【2025年06月版】メモリの available はあるんだけど buff/cache も空ける方法のメモ

はじめに

本来、OSにメモリの管理は任せるべきで介入する必要が殆どないと思う
けど、buff/cacheをできるかで空ける方法のメモ

たとえば、zabbixの監視のtriggerが古くて available を見てくれないときとかの一時的対処に

方法

$ sudo sync
$ sudo sysctl -w vm.drop_caches=3

サンプル

Ubuntuでのサンプルです。

$ free -h
               total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:            11Gi       1.5Gi       242Mi        42Mi       9.9Gi       9.8Gi
Swap:          3.8Gi       148Mi       3.7Gi
$ sudo sync
$ sudo sysctl -w vm.drop_caches=3
vm.drop_caches = 3
$ free -h
               total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:            11Gi       1.5Gi       9.8Gi        42Mi       395Mi       9.9Gi
Swap:          3.8Gi       148Mi       3.7Gi

解説

ページキャッシュ、dentry、inodeキャッシュの開放をコマンドで指示します。
これで、buff/cache は開放されます。

キャッシュ解放の注意点

• パフォーマンスの低下: キャッシュをクリアすると、システムやアプリケーションが再度ファイルにアクセスする際にディスクから読み込み直す必要があり、一時的に動作が遅くなる可能性があります。
• 一時的な効果: キャッシュはシステムを使っているうちに再び溜まっていきます。恒久的な対策ではありません。

drop_cachesの値

• 1: ページキャッシュのみを解放します。
• 2: dentry（ディレクトリ情報）とinode（ファイル情報）のキャッシュを解放します。
• 3: ページキャッシュ、dentry、inodeのすべてを解放します。 一般的には3が使われます。

さいごに

かんたんでしたね