こんにちわ、 のりじ です。
デスクトップフロー(RPA)とクラウドフロー(DPA)を繋いで利用したい場合、個人的に色々引っかかったので備忘録的な記事です。
ちなみに、「Microsoft Power AutomateはRPAツール」と記載されたりしますが、これは厳密にいうと間違いです。
Microsoft Power Autoamteは、DPA機能の「デスクトップフロー(Power Automate)」とRPA機能の「クラウドフロー(Power Autoamte for desktop)」両方の機能を持つ「プロセスオートメーション」というのを覚えていただけると嬉しいです!
1. クラウドフロー(DPA)からデスクトップフロー(RPA)を呼び出す方法の変更
デスクトップフロー(Power Automate for desktop)の前進である「UIフロー
のときから、オンプレミスデータゲートウェイで接続する方法があります。
私もこれまではこの方法でやっていたのですが、以下の告知が公式Docsに出ました。
オンプレミスデータゲートウェイで接続する方法は6月30日で廃止になるので「コンピューター管理」に切り替えるように、とのこと。
というわけで今後は「コンピューターの管理」を利用しましょう。
2. 「コンピューターの管理」を利用するときの注意点
「コンピューターの管理」を利用する方法ですが、まずは 有人(アテンド)RPA付きのユーザーごとのプレミアム プラン を所有していることが条件になります。
このあと、古いバージョンのPower Automate for desktopを使用している場合は、最新版にアップデートする必要があります。(Power Automate 2.8.73.21119 以降のバージョンでのみ使用できるため)
公式Docsに最新版への誘導URLがあるので参考にしてください。
2-1. 利用したいPCのOSのエディションをチェック
Windows10もしくはWindows11を利用していれば、Power Automate for desktopの最新版をアップデートするだけで利用できるのですが…ここでポイントになるのが、OSのエディションです。
「Win10 Home」および「Win11 Home」は、最新版のインストーラーを実行しても赤枠内の項目(ランタイムアプリのインストール)が表示されません。
つまり、有人(アテンド)RPA付きのユーザーごとのプレミアム プランを取得しても「コンピューターの管理」が利用できないので注意してください。
Windows11であれば、[設定] -> [システム] -> [バージョン]でOSのエディションが確認できます。
私は最近購入したPCでこれを試そうとして「なんでランタイムアプリがインストールできないんだろう?」と思ったら原因がOSのエディションでした…。(Win11 Home)
2-2. Power Autoamte for desktop(RPAのみ)を利用する場合
ちなみにPower Autoamte for desktop(RPAのみ)を利用する場合は、以下の要件を最低満たしていればPCで利用できます。
- Power Automate にサインインするための Microsoft 職場または学校アカウント
- システム要件:
Windows 10 Home、Windows 10 Pro、Windows 10 Enterprise、Windows 11 Home、Windows 11 Pro、Windows 11 Enterprise、Windows Server 2016、Windows Server 2019 または Windows Server 2022 を実行するデバイス
※ARM デバイスはサポートされていません。
その他細かい「システム要件」についてはDocsを確認してください。
このように、クラウドフローとつながず、RPA機能の「Power Autoamte for desktopのみ」を使いたい場合は「Win10 Home」および「Win11 Home」でも利用できます。
クラウドフローと連携して利用したい場合は気をつけてみてください。
3. 最後に
既にデスクトップフロー(Power Autoamte for desktop)をバリバリに使ってる方たちは当たり前の情報だと思うのですが、自分的に地味にハマったので・・・。
新しいWindowsマシンを購入するときはOSのエディションも気にしましょうね(泣)