はじめに
リモートワーク環境下では、出社しているときよりもチャットツールの利用が増え、どうしてもリアルなコミュニケーションが取りにくくなりがちです。
そのため、ボイスチャットに積極的に繋ぐような環境を作ったり、ビデオ会議でカメラ ON にするなど、普段の会話をできるだけリアルに近づけようとしている方も多いかと思います。
一方で、チャットツールにおける会話の仕方をリアルにしていくアプローチもあります。
ここでは、私が Slack (チャットツール) において意識していることをご紹介します。
プラクティス
句読点の数を変える
飲み会中止なんですね。わかりました。
日本語的に正しく書くとこうなるんですが、これだと怒っていると誤解されることもあるようで。
誤解されるのが怖いときは、句読点の数を変えましょう。
飲み会中止なんですねわかりました。。。
句点を増やすことでトホホ感(嘆き悲しむ様子)を表現できます。また、飲み会が中止であることを復唱する相づちも堅くならないよう、句読点を完全に省略して「わかりました」とくっつけました。
「飲み会中止なんですね、、、」でもいいのですが、3 連続句読点を続けて使うと日本語としての味わいが薄れてしまうため、ここは意地でも異なる表記を使いましょう。
こんな書き方もあると思います。
飲み会中止なんですね、わ、わ、わかりました
「わかりました」の「わ」を繰り返して詰まらせることで、飲み会が突然中止になったという事実を受け入れられないでいる様子を表現しています。
絵文字を使う
これは人によって意見が分かれますが、柔らかい雰囲気の会社であれば受け入れられるかもしれません。
例 1: 那須塩原に出張に行く場合
今度の那須塩原の出張の件だけど、
これでも全然いいんですが、ナスと塩と薔薇は絵文字が用意されているので、はじめに那須塩原の出張であることを端的に表す見出しを付けましょう。
いかがでしょうか?見出しを読んだだけで那須塩原に新幹線で行くというのが一目でわかり、出張のことだとすぐに連想できます。
例 2: 山本さんに連絡する場合
@やまもとさん
Slack ではメンションを使えばいいのでは、、と思いつつ、ひらがなで宛名を書くという風潮も一部で広がっていたりします。絵文字を最大限に使うとこうなります。
「山」「本」「Sun(さん)」をひとつずつ絵文字で表現します。
とてもユーモアになりましたね。
例 3: 語尾を絵文字に変換する
書類の提出は明後日でもよいでしょうか?明日は出張が入っておりますので・・・
「入っておりますので」は「入っておりますし」と読めますので、以下のようにも書けます。
「すし」を絵文字で置き換えました。おじさんっぽくなりましたね。
寿司のあとの「・・・」をそのままにすると、絵文字が文中で使われていると判断されてさらにおじさんっぽくなってしまうので、一度絵文字を使い始めたら文末まですべて絵文字を使い続けるようにしましょう。
解読不能になる心配はないです。よほどとんちんかんなことでない限り、相手は「明日は出張が入っており」までで思い出してくれます。
相づちを打つ
チャットだと忘れがちですが、
うーん・・・
や
えーと、
などの相づちもしっかり打ち込むことで、会話のリアルさをキープすることができます。
絵文字だけで返信する
これは相づちや表情の表現にとても有効です。Slack では絵文字だけを投稿すると大きく表示されます(設定を無効にしている場合を除く)。
考えていて苦戦している場合、その間に全く連絡しないと相手が不安になりますので、苦戦している様子を投稿してあげましょう。
分からない場合はこんな感じです。
ちなみに現職では「わからない」絵文字単体の投稿を「強めのわからない」と揶揄するのが流行っています。
注意
フォーマルな場ではこれらプラクティスはおすすめできません。もう少し丁寧な表現が必要かもしれません。
チャットツールをメールの延長として使っているだけ、という人も中にはいます。あえてチャットツールを使う理由がないのであれば、チャットツールではなく普通のメールに CC をたくさん入れて会話することも検討しましょう。その方がフォーマルさを維持できますし、経費の削減にもつながります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。チャットツールで絵文字を使うのは、リモートワークにおけるミスコミュニケーションを減らすだけでなく社員の雰囲気にも影響をもたらすかもしれません。よろしければ実践してみてください。