はじめに
Meteor Advent Calendar 2015 2日目の記事です!
この記事を読むと、Meteorが標準で用意している無料ホスティング環境meteor.com
にデプロイする方法、アプリのログを見る方法、デプロイしたアプリを削除する方法がわかるようになります!
meteor.com
関連コマンド早見表
# <APP_NAME>.meteor.comにデプロイする
meteor deploy <APP_NAME>.meteor.com
# デプロイしたアプリのログを表示する
meteor logs <APP_NAME>.meteor.com
# デプロイ済みのアプリ(サイト)一覧を表示する
meteor list-sites
# デプロイしたアプリを削除する
meteor deploy --delete <APP_NAME>.meteor.com
# 他のユーザーに指定のアプリの操作権限を与える
meteor authorized <APP_NAME>.meteor.com --add <USERNAME>
# 他のユーザーの指定のアプリの操作権限を削除する
meteor authorized <APP_NAME>.meteor.com --remove <USERNAME>
# 指定のアプリの権限を持つユーザー一覧を表示する
meteor authorized <APP_NAME>.meteor.com [--list]
# 現在ログイン中のMeteor Developer Accountを表示する
meteor whoami
# デプロイに使用するMeteor Developer Accountを変更する
meteor logout
meteor login
Meteorについて
ご存じない方のために簡単に説明すると、MeteorはクライアントとサーバーのコードをJavaScriptだけで記述できる、フルスタックなJavaScript Webアプリケーションフレームワークです。
Meteorはクライアントとサーバーで共通のコードが使用できる仕組みがあり、DRYなコードが書けるため、すばやくWebアプリを開発することができます。詳しくは、以下の記事をご参照ください。
無料ホスティング環境 meteor.com
Meteorには無料のホスティング環境が用意されており、自前でサーバーを用意しなくても、1コマンド叩くだけでMeteorアプリをデプロイし、インターネット上に公開することができます。
この記事では、Meteorをインストールすると、すぐ使用できるmeteor.com
関連のコマンドについて紹介します。
meteor.com 関連コマンド
<APP_NAME>.meteor.com
にデプロイする
meteor deploy <APP_NAME>.meteor.com
meteor deploy
は無料のホスティング環境meteor.com
にアプリケーションをデプロイするコマンドです。
<APP_NAME>
の部分はアプリ名で、 デプロイ時に自由に決めることができます。
<APP_NAME>
はユニークな文字列で、他のアプリですでに同じものが使われている場合は、別の文字列を指定して下さい。使用できる文字は英数字とハイフン(-
)です。それからDNSサブドメインの制約に従います。
$ meteor create example-todos-app --example todos
$ cd example-todos-app
$ meteor deploy example-todos-1234.meteor.com
はじめてデプロイすると、メールアドレスとユーザー名、パスワードの入力が求められます。入力するとMeteor Developer Accountが作成されます(アカウントのメールアドレスやパスワードなどを変更する場合はこちらから)。
デプロイが完了すると、http://<APP_NAME>.meteor.com
でアクセスできるようになります。
また、SSLにも対応しており、https://<APP_NAME>.meteor.com
のように、http
-> https
に変えるだけでSSLが有効になります。
デプロイしたアプリのログを表示する
meteor logs <APP_NAME>.meteor.com
meteor.comのサーバーには直接ログインすることはできません。
アプリのログを表示するには、meteor logs
を使用します。
$ meteor logs example-todos-1234.meteor.com
# ...(省略)...
[Wed Dec 02 2015 06:01:48 GMT+0000 (UTC)] INFO STATUS running -> waiting
[Wed Dec 02 2015 06:01:48 GMT+0000 (UTC)] ERROR Application crashed with code: 8
[Wed Dec 02 2015 06:04:43 GMT+0000 (UTC)] INFO STATUS killed -> sleeping
[Wed Dec 02 2015 06:04:43 GMT+0000 (UTC)] INFO STATUS waiting -> killed
エラーってました
デプロイ済みのアプリ(サイト)一覧を表示する
meteor list-sites
これまでデプロイしたアプリ(サイト)の一覧が表示されます。
$ meteor list-sites
example-todos-1234.meteor.com
example-app-foobar.meteor.com
example-localmart-555.meteor.com
デプロイ済みの不要なアプリを削除する
meteor deploy --delete <APP_NAME>.meteor.com
meteor.comに間違えてデプロイしてしまったり、今は使用していないアプリがある場合は、このコマンドでアプリを削除しましょう。
$ meteor deploy --delete example-todos-1234.meteor.com
複数ユーザーで<APP_NAME>.meteor.com
を管理する
meteor authorized <APP_NAME>.meteor.com --add <USERNAME>
meteor authorized
は権限管理のコマンドです。
--add
オプションで別のユーザーにアプリの操作権限を与えます。
$ meteor authorized example-todos-1234.meteor.com --add taro
逆に、権限を無くしたい場合は--remove
オプションを指定します。
$ meteor authorized example-todos-1234.meteor.com --remove taro
どのユーザーに権限を与えているのかを確認するには、--list
オプションを指定します。
なお、オプションを省略すると、--list
の動作になります。
$ meteor authorized example-todos-1234.meteor.com --list
nobutakaoshiro
taro
デプロイユーザーの変更
meteor.comへのデプロイには、Meteor Developer Accountを用います。
現在ログイン中のユーザー名を表示するには、以下のコマンドを実行します。
meteor whoami
また、ログインユーザーを変更するには、次のコマンドを実行します。
meteor logout
meteor login
meteor.com を使用する際の注意点
無料ホスティング環境のmeteor.com
は、一定期間アクセスが無いとリセットされます。
そのため、あくまで重要なデータは置かないようにしましょう。
本番環境としては、Meteor Developer Group が運用している Meteor Galaxy というサービスを使用するか、自前のサーバーにMeteorアプリケーションをデプロイすることをおすすめします。
おわりに
今回はじめてAdvent Calendarというものにチャレンジしてみました。
思っていたよりも時間がかかってしまったので、後半は結構適当です。。
余裕があれば他の日も記事を書いてみたいと思います
Meteor Advent Calendar 3日目は@hkwidさんの「Meteorのセキュリティについて」です!
それでは、よいMeteorライフを!