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Azure 東日本リージョンでGPT-4を新規で使えるようにする裏技

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はじめに

2024年4月6日時点の情報の記事ですが、掲題のように東日本リージョンでGPT-4を新規で使える方法があることがわかりました。この情報は、当面の間、おそらく汎用的に使える情報だと思いますので、共有したいと思います。

前提

最低限、AzureのEntra IDテナントはあるものとします。
所有するEntra IDテナント上で、新しくサブスクリプションを作り、そのサブスクリプション内で新たにAzure OpenAI Service(以下AOAI)のリソースを、タイトルにあるように東日本リージョンにて作り、GPT-4を使用したいと考えたとします。

そもそも何が問題なのか?

上記の前提で新たに東日本リージョンでGPT-4系のモデルをAzure OpenAI Studioからデプロイしようとすると以下のように使用可能なクォータがないと言われデプロイできない状態になります・・・

とまあ、上記のような状態なので、まずは現状、どうなっているかを確認するために公式ドキュメント(2024年4月6日時点)を読みますと、全体としては以下の状況となっている模様です。

中段にjapaneastの行があるので、そこに着目しますと、どうやらgpt-4の0613バージョンとgpt-4v-previewとgpt-4-32kの0613バージョンの3つに☑があり、現時点ではその3つのGPT-4が使える(デプロイできる)ように読めます。
しかし、現状の自分のAOAI上では十分なクォータがないことでこれらのGPT-4モデルが使えないらしいと推測されます。

じゃあどうやったら東日本リージョンでGPT-4が使えるようになるの?

当たり前ではありますが、こういう疑問が湧いてきちゃいます。
公式ドキュメントをくまなく探しても、結論よく分からなかったです。(ちゃんと読み解けば求めている情報は書いてありそうですが、国語力と根気が正直けっこう必要なドキュメントですよね・・・)

ということで、クォータらしきものを増やせばどうにかなると考えて、
Azure OpenAI Studioを適当に探索してみますと、管理メニューのクォータという箇所をクリックしますと、
以下のようなページに遷移します。

このページの、
Tokens Per Minute (thousands) - GPT-4-Turbo-V
という行にある、クォータの要求というリンク箇所を押しますと、Azure OpenAI Service: Request for Quota Increase
というフォームに飛ばされます。

そして、英語なので適宜翻訳にかけていただきながら、この謎のフォームに必要な項目を適宜埋めて、申請を出しますと、うまくいけば数日以内に返信があります。
Microsoft側で申請が承認されますと、クォータ増加されたという承認連絡が返ってくるはずです。
(個人情報などがふいに写って事故りそうなので、その様子の画像やフォーム記入例などは割愛させていただきます。)

ということで、またAzure OpenAI Studioに戻り、再度GPT-4のデプロイに再挑戦してみてください。
以下のように、先程とは打って変わって、上の表で☑がついていたGPT-4のバージョンがデプロイできるようになっているはずです。

いつまでこの方法が使えるかは不明ですが、当面、モデルバージョンが移り変わったとしても応用を効かせれば長く使えそうな裏技となります。

最後まで読んでいただきありがとうございます!もし役に立ちましたらをお願いします!

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