Tampermonkeyとは?
Tampermonkey は、ユーザースクリプト(UserScript) を管理・実行できるブラウザ拡張機能です。
簡単に言えば「自分好みにウェブページを改造するためのツール」です。
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対応ブラウザ: Chrome / Edge / Firefox / Safari / Opera
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利用言語: JavaScript
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主な用途: 広告ブロック、ページ改造、機能追加、自動化、字幕表示 など
主な機能
1. スクリプト注入
指定したURL(例: https://www.netflix.com/ )で自動的にスクリプトを実行。
→ 毎回コンソールを開いて貼り付ける必要がない。
2. スクリプト管理
インストール済みのスクリプトをGUIで管理(有効/無効化、削除、更新)。
オープンソースのスクリプト共有サイト GreasyFork からワンクリックで導入可能。
3. 安全なサンドボックス
スクリプトは隔離環境で実行され、他のスクリプトや元のサイトコードと衝突しにくい。
アクセス権限も明示されるのでセキュリティ管理が容易。
4. 拡張API(GM_* 系)
Tampermonkey 独自の API が利用可能:
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GM_addStyle() → カスタムCSSを適用
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GM_xmlhttpRequest() → クロスドメインリクエスト
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GM_setValue() / GM_getValue() → ローカルストレージ利用
5. 同期とバックアップ
Google Drive や Dropbox を利用してスクリプトと設定をクラウドに同期可能。
使い方
インストール
Chrome ウェブストア等で Tampermonkey をインストール
ブラウザ右上に黒いアイコンが追加される
新しいスクリプトを追加
「新しいスクリプトを追加」から以下のようにコードを記述:
// ==UserScript==
// @name Hello World
// @match https://www.google.com/*
// ==/UserScript==
alert("Hello, Google!");
👉 Google を開くと自動的にアラートが表示される。
ユースケース
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広告ブロック:動画サイトの冒頭広告を削除
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機能追加:B站やYouTubeに「ダウンロード」ボタンを追加
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自動化:フォーム入力の自動化、定期的なページ更新
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学習用途:Netflix に二重字幕を表示(言語学習用)
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デザイン変更:CSS を差し替えてサイトの配色をカスタマイズ
注意点
不明な出所のスクリプトをインストールすると、個人情報漏洩のリスクあり。
必ず 信頼できるソース(GreasyFork, GitHub 等) から導入すること。
まとめ
Tampermonkey は「ユーザー自身の手でウェブを進化させる」ための強力なツールです。
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ちょっとした便利機能を追加したい
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学習や作業効率を高めたい
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自分だけのカスタムウェブ体験を作りたい
そんなときに活躍します。