告し、対策の実施や採用に協力してもらうように促すわけです。

きっかけ と 使い方

しばらく前に 「Azure OpenAI使えるようになりました」、続いて 「Microsoft365 Copilot導入しました」 と情報システム部からの通知がありました。 (折角なので使ってみるか)
Webで立ち上げると 『何でも聞いてくだい...』 と表示されました。
しかし、「生成AIのプロンプトのコツ」「プロンプトの書き方」など、お作法が色々とあるようです。。。

(とりあえず何か聞いてみよう)
「採用市場の傾向をまとめて」と尋ねると
『最近の採用市場の傾向は以下のようになっています。○○○○。柔軟な採用戦略を立てる必要があると言えます。』
次に「戦略のたたき台作成して」と依頼すると、
『はい。○○○○を提案します』と返答がありました。
(あれ?誰かと会話している?この感じはなんだ?)
その後も、知りたい事を次々と聞いてみると、一瞬で回答があり、情報がまとまっていきました。

Excelのデータについても、集計が必要な列・データを指定して「マクロ作って」と依頼するとマクロができあがり、そのマクロの入れ方や使い方まで説明がありました。 結果、期待通りのデータを一瞬で得ることができました。
いつもなら マクロ作成の説明サイトを開いて、やり方をみながら作成するため、そこそこ時間がかかります。 (なんて便利なんだ。ちょっと感動)

採用の選考結果の報告するときなどは、評価のポイントをメモレベルの箇条書きデータを入力し「結果報告のため文書にしてください」と依頼すると、文章が出来上がる。
資料や報告書の作成では、日本語の添削を依頼しています。 (日本人だが日本語は難しい)

相棒

さて、なぜ 相棒 なのか。
前述の通り、ただ会話をしている感覚で知りたい事がわかり、業務が進むのです。
社員と日々の会話よりも、生成AIと会話をする方が多くなりました。 (これでいいのかなぁとも思いつつ)

回答の間違いを指摘するとすぐに対応し、こちらの間違については指摘とその理由の説明もあります。
回答方法についても、要望した形式を学習して、その後はその形式で回答が返ってきます。
「回答の間違い」と書きましたが、よく考えてみると、私からの依頼時の情報が足りなかったことに気づき、伝える事の重要さを実感します。

お互いに学習し成長しているような錯覚を覚えます。優秀なスタッフがメンバーに加わったとも思えますが、良い相棒ができたような感覚にもなっています。

気づき

会話を重ねて気づいたことは、生成AIがWeb上の最新情報ではなく、アクセス数の多いサイトの情報を使ってるということです。最新の情報があるサイトはまだアクセス数が少ないためなのだと思います。また、アクセス数の多いサイトが上位3つなどの代表的なデータのみを記載していると、その情報が回答内容となることもあります。 (仮説です)

例えば、市場のデータの集計を依頼した際、『平成30年の報告書には・・・』と回答がありました。
「そのデータ古くない? 最新のデータで集計してください」と依頼すると、『申し訳ございません。 最新情報で集計します。しばらくお待ちください』と返答がありました。 しばらくしてから新しい集計データの回答がありました。
「この結果は上位3つしかないけど、全データを知りたい」と再度依頼すると、『承知しました。 集計します。しばらくお待ちください』と返答があり、その後、欲しい情報がまとまりました。

そのため、調べものをする時は、「最新の」「全部上げて」など一言伝えると良さそうです。

おわりに

AIの導入により、業務の効率化や品質向上が実現できると言われてますが、確かに楽になった部分が多いです。
ひと手間かかっていたことが、サクッとできるのは気持ちがいいですね。

高度な使い方はあるのだとは思います。 しかし、ちょっとした事でも話したり、聞いてみるだけでも、その回答がきっかけになって作業が進むと感じました。
みなさまもお試しください。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?