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Microsoft 365 Defender のセキュア スコアについて

Last updated at Posted at 2023-10-03

この記事では Microsoft 365 Defender のセキュア スコアについて記載します。

Microsoft 365 Defender とは

Microsoft 公式サイトによると、Microsoft 365 Defender について以下のように定義されています。

Microsoft 365 Defender は、エンドポイント、ID、メール、およびアプリケーション全体での検出、防止、調査、応答をネイティブに調整し、高度な攻撃に対する統合された保護を提供する、侵害の前後に対応した統合エンタープライズ防御スイートです。

つまり、いくつかのソリューションをまとめて「Microsoft 365 Defender」と表現しています。
具体的には以下になります。

  • Microsoft Defender for Endpoint
  • Microsoft Defender for Office 365
  • Microsoft Defender for Identity
  • Microsoft Defender for Cloud Apps
  • Microsoft Defender 脆弱性の管理
  • Azure Active Directory Identity Protection
  • Microsoft データ損失防止
  • アプリ ガバナンス

Microsfot 365 Defender 管理ポータルへは以下からアクセスします。

セキュア スコアとは

先述した Microsoft 365 Defender ポータルでは、セキュア スコアという値が確認できます。
これは個人の検証用の環境ですが、何も対策していない状態で確認したところ 47.67 % となっていました。

<確認方法>

https://security.microsoft.com/ より [セキュア スコア] をクリック
image.png
セキュア スコアが表示される
image.png

セキュア スコアを向上させるには

[Microsoft セキュア スコア] の [おすすめの操作] にある項目をクリアすると、セキュア スコアを上げることができます。
image.png

なおこの項目は
Microsoft 365 E5 ライセンスを使用している検証環境の場合 73 項目
Microsoft 365 Business Basic ライセンスを使用している検証環境の場合 66 項目
ありました。※2023/8/22 時点

項目の内容はテナントによりますが、

  • 予定表の [外部共有] が使用できないことを確認する(Exchange Online)
  • 匿名ユーザーの会議への参加を制限する(Microsoft Teams)
  • [セルフ サービスによるパスワードのリセットが有効] が [すべて] に設定されていることを確認する(Azure Active Directory)
  • 全体管理者を複数指定する(Azure Active Directory)
    などの項目があります。

さいごに

セキュア スコアは、数値がとにかく高ければいい、というわけではありません。

セキュア スコアを上げることにより、組織のセキュリティを向上させることにつながります。
しかし、すべてが組織のニーズに合っているとは限りません。

例えば、前項で記載した

  • 予定表の [外部共有] が使用できないことを確認する(Exchange Online)
  • 匿名ユーザーの会議への参加を制限する(Microsoft Teams)

等を制限してしまうと、業務の特性上支障が出てしまうこともあるかと思います。
セキュア スコアを優先した結果、不便になったり他の運用を変える必要が出るかもしれません。

そういった場合、これら項目を実施することの影響をきちんと検討し、無理のない範囲でスコアの向上を目指していくことが重要です。

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