あらまし
LINE BOOT AWARDS 2018に向けて初めてスキルを公開しました。その時に食らったリジェクト内容を公開します。
Clovaスキルを公開する前にこの記事を参考にしていただけたらと思います。
さらに、Clova審査一発通過のための注意点の記事がとても参考になります。
大方はデザインガイドラインに記載があるためこちらを読めばリジェクトはグッと減ります。
スキル名・呼び出し名
単語1語以上使っているか
デザインガイドラインにあるように単語1語のスキル名はClovaスキルでは許可されていません。
必ず単語を組み合わせてスキル名を作成しましょう。
私の考えていたスキル名、「ヤンデレちゃん」は残念ながらリジェクト対象でした。
デザインガイドの参考ページ
https://clova-developers.line.me/guide/Design/Design_Guideline_For_Extension.md#DefineInvocationName
呼び出し名の音声認識結果の揺らぎはないか
呼び出し名に揺らぎがある場合、対話モデルのテスト>発話履歴で認識結果を確認し呼び出し名(サブ)として設定しておきましょう。
呼び出し名の揺らぎが大きいと呼び出し名(サブ)でも補正できなくなってしまうため決定するときは十分検討しましょう。
私の場合、上記からスキル名を「ヤンデレちゃん」から「あなたのヤンデレちゃん」に変更しましたが、スキルの呼び出しの揺らぎが大きいと判断されたようです。
ただ、Clovaは「ヤンデレ」の言葉に反応するため「ヤンデレ」自体の言葉の揺らぎより「あなたの」に揺らぎが大きかったと判断し、「ヤンデレちゃんトーク」に変更しました。
Clovaデバイスでの音声認識結果の確認方法
https://clova-developers.line.biz/guide/DevConsole/Guides/CEK/Device_Test_Extension.md#clovaデバイスでテストする
Extensionの説明(ユーザー向け)
Clovaの呼び出しフレーズに「ねぇClova、」が入っているか
サンプル発話を記載する際に、Clovaの呼び出しフレーズを入れる場合には、「ねぇClova、」を使用しなければいけません。
「Clova、」だとリジェクト対象です。代表サンプル発話でも同様です。こちらはリジェクト内容としてよく見かけますね。
LINE用語を正しく使えているか
Botを追加する旨を記載する際に、「友だち追加」と記載しないといけません。
「友だち」はLINE用語です。「友達追加」と記載するとリジェクトされます。
ExtensionとLINEの連携
LINE通知条件がユーザーに伝わっているかどうか
LINEの通知の条件はExtensionの説明(ユーザー向け)へ記載するか、ユーザーへ伝わりにくい条件の場合、審査担当者へのコメントへLINE通知の確認方法を記載しましょう。
私のスキルの場合、ヤンデレちゃん以外を褒める、例えば「ツンデレちゃん可愛い」と2回話すとLINEが通知される仕様のためユーザーに伝わりにくくなってしまっていたようです(詳しくはこちら)。
審査担当へのコメントでLINE通知方法を記載しました。
ClovaからLINE通知が来ることをユーザーに知らせているか
ExtensionとLINEの連携の利用条件を満たしていないとリジェクトされます。
私の場合、デザインガイドの「4.ユーザーが該当のボットからメッセージが来ると理解できること」の条件を満たしておらずリジェクトされてしまいました。
LINEを送信するときは、その旨を「スキルの発話」でユーザーに知らせるような仕様にしなければいけないようです。
私のスキルの場合、以下の対話フローでLINE通知が来ていました。
ユーザー「ツンデレちゃん可愛い」
ヤンデレちゃん「ふーん…」
(ヤンデレちゃんがLINEを送る)
これでは、ユーザーがいつLINE通知が送られたか把握できません。
よって、以下のように対話フローを変更しました。
ユーザー「ツンデレちゃん可愛い」
ヤンデレちゃん「ふーん…」
ヤンデレちゃん「あ、LINE送りますね。後で見ておいてください。」
(ヤンデレちゃんがLINEを送る)
これでユーザーがヤンデレちゃんからLINEが送られたことが把握できます。
デザインガイドの参考ページ
https://clova-developers.line.biz/guide/CEK/Guides/Link_Messaging_API.md#Conditions