はじめに
iSCSIは使ったことがあるが、multipathdについては初めてなのでメモ
iSCSI(アイスカジー)
「Internet Small Computer Systems Interface」の略で、IPネットワークを介してSCSIプロトコルを転送する技術。
何をするもの?
- サーバーとストレージ(ディスク装置)をLAN経由でつなぐためのプロトコル。
- 通常、専用のFC(ファイバーチャネル)ではなく、イーサネット(TCP/IP)でストレージにアクセスできるようにする。
基本構成
- イニシエーター(Initiator):ストレージにアクセスするクライアント(通常はサーバー側)。
- ターゲット(Target):ストレージを提供する側(iSCSI対応のストレージ装置やターゲットソフト)。
何が便利?
- ファイバーチャネルのような高価な専用ハードが不要。
- 一般的なイーサネットを使って手軽にSAN環境が作れる。
multipathd(マルチパスデーモン)
-
multipathd
は、デバイスマルチパス(Multipath I/O)を管理するデーモン。 - iSCSIに限らず、ストレージデバイスへの複数経路を管理・制御するために使う。
何をするもの?
- 複数の経路(パス)で同じストレージにアクセスする環境で、冗長性やロードバランスを提供する。
- どこかの経路が故障しても、別の生きている経路に自動で切り替えてくれる。
- 性能を上げるために、複数のパスで負荷分散することもできる。
動作のイメージ
- 例えば、iSCSIストレージに2つのネットワーク経路を用意してあるとする。
- 片方のネットワークに障害が発生しても、
multipathd
が自動的に健全な経路に切り替えてくれる。 - 利用者側は何も気付かずにディスクを使い続けられる。
iSCSIとmultipathdの組み合わせ
- iSCSIで接続したストレージに対して、複数のIPアドレス/ネットワークパスを用意。
- それを
multipathd
で制御・監視し、障害時に切り替えや負荷分散を行う。 - SAN環境を冗長化・高可用化するのに必須の組み合わせ。
関連するコマンド/ファイル
iSCSI
-
iscsiadm
:iSCSIの接続設定・管理コマンド。 - 設定ファイル →
/etc/iscsi/initiatorname.iscsi
や/etc/iscsi/iscsid.conf
multipathd
-
multipath -ll
:現在のマルチパスデバイスとパス状態の確認。 - 設定ファイル →
/etc/multipath.conf
- デーモン制御 →
systemctl start/stop multipathd
さいごに
かんたんでしたね