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4年使ったWiMAXをWiMAX2+に乗り換えたのでレポート(30 Sep 2015追記あり)

Last updated at Posted at 2015-03-26

後半だけ読むとWX01並びにWiMAX2+の簡単なレビューや設定レポートは読めるよ。

WiMAXを使い始めた経緯

4年前、大学に合格が決まり上京するときに東京に持っていくと決めていたものはMacBook Pro, iPhone4, 幾らかの漫画や本と洋服だけだった。
ゴリゴリネットを使って動画を見たりするので当然ネット契約は必要になるのだが、
出先でもネットを使いたいし、維持費も安く抑えたいという欲張りな希望を叶えうる選択肢の一つが、
下り40Mbps!通信料制限なし!とうたっていたWiMAXだった。
当時"いつでもどこでも高速回線でネット!同じ作業環境!場所に縛られない!"みたいなものに憧れていた自分は、
固定回線を契約するという選択肢の代わりにWiMAXを契約することを選んだ。
(実家が一軒家だったのに対して引っ越し先はアパートで、集合住宅向け回線が実行速度低かったりするのが嫌だったのもある。)

選んだWiMAXモバイルルーター

WiMAXを契約するにあたって、当時どのような選択肢が他にあったかは忘れたが、
カタログ値のバッテリー持ちが良かったこと、実家の無線LANルーターが同メーカー製で安定性に満足していたことなどもあって
NEC製のAtermWM3500Rを選んだ。
地味にIEEE 802.11b/g/n対応でかつデュアルチャンネル対応だったり、
SSIDがプライマリとセカンダリに分けられてしかもネットワーク分離機能が使えたりと、
5GHz帯が使えないこと以外は、
当時同メーカーの家庭用無線LANルーターの上位機種で実家で使っていたWR8700Nと近いスペックだったため、
当時出て間もなかったWM3500Rを選んだ覚えがある。

4年間使ってみて

WM3500Rを尻目にWM3600RやWM3800Rが登場したが乗り換えることもなく、
バッテリーがヘタってもモバイルバッテリーやMacへのUSB接続、
マルチタップを持ち込んでまで電源の使えるカフェで充電しながらネット接続したこともあったが、
実際LANの通信速度は45Mbps程度出ており、実行速度でも20Mbps程度は出ていたため同一LAN内でのファイル転送などはそれなりに快適であった。
回線速度は3~7Mbps程度とアパートの立地なのかADSL並であったが、iPhone5でLTEを体験するまでは不自由を感じることもなく使っていた。
LTEを体験してからはレイテンシが100ms以上だったり回線速度が低かったりで動画コンテンツを楽しむには厳しいなどあったものの、
通信量制限なしというのは動画ガンガン見たり購入したりする自分にはありがたかった。
因みに通信量を計算してみると毎月100GB以上通信していて、多い月は300GBくらい通信していることも普通にあったが、
実際1080pや720pの動画をガンガンストリーミング、DLしているし、
接続端末もパソコン複数台、スマフォ複数台、ゲーム機等もほぼ常時接続なのでそんなもんである。
WiMAXは通信速度とレイテンシ以外は不満もなく、4年間固定回線の代わりとしてよく働いてくれたと思う。
ぷららの3Mbps使い放題LTE回線が出てからは少し微妙だと感じたが、
契約すれば固定IP振れたりするので自宅サーバーなど立てたい向きには良いかもしれない。
固定回線を契約しなかったことの良かった点といえば他にも、
上京直後の計画停電時もiPhoneやMacと組み合わせて普通にネットが使えた点や、
京都・神戸・広島などに行った際に東京以上に通信速度が出た上エリアがどんどん広がっていったため、
市街地であれば概ね日本のどこでもネットが繋がった点だろうか。
余談だがWiMAXはもちろん、SoftBankは奥多摩に行くと繋がらなくてバイクで転けた折には死ぬかと思った。

今回4年間使ったWiMAXをやめてWiMAX2+に乗り換えた経緯

前述のように月に100GB以上平然と通信するため、無料乗り換えキャンペーンにも乗り換えを渋っていたが、
それでも常日頃回線速度の遅さや2.4GHz帯の干渉による速度低下に悩んでいたことや、
いい加減バッテリーがへたって出先での使用が厳しくなっていることなどもあって、
思い切って乗り換えキャンペーンを利用し同じNEC製で4×4MIMO対応や5GHz帯対応、
IEEE 802.11ac対応などしているWX01が乗り換え費用0で利用できるならということで乗り換えてみた。
通信規制がかかったらかかったでどの程度の速度になるのかを試すのも目的の一つではある。

