概要
テーマ : NNの構造探索
スライドリンク : 追記予定
発表者 : ヘンリー
題名 : Weight Agnostic Neural Networks
Paperリンク : https://arxiv.org/abs/1906.04358
新規性 : 重みを学習しなくても、タスク(MNISTの分類など)を解けるNNの構造を、Evolution Strategyの一種(NEAT)で見つけた
着想
NNは学習を通じて重みを最適化するが、動物は生まれながらに(つまり学習せずに)敵を認識したり、泳いだりする能力を持っている。つまり「良い構造のNN」があれば重みはテキトーでもタスクが解けるのではないか?
実験の流れ
1:適当な特徴量を使って第一世代のmininal networkを何種類か作る
2:NNの全ての重みを{-2, -1, -0.5, 0.5, 1, 2}の6種のどれかにしてタスクを解く
3:6種それぞれの重みを用いた場合のパフォーマンスの良さ(平均、最大)と構造の簡潔さなどを元に(ヒューリスティックに)ランク付けする
4:ランク上位のNN構造を元に次世代のNN構造を作る(ノード間に活性化を入れたり、結合したり)
5:2~4を繰り返す
タスク
1:CartPoleSwingUp(強化学習の倒立振子)
2:BipedalWalker-v2(強化学習の二足歩行)
3:CarRacing-v0(強化学習の自動運転)
4:MNIST
結果
{-2, -1, -0.5, 0.5, 1, 2}の中で、最も良いパフォーマンスを出した際の重み1種類を、最終的にできたNN構造の全ての重みとして用いると、学習をしなくてもある程度のパフォーマンスが出せた
今後の展望
どうにかして探索空間を狭め、計算コストを抑えたい
参考リンク
解説:https://ai.googleblog.com/2019/08/exploring-weight-agnostic-neural.html
解説:https://weightagnostic.github.io/
実装:https://github.com/google/brain-tokyo-workshop/tree/master/WANNRelease