マイナンバーカードで手続きをする際にパスワードは全部で 4 種類ありますが、これらをすべて覚えるのは大変です。
- 署名用電子証明書の暗証番号 (アルファベット大文字・数字で 6 文字以上 16 文字以下)
- 利用者証明用電子証明用の暗証番号 (数字 4 桁)
- 住民基本台帳用の暗証番号 (数字 4 桁)
- 券面事項入力補助用の暗証番号 (数字 4 桁)
役所ではパスワードを控えるための用紙が提供されますが、エンジニアとしては(エンジニアでなくても)パスワードを紙に控えておくことはちょっと気が引けます。
ならば、これらのパスワードを Google アカウントで管理してしまえばいいのではないかと。
Google で何かのサービスにログインしたとき、パスワードを保存するダイアログが表示されることを利用します。
LastPass や 1Password など、パスワード管理用のサービスもありますが、大半が有料サービスで、月額で料金がかかってしまうので今回はスキップします。
用意するもの
- PC
- Google Chrome
- エディタ
- POST リクエストが送信できるサーバー
- Apache 等でなくても PHP, Python 等で簡易的に立ち上げるサーバーで問題ありません
手順
ここでは PHP のビルトイン Web サーバーを利用する方法をご紹介します。
HTML を用意する
index.html
を作成します。
<meta content="text/html;charset=utf-8" http-equiv="Content-Type">
<meta content="utf-8" http-equiv="encoding">
<form action="/" method="post">
<label for="input-name">パスワードの項目名</label>
<input id="input-name" type="text" name="name" autocomplete="off"><br>
<label for="input-password">パスワードの値</label>
<input id="input-password" type="password" name="password"><br>
<input type="submit" value="保存">
</form>
好きなドメイン名を決めて hosts ファイルに記載する
ここでは、マイナンバー関連であることがわかるように mynumber.example.com
とします。
hosts ファイルに次の 1 行を記載します。
127.0.0.1 mynumber.example.com
サーバーを立ち上げてブラウザでアクセスする
サーバーを立ち上げます。
php -S mynumber.example.com:80
ブラウザで http://mynumber.example.com
にアクセスします。
パスワードを保存する
項目名と値を入力し、「保存」ボタンをクリックします。
こういったダイアログが出てきたら、「保存」をクリックします。
出てこない場合は、アドレスバーの右側にある鍵マークをクリックすると出てきます。
保存されたパスワードを確認する
ブラウザで chrome://settings/passwords
を開きます。
画面右上の「パスワードを検索」の欄に mynumber
と入力し、
先ほど保存したパスワードが表示されていれば成功です!
・・・ていうか「追加」ボタンあるし。知らなかった。
まとめ
今回ご紹介した方法は、実際に試していただいても構いませんが、あくまで読み物として楽しんでいただき、実際にパスワードを保存するのであれば以下の 2 ステップがおすすめです。
- ブラウザで
chrome://settings/passwords
を開く - 追加ボタンを押し、以下の内容で登録する
- サイト:
mynumber.example.com
(実在するサイトと被らないようにするのがポイント) - ユーザー名: ○○用
- パスワード: (パスワード)
- サイト: