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初老男子の技術年表

Last updated at Posted at 2023-12-04

はて、何を書こうかと悩んでいる。最新の技術であれば若い子が書いたほうがいいに決まっている。かといって、散歩が趣味のほぼ老人のような生活を日々営んでいる私にとって、ドラマチックな話題など提供できない。

一つ自慢できるとすると、この業界に30年(正確には29年)携わっていることくらいか。。。(それでも私より先輩はたくさんいる。。。)とはいえ、それでは話が進まないので、私視点でのこの業界の技術年鑑を発表したい。これが果たして年表といっていいのかどうか不明だが。。。

私の勝手な主観で年代を区切らさせていただく。その年代の「技術の主流・潮流」、その中で「私が携わっていたこと」「感想」を上げていく形でまとめていく。

何点か、注意点
・だ・である調調で始めたのでそのまま踏襲する。ちょっと偉そうに見えるがご容赦ください。

・あくまでも私の主観なので、また、記憶なので技術的な年表は誤っていたりすることが多々あるかと、ご容赦ください。

●1994年 ~ 1999年
・技術の潮流:メインフレームの時代。クラサバ、ネオダマが話題。Mozaic・ネットスケープの登場、Javaの登場

・ 携わっていたこと:メインフレーム上でのCOBOLプログラム開発、パネル開発、クラサバでVBやCプログラムでの開発、Oracleのインストール、NetWare関連を含めたネットワーク構築、Lotus DOMINO環境構築

・ 感想:今見るとこの年代にいろいろな技術要素が出ていることがわかる。周りはメインフレーム上での開発が主流で、私自身は、その中で新しいこと(おもにクラサバ)をやる課に配属。ただ、新しく立ち上がった課のため、そうそうクラサバの仕事がとれるわけでなく、他の課のメインフレーム案件のお手伝いから始まった。その時、新人でCOBOL未経験の私への、隣の課の上司がお客様の面接に当たってのアドバイスが「おまえは今からCOBOLのプロだから」。わかりにくいかもしれませんが、できると言い張れという。面接する側も怪しみながらも受け入れてくれる、おおらかな時代だった。ちなみに、その会社はCのプロ、Windowsサーバーのプロなど、プロが簡単に生み出されていた。しばらくするとやっとクラサバ(クライアント・サーバーシステム)の仕事がとれて、その当時流行りの画面はVB、サーバーはUNIX系(Solaris多かった)で開発はC、DBはOracleという仕事に携わることに。ただただ大変だった思い出しかない。また、片手間にそのころファイルサーバの主流であったNetWare導入プロジェクトなども担当した。
たしか1994年にMozaicが大々的に発表され、1995年にはネットスケープも表舞台に出てきて(Win95もここぐらいか?)、後半にはJavaも開発されて、Webシステムのが産声を上げつつあった。

●2000年 ~ 2005年
・技術の潮流:メインフレーム、クラサバはありつつも、Webシステムが本格化。ファイルサーバがNetWareからWindowsNTに。UNIX系はLinuxが主流に。

・携わっていたこと:1999年の後半にはすでにWebシステムに携わっていたようだ。ほかには、SAP R3導入プロジェクトのリーダー・PM。OASやStrutsを使用したプロジェクト。SAPは別としても、クラサバをやりつつ、すでにWebシステム開発に軸足が移っていた。

・感想:まだtomcatなどがない時代、APサーバは某ベンダーがLotus DOMINOをベースに開発したもので、非常に使いにくかった覚えがある。後半にはJavaをベースにしたWebSpereやtomcatなどが出てきて、開発環境の改善が図られていく。
少し前後するかもしれないが、この時代に印象に残っているのは、銀行の統廃合が進んだ事。私の新人時代は10行以上あった都市銀が、この時代から統合されて、2023年はたった4行になってしまった。銀行にはそれぞれ銀行コードがふられているが、残った銀行コードで、どこが統合母体になったかわかったりする。当時、銀行を中心にしていた部門の受注が厳しくなっていったことも覚えている。今となっては懐かしい2000年問題もその頃で大みそかにホテルに入って、元日の朝の4時に客先(データセンター)に入り、バッチ処理の進行を見守るということをやった。10時ごろに何事もなく解散となったわけだが、そこで初めて緊張が解けてからの「あけおめ」の挨拶を皆でやったことは懐かしい思い出。