WX01レビュー

キャンペーン申し込みしたら2日程度でWX01が届いた。
いつの間にかSIM有りになっていたのか。
4年も経つとWiMAX界隈も色々様変わりしていてついていけない。
バッテリーパックが交換式になったのは個人的にはありがたい。
ヘタっても交換できるし、もしかしたら大容量バッテリーとかが出るかもしれないし。
とりあえずSIMをセットして電源投入、
充電しつつ初期設定をしていくが、
プロバイダがUQなので何もしないでそのまま使えた。
プロファイルも初期設定のInternetのまま。
MY UQから登録端末の変更とかをしないといけないかと思ったがその辺り何も指示がないため月が変わるまで放置してみる。
手持ちの端末は11nまたは11acの5GHz帯に対応しているので2.4GHz帯ではなく5GHz(屋外)を選択し、
SSIDとパスワードを任意のものに変更。
SSIDのステルス化を行ってとりあえずのセットアップは完了。
LANの通信速度は驚きの434Mbps。ローカルでのファイル転送が捗る。
心なしかLANでのiPhone5Sの同期や電話の転送がキビキビした印象。LAN高速化の恩恵は大きい。
で、Speedtest.netで通信速度を計測したところ15~35Mbpsほど出ている模様。
pingの値も50ms程度と3GからLTEになった時と同じくらい高速化した。
4×4MIMOのおかげか電波状況も少し良くなり通信が安定した。
パケロスも減ったみたい。
また、ハードウェア側のレビューになるが、
LEDインジゲーターで電源、充電、LAN側、WAN側の接続を単純に表示していたWM3500Rと違い、
液晶ディスプレイが付いているので通信量をモニタリングしたり、
通信に使用している帯域(2.4GHz or 5GHz(屋内/屋外))を表示したり、接続している端末数を表示できるのがありがたい。
今回白を選んだがこのディスプレイとルーターの感じ、docomoのN904iの白にしか見えない。
昔使ってたからだけど。

で、通信規制はどうなってるの?

おそらくWiMAX2+を固定回線代わりに使いたいと考えている人にとって最大のネックになり、
かつWiMAXユーザーに乗り換えを躊躇させる最大の要因になっている通信料制限。
今回自分は固定回線がわりに使うということで1月7GB制限のないギガ放題のプランで契約したのだが、
それでも3日3GBという制限が残っている。携帯キャリアの3日1GBにくらべたらゆるいが、
固定回線の代わりにしてパソコンもゲームもセットトップボックスも・・・
という使い方をするユーザーからしたらキツイだろう。
huluとかで海外ドラマを見まくれば1日かからずに3GBなんて使いきれるし。
というわけでWiMAX2+開通からすでに9GB(1日かからずに)使っているが当日中の規制はかからないのか、
キャンペーン期間か何かで規制がかからないのか、まだ速度低下は起きていない。
WiMAX2+初日なのでなんとも言えないが、数日様子を見て4月に入っても規制されないようなら、
結構安心して固定回線代わりに使えるのではないだろうか?
普通に動画コンテンツ楽しんでいたりビデオ通話していたりするだけで、
平然と7GB規制に引っかかる現在のモバイル事情において通信量規制のないWiMAXは非常に魅力的であったが、
MVNOの台頭やWiMAX2+への移行と伴う帯域縮小などもあって、
WiMAXヘビーユーザーは乗り換え先を失いつつあった。
が、もしかしたら規制の厳しさと規制時の通信速度次第ではWiMAX2+が意外にいい選択肢になりうるのかもしれない。

30 Sep 2015 追記

通信規制ですが、5月末ごろから盛大に始まり訴訟するか?みたいな問題にまでなりましたね。
僕は上述の通り万年通信しまくり人間だったので見事に1Mbps規制にハマって苦渋を舐めていました。
といいつつ、WiMAX2+ではなくWiMAXの方に無理やり接続してしまうというプロファイルのハック(要グローバルIPオプション)を使っていたので結局WiMAX2+を契約したのにWiMAXを使い続けるという不毛な日々を送っていました。
高速通信が欲しい時だけプロファイルを切り替えてWiMAX2+をつかう。という方法でしばらくは問題なかったのですが、
WiMAX停波が近づいて帯域が減らされたため、それも実用レベル外になってしまいました。
結局は集団訴訟一歩手前みたいな状況になり、UQ側が規制を緩めて規制時でも6Mbpsほどでるようになったため、
プロファイルハックはやめて延々規制状態の低速なWiMAX2+を使っています。
相変わらず月々の通信量は100GBを軽く超えているため、もはや規制状態がデフォルト。
これでもHDビデオのストリーミングはこなせるしサーバーへの接続とかも出来るので基本的には問題ないです。
WiMAXよりは安定してるしレイテンシも低いしパケロスも少ないので。
どうしても高速通信が必要な場合はテザリングや大学のネットワーク、出先のカフェのネットワークなどを使ったりしています。

結局、普段自分がどの程度の通信速度を必要として、毎月どの程度通信をするのかによって回線を選ぶといいんだな。
というのが結論になります。
自分の場合はネットゲームなどはせず、ネットを使うのはサーバーにアクセスしたりブラウジングやストリーミング動画視聴くらいなので、回線速度や帯域よりも、いつでもどこでも低速でいいからsshで繋げられる。みたいなところが重視されるので、
WiMAX2+は規制下でも十分な選択になっていますし、速度だけ(固定回線のような安定性と容量を求めない)のであれば、ワイモバイルのNexus5とソフトバンクのiPhone5Sでテザリングをすると、月12GBまではLTEで高速通信ができます。
出先でもVPNなどのサービスを使えばまぁまぁセキュアにパブリックWiFiを享受できますし、
現状自宅にサーバーを立ててないので問題はありません。
自宅サーバーをたてることになったら固定回線を検討しないとな。程度です。

結論として、規制状態のWiMAX2+でもWiMAXていどの速度は出るし、むしろレイテンシは改善しているので、
今までWiMAXが5Mbps以下しかでなくても問題なかった人やADSLの代用ていどであればいい人なら、選択肢として選んでもいい通信方式だと思います。

こんな記事でも誰かの参考になることがあればいいなぁ。

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