概要
BusyBoxは単一バイナリでUNIX系の複数の基本コマンドを提供するソフトウェアです。
busybox-w32はそのWindows版です。
この記事ではMinGW-w64クロスコンパイラを使ってbusybox-w32をビルドする方法を説明します。
必要なソースコード
以下は2020年4月時点の最新のソースコードです。
- GitHubのbusybox-w32プロジェクトサイトから
- FRP-3445-g10e14d5eb
ビルド手順
MinGW-w64クロスコンパイラは${MINGW64DIR}
にインストールされているとします。
-
ソースコードを展開します。
ソースコードを展開して、Makefile
のあるディレクトリを${SRCDIR}
とします。 -
ソースコードとは別のディレクトリで以下を実行します。
for act in mingw64_defconfig all; do make -f "${SRCDIR}/Makefile" \ "KBUILD_SRC=${SRCDIR}" \ "CROSS_COMPILE=${MINGW64DIR}/bin/x86_64-w64-mingw32-" \ CONFIG_EXTRA_LDLIBS=pthread "${act}" done
細かくカスタマイズしたい場合はmingw64_defconfigの後にmenuconfigを実行します。