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Session ManagerからEC2に接続するためのネットワーク経路を作ってみた

Last updated at Posted at 2024-07-01

はじめに

前回の記事で、私はSession Managerを使ってプライベートサブネットにあるEC2インスタンスへ接続するときのネットワーク経路はどのようになっているのかを書かせていただきました。Session ManagerからプライベートなEC2インスタンスへの接続を実現する方法は以下の2パターンになります。

  1. NatGatewayを使用した経路
  2. ssm接続用のVPCエンドポイントを使用した経路

上記2つの経路の特徴については、以下の記事をご参照ください。
Session Managerを使ってEC2に接続するにはどのような経路が必要なのか

今回は、ssm接続用のVPCエンドポイントを使用して、プライベートなEC2にSession Managerで接続する手順を紹介いたします。

前提条件

今回はssm接続に必要なネットワーク経路の作成にフォーカスするため、以下の設定は完了している前提で説明していきます。

  • プライベートサブネットでEC2インスタンス (Amazon Linux2023)が起動していること
  • アクセスするユーザーが使用するIAMユーザを作成していること
  • EC2インスタンスに必要なIAMロールがアタッチされていること

今回のゴール

本記事では、以下の画像のようにssm接続用のVPCエンドポイントを作成してSession ManagerからEC2インスタンスに接続できることを目標とします。

設定手順

プライベートなEC2インスタンスへssm接続をするためには、以下の3つのVPCエンドポイントが必要になります。なお、これらはインターフェースエンドポイントとなるため月額料金が発生します。

  1. ssm
  2. ssmmessages
  3. ec2messages

以下に、各エンドポイントの設定方法について説明します。

1. ssmエンドポイントの作成

①AWSマネジメントコンソールにログインし、検索窓で「VPC」と検索します。

②VPCのページに遷移したら、左のメニューから「エンドポイント」をクリックします。

③エンドポイント一覧の右上にある「エンドポイントの作成」ボタンからVPCエンドポイントを作成していきます。

image.png

④エンドポイントの設定で任意の名前を入力し、サービスカテゴリでは「AWSのサービス」を選択します。

image.png

⑤サービスの検索窓で「ssm」と検索し、「com.amazonaws.ap-northeast-1.ssm」を選択します。
image.png

⑥VPCはssm接続したいEC2インスタンスがあるVPCを選択します。

image.png

⑦サブネットは接続したいEC2インスタンスがあるアベイラビリティゾーン及びサブネットを選択します。

image.png

⑧セキュリティグループは「~」なものを選択する。

image.png

⑨ポリシーとタグは、特別な要件がない限り特に設定は必要ありません。ポリシーはフルアクセスを選択したままにします。

image.png
image.png

⑩「エンドポイントを作成」ボタンを押すとエンドポイントが作成されます。
 作成したエンドポイントは、エンドポイント一覧から確認できます。

image.png

2. ssmmessagesエンドポイントの作成

上記と同じ手順で、「エンドポイントを作成」ボタンからssmmessagesのエンドポイントを作成していきます。
①サービスで、「com.amazonaws.ap-northeast-1.ssmmessages」を選択します。
image.png

②VPC、サブネット、セキュリティグループ、ポリシー、タグは「ssm」エンドポイントと同じ値を設定します。

3. ec2messagesエンドポイントの作成

上記と同じ手順で、「エンドポイントを作成」ボタンからec2messagesのエンドポイントを作成していきます。
①サービスで「com.amazonaws.ap-northeast-1.ec2messages」を選択します。

image.png

②VPC、サブネット、セキュリティグループ、ポリシー、タグは「ssm」エンドポイントと同じ値を設定します。

以上3つのエンドポイントをプライベートなEC2インスタンスがあるサブネットに作成することで、ssm接続が可能になります。

Session ManagerからEC2インスタンスへの接続手順

ここまでの設定で、ssm接続をするために必要な設定は完了しました。
ここからはAWSマネジメントコンソール上で、ssm接続をする流れを説明いたします。

①実行中のEC2インスタンスにチェックを入れ、右上の「接続」ボタンをクリックします。

image.png

②セッションマネージャータブを選択し「接続」ボタンをクリックします。

image.png

③以下のようなウィンドウが表示されると、接続成功です。

image.png

おわりに

今回はプライベートなEC2インスタンスに、Systems Manager Session Managerを利用して接続する手順について説明しました。上記手順でEC2へ接続することで、セキュリティグループを開けずにセキュアな接続ができるようになります。
本投稿がどなたかの役に立てば幸いです。

参考文献

AWS Systems Manager Session Manager
Session Manager を設定する

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