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【Rails】devise-i18nでscopedなビューを翻訳するワザ

Last updated at Posted at 2020-01-30

Devise を使えば、Rails アプリにユーザー登録・認証の機能を少ない工数で追加できる。筆者もよくお世話になっているgemの一つ。

Devise そのものには日本語などの翻訳は含まれていないが、devise-i18n gem を追加することで、翻訳が利用可能になる。

しかし、Devise で複数の scope(UserAdmin で分けるケースなど)を使っていると、devise-i18n で生成したビューはそのままでは translation missing になってしまう。これをうまく回避する。

translation missingの原因

たとえば、以下のコマンドでビューを生成して、

$ bin/rails g devise:i18n:views users

/users/sign_in などを見ると、以下のように(一部が)翻訳されていないことがわかる。

image.png

これは、devise-i18n で生成されるビューが、t の引数に相対指定をしているのが原因1

app/views/users/sessions/new.html.erb
<h2><%= t(".sign_in") %></h2><%# ←❗️こことか %>

<%= simple_form_for(resource, as: resource_name, url: session_path(resource_name)) do |f| %>
  <div class="form-inputs">
    <%= f.input :email, required: false, autofocus: true %>
    <%= f.input :password, required: false %>
    <%= f.input :remember_me, as: :boolean if devise_mapping.rememberable? %>
  </div>

  <div class="form-actions">
    <%= f.button :submit, t(".sign_in") %><%# ←❗️このあたり %>
  </div>
<% end %>

<%= render "users/shared/links" %>

これをなんとかしたい。

解決策

採れうる策は2つある。

  1. t の引数を、相対指定から絶対指定にすべて書き換える
  2. 翻訳の YAML に、当該のビューに対応するキーを追加して、その下に一通りの翻訳をコピーする

1.は書き換えるファイルが多く面倒だし、せっかく自動生成しているメリットをあまり生かせない。2.は単純にコピーすると二重管理になってしまって良くないが、YAML のアンカーとエイリアスを使えば回避できる。今回は2.の方法を使う。

※ YAML のアンカーとエイリアスについては、この記事などが詳しい: プログラマーのための YAML 入門 (初級編)

エイリアスで翻訳を共有

まず、以下のコマンドで翻訳ファイルを生成する。

$ bin/rails g devise:i18n:locale ja

config/locales/devise.views.ja.yml に翻訳ファイルが生成されるので、このファイルを以下のように変更する。

config/locales/devise.views.ja.yml
ja:
  activerecord:
    attributes:
      user:
        confirmation_sent_at: パスワード確認送信時刻

  # ...(略)...
  
    models:
      user: ユーザ
  devise: &devise # ←❗️①
    confirmations:
      confirmed: メールアドレスが確認できました。

  # ...(略)...

  users: *devise # ←❗️②
  admins: *devise # ← ❗️②

① まず、生成された翻訳ファイルの devise というキーに YAML のアンカーを設定する。アンカーは & 記号を使う。

  devise: &devise

② 次に、ファイルの末尾あたりに、スコープと同名のキー(例: User モデルなら usersAdmin なら admins)をそれぞれ作り、先程のアンカーをエイリアスで参照する。エイリアスは * 記号を使う。

  # インデントはdevise:と同じレベルに合わせる
  users: *devise
  admins: *devise

もしスコープが増えたら、同じようにキーとエイリアスを追加する。

これで、翻訳されるようになる:tada:

image.png

  1. たとえばこのケースであれば、ビューのファイルが位置するusers/sessions/ディレクトリを元に、users.sessions.sign_inというキーの翻訳を探しにいく。

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