色んなところでやりそうな作業なので記録。著者の都合と気分で更新する予定。
- 2019.05.15 不要な情報を削除&整理
概要
- ターミナル&シェル
- エディタ
- Python環境
- (ついでにgitとか)
を仕事や勉強で使うWindows機に手っ取り早く揃えたいので、
パッケージ化されているものをインストールして組み合わせつつ少々弄る。
前提
- Windows10(64ビット)
- gnupack_devel-13.06-2015.11.08
- Anaconda3-5.1.0-Windows-x86_64(Python 3.6)
導入 - gnupack と Anaconda
gnupack
Emacs(エディタ)とCygwin(ターミナル&シェル環境)とgvim(宗教的配慮)等が入ったパッケージ。
個人的に良いところを挙げるなら以下のような感じ。
- 全般:日本語環境・マニュアル・文字コード対策がだいたい整っている。
- Emacs:外観・フォント等も含めてほぼそのまま使える状態に設定されている。
- Cygwin:特にない。Cygwin自体が便利。
Anaconda
Python+特定界隈がよく使うパッケージ群。
自分はnumpy, matplotlib, scipy辺りをちょくちょく使うが、この辺が最初から入っている。
Pythonのライブラリは1個ずつ入れると結構メンドイので助かる。
作業
gnupackインストール
インストールというか、ダウンロード&展開。
公式サイトからダウンロードする。
以下の2種類があるが、gitが欲しいのでここではdevel(開発者向け?)を選ぶ。
- basic - 基本
- devel - git/svnとかgccとかpython(今回は不要)とかが追加されている
インストーラを起動すると置き場所を聞かれるので、ファイルを展開する。
日本語名フォルダの下とかは避けた方が無難。
プロンプト設定
Cygwinのgnupack初期設定のプロンプトがあまり好きでないので、~/.bashrc
を少し修正する。
# コマンドプロンプト
export PS1
PS1="\$(
echo -ne \"\[\e[0;32m\][\u@\h]\[\e[0;0m\]\"
echo -ne \"\W% \"
)"
# 以下初期設定、コメントアウト
# export PS1 PS2
# case $TERM in
# xterm*|emacs)
(中略)
# esac
# Host: MY-PC | Time: 2018-05-06 xx:xx:xx | User: noriben
# Path: /desktop
# #
[noriben@MY-PC]desktop%
apt-cyg差し替え
公式版は更新終了しているのでFork版をダウンロードしてくる。
ファイルapt-cyg
でgnupack_***-***/app/script
以下にあるものを置き換える。
Fork版は色々1乱立しているらしいが、上記のものが無難そう。
apt-cygプロキシ設定
学校とか会社とかだと、プロキシ設定しないとmirrorへの接続中に止まる。
pipとかだと--proxy URL:ポート番号
みたいにオプションを付ける。
apt-cygは上手く行かない場合があり、だいたい以下のwgetの設定で解決する。
/etc/wgetrc
を直接編集するか、~/.wgetrc
にコピーして以下の項目を修正する。
# You can set the default proxies for Wget to use for http, https, and ftp.
# They will override the value in the environment.
https_proxy = URL:ポート番号
http_proxy = URL:ポート番号
ftp_proxy = URL:ポート番号
tmux(お好み、未解決)
tmuxが便利なので使いたいが、そのまま実行すると動かない。
[noriben@MY-PC]desktop% tmux
can't create socket: Permission denied
/tmp/tmux-{UID}
のパーミッションを700に変えるのもグループを変えるのも上手く行かず、
結局/var/tmp
以下にディレクトリを置く設定に変えたら動く模様。
export $TMUX_TMPDIR=/var/tmp/tmux
...と思ったのだが、これが実行こそすれど息をしない。
[noriben@MY-PC]~% tmux
[noriben@MY-PC]~% tmux -V
[noriben@MY-PC]~% tmux -v
他のPC(Win7, Win10)だと動いたので、手元で何かやらかしただけかも?
Cygwin/x(お好み)
sshで開発用のサーバ等に入ってGUI作業をするのに使う。
ここで必要な作業はxinitのインストールのみ。
[noriben@MY-PC]~% apt-cyg install xinit
念のためxclock等で動作確認しておく。
[noriben@MY-PC]~% ssh -Y [適当なサーバ]
[noriben@MY-PC]~% xclock
Anacondaインストール
ダウンロードページからインストーラを落としてきて実行する。
推奨設定から変更が必要な項目は特に見当たらなかった。
gnupack_***-***/home
直下の.bashrc
に以下を追記する。
# Anaconda
PATH=:/c/Users/noriben/Anaconda3:$PATH
PATH=/c/Users/noriben/Anaconda3/Scripts:$PATH
PATH=/c/Users/noriben/Anaconda3/Library/bin:$PATH
export PATH
gnupack-develを選んでいた場合、Cygwinに元々入っているpythonを追い出す形になることに注意。
よく触るものだと、pythonはAnaconda
、pip, conda, easy_installなどはAnaconda/Scripts
に入っている。
Anaconda/Library/bin
は省いても良い?
注意
対話モードでいくつか使用上の問題あり。
-
python
で起動しない(Minttyの仕様のせい、-i
を付ければ起動) - 矢印(
C-p
等含)が文字入力になる
まとめ
基本的にはインストール+設定ファイルいくつかの修正で動く。
+αで必要な個人設定を各自で実施・管理する。