Ruby のバージョン管理( 使い分け )には rbenv を使うのが、定番のようですが、
基本的に、最新のものしか使わないのであれば、Homebrew でインストールして、管理してしまうというのもアリなのではないでしょうか?
仮に、特定のバージョンの Ruby 環境が必要になった場合には、Docker を利用するのがオススメです。
Docker さえ使いこなせれば、どんな環境でも必要に応じて使い分けられますからね。
% docker run --rm ruby:2.7.8 ruby --version
ruby 2.7.8p225 (2023-03-30 revision 1f4d455848) [aarch64-linux]
ちなみに、M2 MacBook Pro1 にプリインストールされていた Ruby のバージョンは、以下の通り。
% ruby --version
ruby 2.6.10p210 (2022-04-12 revision 67958) [universal.arm64e-darwin22]
次の PATH にあるようなので、一応、覚えておきましょう。
% which ruby
/usr/bin/ruby
もしかすると、何らかのエラーを解決するために、デフォルトのものを使うように気を遣わなければならない場合などもあるかもしれません。
というわけで、次の記事で「 最新の Git を Mac にインストール 」した時と同様に、
次のコマンドを実行して、インストールしておけば、
% brew install ruby
以後、バージョンを上げる際には、次のようなコマンドを実行するだけで、簡単にアップグレードできます。
% brew upgrade ruby
Homebrew のインストールについては、公式サイトを参照してください。
今回、利用した Homebrew のバージョンは、以下の通りです。
% brew --version
Homebrew 4.0.16
Homebrew/homebrew-core (git revision 15bc37bb1ce; last commit 2023-02-17)
Homebrew/homebrew-cask (git revision b17568b22a; last commit 2023-02-17)
ちなみに、次のコマンドを実行すれば、Homebrew 自体をアップデートできます。
% brew update
インストールを実行した時の出力にもある通り、次のコマンドを実行するなどして、PATH を通すこともお忘れなく。
% echo 'export PATH="/opt/homebrew/opt/ruby/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
これで、ターミナルを再起動するか、新しいウィンドウを開くか、あるいは、次のコマンドを実行するなどして、設定を更新すれば、
% source ~/.zshrc
新しいバージョンの Ruby が、利用できるようになっているはずです。
% ruby --version
ruby 3.2.2 (2023-03-30 revision e51014f9c0) [arm64-darwin22]
インストール時の出力には、以下のような( コンパイラ向けの )設定についても書かれていたので、念の為、ここにメモしておきます。
For compilers to find ruby you may need to set:
export LDFLAGS="-L/opt/homebrew/opt/ruby/lib"
export CPPFLAGS="-I/opt/homebrew/opt/ruby/include"
-
MacBook Pro (14-inch, 2023)・macOS Ventura 13.3.1 ↩