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【セキュリティ】多要素認証(MFA)の基礎と実務導入ポイント

Last updated at Posted at 2025-08-27

1. 多要素認証(MFA)とは

多要素認証(Multi-Factor Authentication: MFA)は、ユーザがシステムやサービスにログインする際に、異なる種類の認証要素を組み合わせて本人確認を行う仕組みです。
従来のID+パスワードだけでは不正アクセスに弱いため、MFAが広く推奨されています。


2. 認証要素の分類

種類 内容
知識要素(Something you know) ユーザが知っている情報 パスワード、PINコード、秘密の質問
所持要素(Something you have) ユーザが持っている物理的・電子的なもの スマホの認証アプリ、ICカード、セキュリティキー、 トークン、スマホに送られるワンタイムパスワード(OTP)
生体要素(Something you are) ユーザの身体的・行動的特徴 指紋認証、顔認証、声紋認証

⚠️ 同じカテゴリを組み合わせても「多要素認証」にはならない点に注意。
例:パスワード+秘密の質問(どちらも知識要素) → 強固だがMFAではない。


3. 実務における利用シーン

  • 金融機関:インターネットバンキングでの取引時、ワンタイムパスワードを利用
  • クラウドサービス(AWS, GCP, Azure, Microsoft 365 など):管理者アカウントはMFA必須
  • 企業システム:VPN接続時に、パスワード+スマホ認証アプリを組み合わせる
  • 一般ユーザサービス:GoogleやApple ID、LINEなどがMFAを提供(SMS認証や生体認証)

4. 実装・導入の流れ

  1. 要件整理
    • セキュリティレベル(金融/医療などは高強度が必要)
    • 利用者の利便性(スマホ必須か、ハードトークンを配布するか)
  2. 認証方式の選択
    • TOTP(Google Authenticatorなど)
    • SMS/メールコード
    • FIDO2/WebAuthn(パスワードレス)
    • ICカード+PIN
  3. システム実装・設定
    • Webサービス:OpenID Connect / OAuth 2.0 と連携
    • 社内システム:IdP(Azure AD, Okta, Keycloak など)でMFA強制設定
  4. ユーザ教育・運用ルール
    • 初期登録の手順(スマホアプリセットアップなど)
    • 紛失・故障時のバックアップ手段(予備コード、管理者リセット)

5. MFAの課題と対策

課題 内容 対策
利便性低下 毎回の認証で手間がかかる 「信頼できる端末」の仕組みや認証回数の最適化
コスト ハードトークンやICカードの導入コストが発生 スマホアプリ(TOTP)で代替
フィッシング 偽サイトにコードを入力してしまうリスク FIDO2/WebAuthnの導入で耐性強化

6. 図解


まとめ

  • 多要素認証は「異なる種類の認証要素」を組み合わせることでセキュリティを強化する仕組み
  • クラウドや金融をはじめ、今やMFAは標準的なセキュリティ対策
  • 課題(利便性・コスト・運用)を考慮しつつ、FIDO2などの新技術も活用するとよい
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