●2006年 ~ 2010年
・技術の潮流:Webシステムが本格化。この年代の後半から仮想化技術、AWSを筆頭にクラウド技術が台頭。

・携わっていたこと:Webシステム開発・運用が主流。ローコードソフトウエアツールによる開発。AWS上で構築されたシステムの運用保守や、VMWareやXenServerでのサーバー統合。

・感想:Webシステムが主流の時代。なぜか時代はローコードソフトウェアツールだと、勝手に思いこみ・推進していた頃で、2件程ローコードソフトウェアツールを提案・開発するプロジェクトを立ち上げた。成功(コスト・納期を抑えられて感動)/失敗(細かい操作性が犠牲になる)は半々ぐらいで、パッケージソフトと同じで割り切りが必要との感想を持つ。ローコードソフトウェアツールって今はどうなんだろう。誰か教えてください。
また、後半の2010年頃からは、AWS上で構築されたシステムの運用に携わる。日本リージョンもまだない時代で、試行錯誤しながら対応していた。アメリカ西海岸リージョンを使っていたため、どうしても100msの壁が破れず、本当に重要なWebサイトは、結局サクラインターネットに構築しなおしたり。。。また、今では当たり前の仮想化も流行り始めて、VMWareやXenServerを使うことで、コストの削減や可用性向上を図り、想定通りのパフォーマンスが出ないことで、一喜一憂したのも懐かしい。

●2011年 ~ 2020年
・技術の潮流:Webシステム+クラウド。フレームワークとして、Springなど充実。後半はAIがすこしずつ話題に。

・携わっていたこと:Webシステム開発・運用・ちょっとコーディング。久しぶりにPMとしてのメインフレームでの開発プロジェクに携わる。

・感想:クラウドとして、AzureやGCPが出たりしたけど、技術的にはWebシステム+クラウドが主流で変わりない感じ。私自身は、仕事への携わり方が開発や設計より、マネージメントが主流になり、細かい技術への習得がおろそかになる(いいわけです)。他方、STチームのリーダで携わっていた時、障害対応の手が足らなくなり、簡単な修正は自ら修正しはじめる。Spring上のシステムで複雑なことが簡単におこなえるのに感心。しまいにはPMからリーダとして回すより障害対応を、メインでやってくれと言われる始末、他方、メインフレーム側の面倒をPMとして見ることになり、COBOLのソースをレビューしたり(もう忘れていたけど)、ISPF(メインフレーム上のエディタです)をいじったりで、手を動かすのがちょっと楽しかったりもした。

●2021年 ~ 現代
・技術の潮流:Webシステム+クラウド + AI?

・携わっていたこと:Webシステム開発・運用。

・感想:久しぶりにエポックメイキング的な要素として、生成AIを含むAI技術が出てきたなーという感じ。なりかしら確実に成果につながるとは思うけど、さてどうなりますかねー。。
後半はかなり駆け足気味になっているが、この理由としては、技術に対する感受性、アンテナを張る力が衰えているからですか?ちょっと反省、心を引き締めてIT系サイトをしっかり読もう!!

●まとめ
たいした技術年表になってなくて申し訳ない。この業界にいるものとして、今後の5年、10年先の技術に関して、どんな技術が出てくるのか楽しみで、できれば、関係者の立場でそれを眺めていけたらと思っている。10年先は初老ではなく、間違いなく老人だけど。。。。

最後に乱筆乱文失礼しました。

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