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[Power Automate]クラウドフローとデスクトップフローの接続ができない原因かも?「デスクトップマシンの登録に関するテナントの制限」

Last updated at Posted at 2024-07-15

こんにちわ、 のりじ です。

Powe Automateのクラウドフローからコネクタでデスクトップフローを呼び出すことが可能です。
この仕組みを作成する場合、「Power Automateコンピューターランタイム」で「コンピューターの設定」が必要ですが、「環境」が選択できず個人的にハマったのでメモ。

1. 「コンピューターの設定」で「環境」が選択できない!?

クラウドフローとデスクトップフローを連携して利用する場合、OSのバージョンとライセンスに問題がなければ利用可能です。

PAD20240715-1.jpg

クラウドフロー側で「接続」を何度設定してもうまくいかなかったので、一応デスクトップフロー側(Power Automateコンピューターランタイム)も確認してみることに。
すると「環境」が選択できず、上図のような表示が出ました。

2. Power Automate デスクトップマシンの登録に関するテナントの制限

公式ドキュメントを確認してみると、以下の記載が。

デスクトップ用 Power Automate バージョン 2.24 以降では、次の管理者特権が必要です。
- マシンが登録されているテナントを変更する。
- AAD 参加済みマシンを AAD 参加済みテナントとは異なるテナントに登録する。

・・・はい、個人PCを放置しすぎました🫠
というわけで、「管理者特権」を設定していきます。

3. 特定のテナントを許可する

公式ドキュメントには色々なパターンが記載されていますが、「登録テナント許可リスト」の対応で大丈夫かと思います。マシンは常に許可リスト内のテナントへの登録を許可し、他のテナントへの登録を拒否する、というものです。

3-1. レジストリ エディターを実行する

PAD20240715-2-1.jpg

「検索」に「レジストリ」と入力し、レジストリエディターを開きます。

PAD20240715-2-2a.jpg

以下の内容をたどっていき、最終的に右側に「Registration」の中身が表示されている状態にします。

Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\Power Automate Desktop\Registration

3-2. 新しい文字列を追加する

PAD20240715-2-3.jpg

上部メニューの「編集」→「新規(N)」→「文字列値(S)」をクリックします。
名前は「AllowedRegistrationTenants」に変更します。

3-3. テナントIDを入力する

PAD20240715-2.jpg

「値のデータ化」の部分に、マシンが登録を許可する必要があるテナントIDを入力します。
テナントIDの確認方法は「3-4. テナントIDの確認方法」で。
なおテナントIDは、コンマ区切りで複数登録できるようです。

3-4. テナントIDの確認方法

テナントIDは、Power Automate ポータルで確認できます。
Power Automate ポータルにサインインしたら「Ctrl + Alt + A キー」を押します。

PAD20240715-2-4.jpg

JSONが表示されるので「userInfo」でページ内検索し、「tenantId」の文字列(図中の赤枠内)がテナントIDになります。

以上の設定が完了したら、「Power Automateコンピューターランタイム」を表示します。
無事に「環境」が選択できるようになった!

最後に

私は「レジストリいじるん?怖ッ」となったんですが、単純に追加で済んだのでよかったです。
クラウドフロー⇒デスクトップフローの接続がうまくいかない場合、クラウドフローの接続情報だけでなくデスクトップフローも確認しようね、という話でした。

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