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C言語Advent Calendar 2016

Day 4

マルチプラットフォーム対応したライブラリ Golang

Last updated at Posted at 2016-12-03

C言語 Advent Calendar 2016を書く人が少ないので、、
C言語に触っていたころを思い出して書いてみようと思いました。

ここから

昨年度の私はマルチプラットフォーム対応へ苦悩した挙句、

マルチプラットフォーム対応したライブラリを再開発するのはそろそろやめたい、と考えているあなた、jreのライブラリをlinkしてしまえばいいのでは...(震え声)
http://qiita.com/nothingcosmos/items/935cd0b9d62ef01ddddc

などとつぶやいていましたが、身近なところに
便利なマルチプラットフォーム対応したライブラリが存在することに気づきました。
そう、みんな大好き、Golangである。

Golangの資産をshared library化するc-shared

c-sharedとは、GolangをC言語向けのshared libraryとしてビルドするモードです。
Golangの資産をCから利用できるって最高だと思いませんか。

c-sharedに関してはこちらの記事を参考にしました。
試す場合はLinuxやMac環境を推奨します。

Golangのcgo周りには暗黙の了解とかが多くて、
その暗黙の了解に反すると意味不明なエラーメッセージで煙にまかれてしまうことが多い
です。

上述のリンク先でも説明されていますが、重要な点は以下の4点です。※ 抜粋

  • パッケージは main でないと生成できない。
  • main関数は実行されないが宣言する必要がある。
  • エクスポートしたい関数にコメントで「//export funcname をつける。」(cgoと同じ)
  • init は ライブラリロード時に実行される
main.go

package main

import (
  "C"
  "fmt"
  "io/ioutil"
  "net/http"
  )

//export request
func request(url string) ([]byte, error) {
  resp, err := http.Get(url)
  //error握り潰し、だめ、ぜったい
  if (err != nil) {
    return nil, err
  }
  defer resp.Body.Close()
  return ioutil.ReadAll(resp.Body)
}

func init() {
  fmt.Println("Loaded!!")
}

func main() {
}

build方法(Linux(x64)で試してます)

example

$ time go build -buildmode=c-shared -o libgo.so main.go
real  0m6.494s
user  0m9.264s
sys 0m1.432s

-rw-rw-r-- 1 elise elise    1393 12月  4 00:47 libgo.h
-rw-rw-r-- 1 elise elise 6406448 12月  4 00:47 libgo.so

結構時間かかります、さすがnetライブラリ、サイズ6MBだよ

生成された関数を確認してみます。libgo.hを参照

libgo.h

/* Return type for request */
struct request_return {
  GoSlice r0;
  GoInterface r1;
};

extern struct request_return request(GoString p0);

typedef struct { const char *p; GoInt n; } GoString;
typedef struct { void *data; GoInt len; GoInt cap; } GoSlice;
typedef GoInt64 GoInt;

//exportでコメントしたGoの関数がexportされています。
また、Goで生成されるcgoのboilerplateは非常に興味深いです、
特にstructをreturnするあたり、しかしここでは割愛。
Golangのerrorってinterface{}で困ってしまいます。
どうしようこれ、error codeに変換するhelper書かないとだめかなー?

CからGoのライブラリを呼び出してみる

goのソースとCのソースを同居させると、
golangでbuildした際にCのソースコードまでcgoの対象だと勘違いして読みに行ってしまうようなので、
Cのソースコードはディレクトリを分けて書いてみました。

C/main.c
#include "libgo.h"
#include <stdio.h>
#include <string.h>

int main(int argc, char* argv[]) {
  GoString arg = {argv[1], strlen(argv[1])};
  struct request_return ret = request(arg);
  printf("%lld,%s\n", ret.r0.len, (char*)ret.r0.data);
  return 0;
}
ビルドと実行例
$ ls
C  libgo.h  libgo.so  main.go
$ cd C
$ clang main.c -lgo -L.. -I..
$ export LD_LIBRARY_PATH=..
$ export GODEBUG=cgocheck=0 #良い子は真似しちゃいけない
$ a.out http://example.com

GODEBUG=cgocheck=0ではGoのポインタの保護チェックをスキップしています。
上記コードはGoで確保されたメモリをポインタでそのまま指しちゃってますので、
GCされたらinvalid pointerになる可能性があります。

実行結果
Loaded!!
1270,<!doctype html>
<html>
<head>
    <title>Example Domain</title>
    ...

まとめ

ここまで書いたが、Windowsではbuildmode=c-sharedが動かず、
c-archiveモードしかサポートしていないようなので、
もうひと工夫必要である。。
http://mattn.kaoriya.net/software/lang/go/20160405114638.htm

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